開講年度2018
科目名学習情報の収集と提供
科目ナンバーZ231-271-02
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者木見尻 哲生
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 5時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
情報を批判的にとらえる力をつける
授業の概要
私たちは膨大な情報にかこまれて生活しています。それらの情報にはクオリティの高いものもあれば、ジャンクなものもあります。玉石混淆な情報の海をわたっていくためには、メディア・リテラシーと呼ばれる航海術が必要となります。メディア・リテラシーというのは、その情報が信頼できるものかどうか(信頼できるデータに裏づけられているものかどうか)、情報を発信している人は誰かなど、情報についての情報を有することです。それは、情報を読み解く力とも言えます。この授業では、情報を読み解くとはどのようなことであるのかを知り、それを獲得することをめざしています。また、情報を発信する側に立ったときに何が必要とされるのかについても探っていきます。
授業の到達
目標
メディア・リテラシーについて理解し、情報を批判的に判断することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1はじめに:メディア・リテラシーとは?
メディア・リテラシーとはどのようなものをいうのか学びます
復習 授業内容を確認する(30分)
2メディア・リテラシー入門(1):テレビ
テレビというメディアの特徴を学ぶことを通して、メディア・リテラシーについて考えます
復習 配付資料を再読する(30分) 授業内容を振り返り、メディア・リテラシーについて理解を深める(60分)
3メディア・リテラシー入門(2):新聞
新聞というメディアの特徴を学ぶことを通して、メディア・リテラシーについて考えます
復習 配付資料を再読する(30分) 授業内容を振り返り、メディア・リテラシーについて理解を深める(60分)
4メディア・リテラシー入門(3):インターネット
インターネットというメディアの特徴を学ぶことを通して、メディア・リテラシーについて考えます
復習 配布資料を再読する(30分) 授業内容を振り返り、メディア・リテラシーについて理解を深める(60分)
5情報を読み解く:放射能「安全」報道について
福島原発事故後メディアが報じた情報のさまを知り、情報を読み解く必要性について考えます
予習 テキスト第1、2章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、情報を読み解く必要性について理解を深める(60分)
6報道を検討するための基本的知識(1):被爆の基準
3.11後の報道を検討するための基本的知識として、被爆の基準について学びます
予習 テキスト第3章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、被爆の基準について理解を深める(60分)
7報道を検討するための基本的知識(2):放射線の単位
3.11後の報道を検討するための基本的知識として、放射線の単位について学びます
予習 テキスト第3章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、放射線の単位について理解を深める(60分)
8メディアが報じる「基準」
被曝の基準についての報道を検討します
予習 テキスト第4章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、「基準」の報道のありかたについて理解を深める(60分)
9事前の視点と事後の視点
3.11後の報道の内容について、そこにおかれる視点の差から分析します
予習 テキスト第5章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、報道内容を「事前の視点」と「事後の視点」からあらためて見直す(60分)
10報道がもたらす効果(1):「冷静な対応」
報道がもたらす効果について「冷静な対応」という言葉をキー・ワードにして考えます
予習 テキスト第6章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、「冷静な対応」という言葉に含まれる意味について理解を深める(60分)
11報道がもたらす効果(2):「風評被害」
報道がもたらす効果について「風評被害」という言葉をキーワードにして考えます
予習 テキスト第6章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、「風評被害」という言葉の意味について理解を深める(60分)
12「風評被害」報道の検討
「風評被害」について報じた記事を批判的に検討します
予習 テキスト第6章を読んでおく(30分)
復習 授業内容を振り返り、「風評被害」が報道の中でどう扱われているかについて理解を深める(60分)
13報道されない「声」
福島県のとある農家のドキュメンタリー(DVD)を視聴し、そこに描かれている事実からメディアの報道について見直します
復習 授業内容を振り返り、これまでと別の視点から報道内容をとらえ直す(60分)
14何をどう伝えるか
情報を発信するために必要となるメディア・リテラシーについて考えます
復習 授業内容を振り返り、メディア・リテラシーについて理解を深める(60分)
15まとめ
授業の全体を振り返ります
復習 15回の授業の全体を見直す(60分)
    
16レポート試験
評価方法・基
準(評価割合)
評価方法:レポート試験(100%)
評価基準:授業内容をしっかりと把握したうえで、設問に明確に答える文章であること
論旨の通った文章であること
設定字数に満たないものは不可とします
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『3.11後の放射能「安全」報道を読み解く』影浦峡現代企画室978-4-7738-1108-7
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話』吉見俊哉有斐閣アルマ978-4-641-12487-5
2.『池上彰のメディア・リテラシー入門』池上彰オクムラ書店978-4-86053-072-3
参考URL
質疑応答
授業日の昼休みに、2号館2階講師控室にて対応します。
備考
授業では出席をとります。2/3以上の出席がない場合は失格となるので注意してください。公欠は出席扱いしません。
私語は禁止です。
画像
ファイル
更新日付2018/02/06 00:40:43