開講年度2018
科目名実習:インプラント歯科学
科目ナンバーD413-574-02
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年4年
担当者
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 1時限 楠元第1講義室
春学期 木曜日 2時限 楠元第1講義室


コーディネーター
担当講座
高齢者歯科学講座
担当者
主任教授:
特殊診療科教授:村上 弘
准教授:竹内一夫、宮前 真
講師:加藤大輔、上野温子
非常勤講師:堀田康記、穂積英治
非常勤助教:小松晋一、伊藤幸司、古田弘樹、河村 玲、鈴木崇由、吉田弦希、普山田宏成、安藤正彦
授業の概要
(目的)
 欠損補綴治療におけるインプラント治療について、術前診断や埋入手術の手順と手技、補綴装置の形態や構造を理解し、治療手順と関連する器具の名称および操作法を習得する。
 実習は、限られた時間と資源の中での口腔インプラント診療の過程の一部分であるが、口腔インプラント治療に必要とされる基本的事項の多くを学習することになる。
教材(教科書、
参考書等)
【教材(教科書、参考書等)】
『教科書』
歯科インプラント治療ガイドブック 永原國央編 クインテッセンス出版
よくわかる口腔インプラント学 <第3版> 赤川安正編 医歯薬出版
『参考書』
このインプラント何? 簗瀬武史、村上弘編 医歯薬出版
インプラント治療、こんなときどうする? 簗瀬武史、村上弘編 医歯薬出版
口腔インプラント治療指針2016 口腔インプラント学会編 医歯薬出版
口腔インプラント学実習書 口腔インプラント学会編 永末書店
講義(実習)
の方法・形式
 決められた項目の実習をグループあるいは個人で行う。内容についてはスライドを用いて示説を行うが、細部においては各インストラクターが各班ごとにデモンストレーションする。
必要機器
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
【実習項目】
オリエンテーション
診断用ステントの作製①
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント治療の診断のための研究模型作製を習得する。
(2)インプラント治療を実践するために、診断用ステントの製作方法を習得する。
【実習内容】
概形印象採得・研究用模型の作製
【到達目標(SBOs)】
(1)概形印象が実施できる。
(2)研究用模型が作製できる。
(3)診断用ワックスアップもしくは人工歯配列が実施できる。
(4)常温重合レジンを使って診断用ステントを作製できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、①
E-3-4)-(3)、②
E-3-4)-(3)、③
E-3-4)-(3)、④
村上弘ほか
【実習項目】
診断用ステントの作製②
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント治療の診断のための研究模型作製を習得する。
(2)インプラント治療を実践するために、診断用ステントの製作方法を習得する。
【実習内容】
診断用ステントの作製
【到達目標(SBOs)】
(1)概形印象が実施できる。
(2)研究用模型が作製できる。
(3)診断用ワックスアップもしくは人工歯配列が実施できる。
(4)常温重合レジンを使って診断用ステントを作製できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、③
E-3-4)-(3)、④
村上弘ほか
【実習項目】
エックス線写真のトレース・読影
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント治療に必要な画像診断上の解剖学的ランドマークを説明できる。
(2)インプラント体の埋入方向、サイズの決定のために画像データを基にした計測法を習得する。
【実習内容】
パノラマエックス線写真のトレース・読影 
【到達目標(SBOs)】
(1)パノラマエックス線写真で必要な上顎の骨外形線(上顎洞、鼻腔底など)をトレースできる。
(2)パノラマエックス線写真で必要な下顎の骨外形線(下顎孔、オトガイ孔など)をトレースできる。
(3)パノラマエックス線写真上での下顎管上縁までの距離を計測し,拡大率から実長を換算できる。
(4)埋入するインプラント体のサイズを決定でできる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、③
E-3-4)-(3)、④
村上弘ほか
【実習項目】
インプラント埋入手術のためのコンピューターシミュレーション
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント治療に必要なCT画像の読影法を習得する。
(2)インプラント治療の診断、埋入手術のため、コンピューターソフトを用いたシミュレーション技術を習得する。
【実習内容】
インプラント手術シミュレーション
【到達目標(SBOs)】
(1)ソフト上で下顎管を抽出できる。
(2)ソフト上で安全に配慮した埋入位置を計画できる。
(3)ソフト上で使用するインプラントを選択できる。
(4)ソフト上でサージカルガイドプレートの設計ができる。
【予習・復習】
予習 
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、③
E-3-4)-(3)、④
村上弘ほか
【実習項目】
インプラント体の埋入①
【一般目標(GIO)】 
インプラント埋入手術の基本的手技を習得する。
【実習内容】
ティッシュレベルインプラントの埋入
【到達目標(SBOs)】
(1)インプラント埋入手術の目的、手順を説明できる。
(2)インプラント埋入手術に必要な器具を説明できる。
(3)インプラント埋入窩刺入点の形成ができる。
(4)インプラント埋入窩の拡大ができる。
(5)インプラント埋入窩の深度、方向が確認できる。
(6)インプラント体の埋入が的確にできる。
(7)カバースクリュー、ヒーリングアバットメントが的確に装着できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、④
E-3-4)-(3)、⑤
村上弘ほか
【実習項目】
インプラント体の埋入②
【一般目標(GIO)】
インプラント埋入手術の基本的手技を習得する。
【実習内容】 
ボーンレベルインプラントの埋入
【到達目標(SBOs)】
(1)インプラント埋入手術の目的、手順を説明できる。
(2)インプラント埋入手術に必要な器具を説明できる。 
(3)インプラント埋入窩刺入点の形成ができる。
(4)インプラント埋入窩の拡大ができる。
(5)インプラント埋入窩の深度、方向が確認できる。
(6)インプラント体の埋入が的確にできる。
(7)カバースクリュー、ヒーリングアバットメントが的確に装着できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、④
E-3-4)-(3)、⑤
村上弘ほか
【実習項目】
個人トレーの製作
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント治療における印象採得の手技を習得する。
(2)インプラント治療を実践するために、印象法などのインプラント補綴の手順と方法について理解する。
【実習内容】
個人トレーの製作
【到達目標(SBOs)】
(1)オープントレー法、クローズドトレー法それぞれの特徴を理解し、個人トレーを作製することができる。
(2)オープントレーとクローズドトレーの印象法の違いを説明できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、⑥
E-3-4)-(3)、⑦
村上弘ほか
8,9【実習項目】
インプラント治療の印象採得①、②
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント治療における印象採得の手技を習得する。
(2)インプラント治療を実践するために、印象法などのインプラント補綴の手順と方法について理解する。
【実習内容】
精密印象、対合印象採得、作業用模型作製
【到達目標(SBOs)】
(1)印象用コーピングが装着できる。
(2)シリコーン印象材を適切に盛り上げることができる。
(3)適切な位置にトレーを圧接することができる。
(4)印象硬化後にオープントレー用のガイドピンを緩め、適切に口腔内からトレーを撤去できる。
(5)印象コーピングにレプリカを取りつけることができる。
(6)ガム付きのインプラント作業用模型がが作製できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、⑥
E-3-4)-(3)、⑦
村上弘ほか
10【実習項目】
咬合器装着
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント補綴治療を実践するために、咬合器装着の手順を習得する。
(2)上下顎模型を咬頭嵌合位で装着し、咬合器装着の目的を理解する。
【実習内容】
咬合器装着
【到達目標(SBOs)】
(1)平均値咬合器ついて説明できる。
(2)咬合器の各部の構造と名称について説明できる。
(3)上下顎模型をを咬合器に適切に装着できる。
(4)ガム用シリコーンを模型から取り外すことができる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、⑥
E-3-4)-(3)、⑦
F-3-4)-⑧
村上弘ほか
11【実習項目】
インプラント暫間補綴装置の作製①
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント支台の単独修復法、ブリッジ修復法について説明できる。
(2)インプラント上部構造を理解し、暫間補綴装置を作製、装着手技を習得する。
【実習内容】
セメント固定タイプの暫間補綴装置の作製
【到達目標(SBOs)】
(1)インプラント上部構造の作製方法を説明することができる。
(2)インプラント上部構造の試適・装着の方法を説明することできる。
(3)作業模型上でインプラント暫間補綴装置を製作できる。
(4)インプラント暫間補綴装置の接触点調整ならびに咬合調整を実施できる。
(5)インプラント暫間補綴装置の研磨を実施できる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、⑦
村上弘ほか
12【実習項目】
インプラント暫間補綴装置の作製②
【一般目標(GIO)】
(1)インプラント支台の単独修復法、ブリッジ修復法について説明できる。
(2)インプラント上部構造を理解し、暫間補綴装置を作製、装着手技を習得する。
【実習内容】
スクリュー固定タイプの暫間補綴装置の作製
【到達目標(SBOs)】
(1)インプラント上部構造の作製方法を説明することができる。
(2)インプラント上部構造の試適・装着の方法を説明することできる。
(3)作業模型上でインプラント暫間補綴装置を製作できる。
(4)インプラント暫間補綴装置の接触点調整ならびに咬合調整を実施できる。
(5)インプラント暫間補綴装置の研磨を実施できる。
【予習・復習】
実習における学習内容の確認をする。実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、⑦
村上弘ほか
13、14【実習項目】
インプラントオーバーデンチャーの作製①、②
【一般目標(GIO)】
(1)インプラントオーバーデンチャーの適応、意義について説明できる。
(2)インプラントオーバーデンチャーの補綴臨床術式を習得する。
【実習内容】 
インプラントオーバーデンチャーの作製
【到達目標(SBOs)】
(1)インプラントオーバーデンチャーに用いられるアタッチメントについて説明できる。
(2)インプラントオーバーデンチャーにホールを形成し、アタッチメントフィーメールを常温重合レジンで適切に重合できる。
(3)リプレイスメントメイルを交換し維持力の調整ができる。
【予習・復習】
予習
実習における学習内容の確認をする。
実習器具の準備・整備を行う。(40分)
復習
受講した講義や実習内容の確認をする。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、⑦
村上弘ほか
15【実習項目】
実習理解度の評価および確認
【一般目標(GIO)】
全ての実習過程を振り返りまとめる。
【実習内容】
実習不足分の補足、実際の症例の提示
【到達目標(SBOs)】
講義・実習示説の要点について説明できる。
【予習・復習】
予習
実習を振り返り、理解の不足している部分を抽出し、疑問点などを明らかにする。(40分)
復習
講義・実習示説の要点について再度確認する。(50分)
【コアカリ】
E-3-4)-(3)、①
E-3-4)-(3)、②
E-3-4)-(3)、③
E-3-4)-(3)、④
E-3-4)-(3)、⑤
E-3-4)-(3)、⑥
E-3-4)-(3)、⑦
村上弘ほか
留意事項
 初回の持ち物に関しては予め提示をするので不足の内容にすること。
実習を行う上で適切な服装,身だしなみでのぞむようににすること。
授業以外の
学習方法
 授業前後の予習・復習を行うこと。
成績評価方法
 実習態度、製作物、実習試験にて総合的に評価を行う。
参照ホーム
ページ
1.口腔インプラント治療指針2016日本口腔インプラント学会による治療指針
2.口腔インプラント実習書動画日本口腔インプラント学会による実習書動画
画像
ファイル
更新日付2018/02/15 20:28:06