開講年度2018
科目名ヨーロッパの文化と社会Ⅱ/特定主題科目Ⅴ-Ⅱ
科目ナンバーB231-165-02
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者堀田 敏幸
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
ヨーロッパ文学: 放浪の旅
授業の概要
人は日常生活を捨てて、放浪の旅に出る。ある者は日々の生活に嫌気を覚え、またある者は重大な失敗が原因で故郷を去る。そして別のある者は、現実生活に囚われない、人間の純粋な生存方法を発見しようとする。放浪の精神とは何か、ヨーロッパ文学の中に読み解きます。
授業の到達
目標
1906年生まれのアイルランド人作家サミュエル・ベケットの文学作品に、放浪の精神を読み取る。彼は最初、英語で作品を書いたが、後にフランス語に変更しました。小説『モロイ』では、真の自己を求めて放浪の旅に出ます。はたして、放浪は人間に生きる価値をもたらすであろうか、この信念を問いただします。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス: 授業方針および内容の説明
テキスト『ベケット・放浪の魂』の案内
DVD「パリの異邦人」(全4回)
【予習】 シラバスの確認、テキスト購入(20)
小説『モロイ』を読む(90)
2第Ⅰ章「放浪の魂」
旅による日常生活からの離脱
【予習】 テキストp.20-21を読み、重要箇所に印を付ける。 小説『モロイ』を読む(90)
【復習】 ノートを整理し、再考する(20)
3『マーフィー』、労働と愛情【予習】 p.21-23を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
4探偵モランの徒歩による捜査【予習】 p.23-27を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
5放浪者モロイの教訓、なしで済ませろ
DVD「地下鉄ミュージシャン」(全7回)
【予習】 p.27-32を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
6モロイは這行の姿勢で歩く【予習】 p.32-37を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
7デュラス『ラホールの副領事』の女乞食【予習】 p.37-39を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
8放浪は人間の罪を償うか【予習】 p.39-41を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
9放浪による自己形成【予習】 p.42-45を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
10ベラックワ、アイデンティティからの解放【予習】 p.45-48を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
11小説『名づけえぬもの』、存在しない俺の存在【予習】 p.48-51を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
12放浪の混沌と不安
DVD「パリ、冬の生がき」(全3回)
【予習】 p.51-54を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
13第Ⅳ章「明日なき真実」
戯曲『ゴドーを待ちながら』、自殺の誘惑
【予習】 テキストp.118-121を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
14エストラゴン、殉教への道【予習】 p.121-124を読み、重要箇所に印を付ける(30)
【復習】 ノートを整理し、再考する(50)
15授業全体の総括
DVD「エッフェル塔とパリ」
【予習・復習】 授業内容の総復習と試験準備(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験: 90%
授業参加度: 10%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ベケット・放浪の魂』堀田敏幸沖積舎3,500978-4-8060-4773-5販売:丸善
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ゴドーを待ちながら』ベケット白水社、Uブックス1,200978-4-560-07183-0
2.『モロイ』ベケット白水社3,000
参考URL
質疑応答
研究室: 日進C、2418室
Eメール: hotta@dpc.agu.ac.jp
備考
画像
ファイル
更新日付2018/02/20 13:53:36