開講年度2018
科目名人間と環境Ⅱ/総合科目Ⅳ-Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者萩生 昭徳
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
海洋国家日本、その特徴と歴史を多様な視点で分析する
授業の概要
ユーラシア大陸の東端に位置し、海洋国家として発展してきた日本。その日本の社会環境は、海を介して他国からもたらされた文化に大きな影響を受け、さらに、他国との経済的つながりやその時々の外交政策もあいまって、様々に変化してきました。もちろん、国内の政治的・経済的問題などもまた、その変化の要因に加わっていることは言うまでもありません。この授業では、日本について、海洋国家としての特徴に焦点をあてて分析したり、歴史的な主題を設定して探究したりすることに加えて、古文書の解読にも挑戦してもらいます。授業を通して、多様な視点で日本をとらえたり、歴史上の出来事の実情や意義等を自ら発見し理解することで、日本の社会環境の変化を実感してほしいと考えています。
授業の到達
目標
(1)海洋国家としての特徴や経済史的視点で日本を理解することを通して、大きな視野で日本や世界をとらえることができるようになること。
(2)主題を探究したり、グループで討論したり、古文書を解読する活動を通して、様々なものに興味を持ち、これまで以上に主体的に学ぶことができるようになること。
(3)自分の考えや意見を他者に伝えるための、文章力や言語力を高めることができるようになること。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「この授業を始めるにあたって」
○授業方針とその概要の説明を受けながら、授業を通して見えてくる様々な日本の姿を予想する
【予習】シラバスを熟読し今後を予測する(30)
【復習】アジア原産の物産について、知っていることや考えたことをまとめておく(30)
2「海洋アジアから誕生した近代世界と近代資本主義」
○物産の宝庫だったアジアを知るとともに、東西交易の主導権争いの中で成立する近代資本主義を検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深め、日本とイギリスの違いについて、考えをまとめておく(30)
【課題】授業時に提示する(30)
3「東西の海洋国家 -日本とイギリスの相違とは-」
○ユーラシア大陸の東西に位置する海洋国家の日本とイギリス、その比較から見えてくる対照的な国家像を検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
4「文明の地図を描いてみる(1)」
○文明成立に共通する地理的要素を確認しながら、地理的条件を組み入れた文明の地図を作成して、地図上に浮かびあがる世界を考える
【予習】四大文明が成立する背景を調べておく(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
5「文明の地図を描いてみる(2)」
○作成した文明の地図について、その他の地理的要素を加えて修正を加えながら精度を高めるとともに、日本の立ち位置を考える
【予習】本時の作業と展開を考える(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
6「古文書にチャレンジⅡ(1)」
○「人間と環境Ⅰ」で実施した古文書解読の続編として、古文書の演習問題にGWで挑戦し発表する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
7「古文書にチャレンジⅡ(2)」
○古文書の演習問題にGWで挑戦し発表する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
8「古文書にチャレンジⅡ(3)」
○古文書の演習問題にGWで挑戦し発表する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
9「奈良・平安の貴族の食事、そこから見えてきたものは」
○当時の食事を比較し、それぞれの特徴を検証する事で、食事から見えてきた背景を検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
10「貿易品の変遷から見えてくる、変化する日本」
○古代以来、対外貿易は日本の姿に大きな影響を与えてきたといえ、その変化を貿易品の変遷を通して検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
11「江戸時代の鎖国を検証する(1)」
○江戸幕府はなぜ鎖国をする必要があったのか、その背景を検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
12「江戸時代の鎖国を検証する(2)」
○鎖国をしていたが、貿易は行っていた日本、本当に鎖国だったのか?この矛盾を検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
13「江戸時代の鎖国を検証する(3)」
○鎖国下の日本、庶民は困っていた?、困っていなかった?庶民の視点から鎖国を検証し考察する
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】学んだ内容について理解を深める(30)
【課題】授業時に提示する(30)
14「シミュレーション 三国干渉を拒否していたら(1)」
○当時の関係国の代表だったら、日本の三国干渉拒否にどう対応するか。個々のグループが関係国の立場になって主張をまとめる
【予習】知っていることをまとめ、整理する(30)
【復習】グループの主張の根拠を調査・整理してディベートに備える(60)
15「シミュレーション 三国干渉を拒否していたら(2)」
○個々のグループが関係国の立場になってディベートする
〇日本は三国干渉を受け入れるべきだったのか、拒否すべきだったのか、根拠を明らかにしながら自らの意見をまとめる
【予習】ディベートに備えグループの意見をまとめる(30)
【課題】授業時に提示する(60)
    
評価方法・基
準(評価割合)
定期考査は実施しませんが、毎回の授業時に課題を出し、提出された課題を点数化して評価します。なお、課題を点数化する際には、授業への意欲や態度も対象にします。また、授業の欠席に伴う課題未提出は、その都度減点します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業時に適宜配付する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業時に適宜紹介する』
参考URL
質疑応答
原則として、授業内及び教職支援センターで対応します。
備考
※上記の授業内容については、変更する場合があります。
(1)遅刻をしないこと
(2)2/3以上出席すること
(3)座席指定を行います。また、必要に応じてグループを編成します。
(4)指示された場合を除いて、授業時の携帯・スマホ等の使用は厳禁します。
(5)春学期に「人間と環境Ⅰ」(萩生昭徳担当)を受講しておくと取り組みやすいかもしれません。
画像
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更新日付2018/08/30 10:21:50