開講年度2018
科目名救急・応急処置
科目ナンバーZ231-556-01
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者城戸 裕子
伊藤 高行
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
人体の解剖、疾病を理解し、救急応急処置に必要な知識を習得する
授業の概要
救急応急処置は、人間の命を守るために必要な行為である。限られた情報を短時間で把握し、重症度、緊急度、病態を判断し対応することが要求される。
生命維持に重要な呼吸並びに循環の障害は、そのまま放置すれば死の転機をたどることになるが、適切な介入があれば救命できる。
本講義では、緊急時、または傷病者発見時にバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)としての役割と行動を習得することにより、尊い命を守ることを学ぶ。
授業の到達
目標
人の命を守るための救急・応急処置の必要性を理解し、知識と技術を習得することができる。
救急の連鎖(心停止の予防・心停止の早期発見と通報・心肺蘇生とAED・二次救命処置と心拍再開後の集中治療)について理解並びに実践ができる。 
心肺蘇生の手順を理解し、胸骨圧迫とAED使用ができる。
成人、子どもの一次救命処置を理解することができる。
日常生活に遭遇する突発的な状況下での応急処置の必要性と実際を理解する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1救急応急処置とは【予習】救急の連鎖について確認すること。(30分)
【復習】我が国の救急救命の現状について、救急車出動に要する時間、第一発見者の蘇生処置で救命された割合などの数値を理解すること。(60分) 
2中毒(薬物中毒など)の救急応急処置
(アナフィラキシーショックを含む) 
【予習】薬物中毒の現状、身近な中毒の種類、アレルギーと免疫との関係を確認すること。(60分)
【復習】AEDやエピペンの使用に至る症状と適切な使用方法を理解する。(60分)
3過換気症候群の原因、予防と応急処置 【予習】過換気症候群の病態生理と要因を確認すること。(30分)
【復習】講義で興味関心があった事項に関し調べ、それらを深化させること。(60分) 
4心臓血管疾患(狭心症、心筋梗塞)の救急応急処置 【予習】循環器(特に心臓)の解剖、役割、心疾患について確認すること。(60分)
【復習】狭心症と心筋梗塞の違いについて病態、症状、対応等を説明できる。(60分) 
5呼吸器疾患(気胸、喘息重積など)の救急応急処置 【予習】呼吸器の仕組みと関連する疾患について確認すること。(60分)
【復習】講義で興味関心があった事項に関し、調べてそれらを深化させること。(60分)
6脳疾患(髄膜炎、脳梗塞など)の救急応急処置 【予習】脳の部位と機能、脳神経、脊髄神経の役割について確認すること。(60分)
【復習】講義で興味関心があった事項に関し、調べてそれらを深化させること。(60分) 
7腹部疾患(急性虫垂炎、イレウス)の救急応急処置【予習】消化器系の解剖と整理を理解、臓器の部位の名称を確認すること。(60分)
【復習】腹腔内臓器の位置について理解できること、特に上部消化管、下部消化管に特有の症状を理解できること。(60分) 
8パニック障害・意識障害の観察と救急応急処置【予習】JCS、3-3-9度方式などの意識障害の観察スケールなどについてテキストで確認すること(30分)
【復習】講義で興味関心があった事項に関し、調べてそれらを深化させること。(60分) 
9バイタルサインの測定とアセスメント 【予習】触診、視診、聴診、打診、問診で明らかになる観察項目、正常値を確認すること。(60分)
【復習】講義で興味関心があった事項に関し、調べ深化させること。(60分)
10熱傷の応急処置、特殊環境下での対応 【予習】皮膚の解剖学的構造を確認しておくこと。(30分)
【復習】熱傷Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度について各区分特有の症状と対処方法について理解できる。(60分) 
11外科的応急処置(1)【予習】スポーツ活動中に起こりやすい外傷について確認し、受傷時の出血量も確認すること。(60分)
【復習】講義全体のまとめ、振り返りをテキスト並びに配布資料で確認をし、理解すること。(120分) 
12外科的応急処置(2) 【予習】スポーツ活動中に起こりやすい外傷について確認し、受傷時の出血量も確認すること。(60分)【復習】講義全体のまとめ、振り返りをテキスト並びに配布資料で確認をし、理解すること。(120分) 
13救急蘇生法(1) 【予習】トリアージ、CPA、CPR、ゴールデンアワーの用語の意味を調べる。(30分)
【復習】トリアージタックの色の意味、トリアージの各段階の判断項目とアセスメントが理解できること。(90分) 
14救急蘇生法(2) 【予習】心肺機能停止状態、心肺停止状態の相違を確認をしておくこと。(60分)
【復習】心肺蘇生法(AEDを含む)についての原理原則や手技について理解すること。(60分) 
15熱中症(Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度)の救急応急処置 【予習】熱中症の病態生理(熱疲労、熱痙攣、熱射病)、脱水についての学習を行っておくこと。(60分)
【復習】熱中症のⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度について各区分特有の症状と対処方法について理解できる。(60分) 
    
16定期試験参考資料の持ち込みを認めないため、配布資料、テキスト内容を熟読、理解すること。
評価方法・基
準(評価割合)
評価基準は、期末筆記試験80%、受講態度並びに講義参加度20%合計点で、6割以上を単位認定とする。
小テストを含めた考査において、名前と学籍番号の記入漏れは採点対象外(0点)とする。
2/3以上の講義出席を以て、成績評価対象者とする。
講義中の携帯電話、スマートフォン操作なども厳禁とし、私語並びに居眠りは受講態度として評価する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『応急手当指導者標準テキスト ガイドライン2015対応』応急手当指導者標準テキスト改訂委員会東京法令出版3,400978-4-8090-2408-5救急応急処置演習でも使用する
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
城戸研究室 14605  
オフィスアワー 木曜日 4限(原則、オフィスアワー以外でも在室時対応可とする。事前に予約をすること)
備考
保健体育教諭、養護教諭一種免許取得希望者および健康運動指導士、健康運動実践指導者、CPR-AEDインストラクター資格取得を希望する学生は、必ず本講義を受講すること。
私語は厳禁とし、講義中の携帯電話、スマートフォン等の操作は禁じる。
画像
ファイル
更新日付2018/02/16 11:49:50