開講年度2018
科目名教養セミナーⅣ
科目ナンバーB232-841-04
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者糸井川 修
単位数1
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
ドイツ語で読む『いばら姫』と『ラプンツェル』
授業の概要
 誰もが一度は読んだこと(あるいは聞いたこと、見たこと)のあるグリム童話を、原文(ドイツ語)で読みます。秋学期に扱うのは、『いばら姫』と『ラプンツェル』です。使用するテクストはグリム兄弟の手による「決定稿」ですが、兄弟が収集した「原話(エーレンベルク稿)」、「初版」なども随所で参考にしつつ、関連するドイツの文化や学者の解釈などを紹介して、童話が意味するものを考えます。
 ドイツ語力については、1年生の時にドイツ語を履修していれば、何の心配もありません。童話を翻訳しながら、もう一度ドイツ語を学んでみようという気持ちがあれば結構です。
 毎回、3名の学生に一人当たり5行~6行を訳してもらいます。自分が担当になった時は、その部分の発音と日本語訳に挑戦して下さい(出版されている翻訳を参考にしても構いません)。
授業の到達
目標
 グリム童話の原典の講読を通じて、その背景にあるもの、メルヘンやドイツに関する知識を増やし、多文化・異文化に対する理解と人間に対する洞察を深めること。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス:グリム童話『いばら姫』の成立の背景。ペローの『眠れる森の美女』と『ペンタメローネ』の「月とターリア」との関係【予習】シラバスを読み、授業内容を確認(10)
2『いばら姫』(1):いばら姫の誕生【予習】講読範囲に目を通す(30)
3『いばら姫』(2):不思議な力をもつ女たち【予習】講読範囲に目を通す(30)
4『いばら姫』(3):眠りの呪い【予習】講読範囲に目を通す(30)
5『いばら姫』(4):糸紡ぎについて【予習】講読範囲に目を通す(30)
6『いばら姫』(5):エーレンベルク稿、初版からの書きかえ【予習】講読範囲に目を通す(30)
7『いばら姫』(6):ディズニーの『眠れる森の美女』との比較【予習】講読範囲に目を通す(30)
8『いばら姫』(7):『ペンタメローネ』の「月とターリア」【予習】講読範囲に目を通す(30)
9『ラプンツェル』(1):成立の背景について【予習】講読範囲に目を通す(30)
10『ラプンツェル』(2):少女の名前の由来【予習】講読範囲に目を通す(30)
11『ラプンツェル』(3):魔法使いの女【予習】講読範囲に目を通す(30)
12『ラプンツェル』(4):母子の絆【予習】講読範囲に目を通す(30)
13『ラプンツェル』(5):初版からの書きかえ【予習】講読範囲に目を通す(30)
14『ラプンツェル』(6):幸福になるための試練【予習】講読範囲に目を通す(30)
15『ラプンツェル』(7):ディズニー作品との比較【予習】講読範囲に目を通す(30)
【復習】レポート作成に向けた過去の配布資料の整理・確認(30)
    
16試験は行わず、レポートとします。配布資料等を参考にしながら、『白雪姫』を原典で読み終えた後の自身の考え・感想をまとめる
評価方法・基
準(評価割合)
平常点(50%)、および期末のレポート・感想文(50%)
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『テキストは、授業中にプリントを配布します。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『グリム童話(1~5)』池田香代子訳講談社
2.『グリム幻想紀行』小澤俊夫監修求龍堂グラフィックス
3.『メルヘン案内』宮下啓三NHKブックス
参考URL
質疑応答
研究室は2号館の4階にあります(部屋番号2417)。オフィスアワーの時間以外でも在室中は対応しますので、遠慮なく質問に来て下さい(連絡用のメールアドレス:itochan@dpc.agu.ac.jp)。
備考
ドイツ語のテキストを読んでいきますので、ドイツ語を履修していない人は受講できません。 
画像
ファイル
更新日付2018/02/12 11:33:46