開講年度2018
科目名日本史基礎講読A-Ⅱ
科目ナンバーH231-162-04
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者福島 金治
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
中世の「徳政」について考えてみよう。
授業の概要
 中世文書を読むことで、当時の社会の支配のありかたを知ることができる。今回は甲斐国年代記『勝山記』を読む。同書は、駿河・甲斐国の法華宗寺院で書き継がれた記録であっル。その内容は、具体的で正確で、戦国期の甲斐武田氏の動向などを知る際の重要な素材とされてきた。本年は、明応元(1491)年の北条早雲による堀越公方殺害から、天文2(1533)年の武田晴信の婚姻までを読むこととする。本書を読むことで、戦国期の地方の状況と大名武田氏の動向を詳細に知ることができる。
授業の到達
目標
 『勝山記』を読むことで、戦国時代を生きた人々の使った言葉や慣習を知ることができる。特に、当時の気候変動や飢饉の様子、米などの物価上昇と飢饉の関係、武田氏の合戦や国人との関係などを知ることができる。これらを学ぶことで、戦国時代の合戦のやり方や、まじないなどの知識が軍事と結合していた様子などもわかり、中世社会の仕組みについて基礎的な知識を身につけることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1 『勝山記』について(レクチュア)
 本の伝来と性格、内容・特徴について簡略に説明を行い、まず、文章を読んでみる。
〔予習〕 シラバスなどを事前に読んでおく(30分)
2 明応元年~明応7年
 甲斐の乱世と、北条早雲の足利茶々丸追討。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
3 明応8年~文亀2年
 信虎の関東出陣、晴信の元服。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
4 文亀3年~永正3年
 連続する飢饉の状況。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
5 永正4年~永正8年
 武田信縄の死去、武田信恵の台頭。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
6 永正9年~永正10年
 武田氏一族穴山家の騒動。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
7 永正11年~永正14年
 武田信虎と大井氏の合戦、度重なる飢饉。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
8 永正15年~永正17年(1)
 武田信虎による国人の服属化対策。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
9 永正15年~永正17年(2)
 武田信虎による国人の服属化対策。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
10 大永2年~大永4年
 相模小田原北条氏との合戦。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
11 大永5年~大永7年
 武田氏による甲斐府中の都市整備。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
12 大永8年~享禄2年
 武田氏の駿河今川氏訪問。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1間)。
13 享禄3年~享禄4年
 上杉氏などの北関東情勢と甲斐国内の国人。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
14 享禄5年
 国内の仏教諸派の宗論。
 〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
15 天文2年
 武田晴信の婚姻。
〔予習〕  テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
    
16定期試験授業時間外学習1時間
評価方法・基
準(評価割合)
 期間内には小テストを行い、定期試験を行う。評価は、試験75%、小テスト25%。出席は当然であるので、欠席しないこと。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『武田信玄』笹本正治中公新書
2.『定本・武田信玄』笹本正治他高志書院
参考URL
質疑応答
授業は史料を輪読し、内容を解釈するやりかたで毎回すすめる。
授業中に質問し、また、回答をもとめる。
備考
 愛知学院大学図書館には関連の文献や史料集が配架されている。また、愛知県立図書館・名古屋市立図書館には開架で中世の文献がおかれている。行ってみよう。また、関連する現地を見るのも参考となる。
画像
ファイル
更新日付2018/02/14 11:00:11