サブタイトル | | |
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科目のねらい | | 明治・大正期の英米人日本旅行記とヨーロッパ諸国人のそれとを比較することで、英語文化圏にとっての「他者理解」の特徴を抽出、そこから英語文化圏特有の異文化理解を概括的に捉える。次に、かかる異文化理解の特徴を1960年代のフランス思想家の日本旅行記から引き出せる異文化理解の特徴と比較、それを英語文化圏の異文化理解に逆照射することで、その特徴を浮かび上がらせる。さらにそれを現在の「日本ブーム」という新たな文化的文脈に置き、英語文化圏における異文化理解の変遷を辿ることで、19世紀から21世紀にわたる人的交流による文化現象を超域文化論的文脈の中で説明できるようにする。 さらには、現在のブロガーの文章をさまざまに渉猟、現在の日本ブームを新たなジャポニスムと捉えて、それがメディア変換を通じた人的交流による文化現象であることを、超域文化論的文脈の中で実証的に明らかにする。その際、学生のブロガーとの積極的なコミュニケーションどりを奨励し、異文化コミュニケーション能力の伸長も図りたい。 |
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到達目標 | | ・英語文化圏の他者理解の特徴を説明し、それが21世紀までにどのように変遷したかを説明できる。 ・社会や世界との関わりを通して、他者とのコミュニケーション能力を養われる。 ・現在のブロガーとのコミュニケーション実践を通じて、英語圏文化の特徴がどのようにグローバライズしているのか、していないのか、検証できるようになる。 |
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授業の内容・ 計画 | | 第1回:イントロダクション:ジャポニスムとは何か? 第2回:ジャポニスム文学とは? アメリカ人作の代表作品をダイジェスト版で読む 第3回:ムスメ小説(ムスメの名前をタイトルに付したジャポニスム小説)の特徴 第4回:もう一つのジャポニスム文学としての「日本旅行記」概括 ――英米人著書はあるのに、何故カナダ人、オーストラリア人著書がないのかを問う―― 第5回:英米人による「日本旅行記」の代表作①を読む(Sir Ernest Mason Satow) 第6回:第5回の読みに基づき、どのような目で日本を見たか、その特徴を概括して、ムスメ小説の特徴と比較 第7回:英米人日本旅行記の代表作②を読む(Rev. Walter Weston) 第8回:第7回の読みに基づいて、前回までの特徴と比較 第9回:ドイツ人の見た日本の特徴を今までの知見と照合する(独語文献、英語対訳使用) 第10回:フランス人の見た日本の特徴を今までの知見と照合(仏語文献、英語対訳使用) 第11回:英米人ジャポニスムの特徴まとめ、1960年代フランス知識人が見た日本①Roland Barthes, L'Empire des signes を読む(英訳 The Empire of Signs 併用) 第12回:1960年代フランス知識人が見た日本②Roland Barthes, L'Empire des signes. とりわけhaiku観から見た特徴 第13回:1960年代フランス知識人が見た日本③Roland Barthes, L'Empire des signes. haiku観を明治期ジャポニスムと比較 第14回:イギリス人の例としてPeter Milward, The Japanese Way を読む 第15回:The Japanese Way におけるhaiku観をRoland Barthes のそれと比較 定期レポート試験 |
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評価方法 (基準等) | | 授業回ごとのコメント・ペーパー30%、発言など授業への参加度20%、期末レポート50% |
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授業外の学修 (予習・復習) | | |
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教科書・ 参考書 | | 教科書はなし。 参考書・参考資料についてはタイトルのみ。詳細は、第1回授業で示す。 第2回 Madame Butterfly. 第3回 むかし、ムスメ小説があった 第5回 A Diplomat in Japan 第7回 A Wayfarer in Unfamiliar Japan 第8回 参照URLの1 第9回 Am japanischen.(German) 第10回 Les journées et les nuits japonaises. (French) 第11~13回 L'Empire des signes 第14・15回 The Japanese Way. |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | |
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備考 | | |
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更新日付 | | 2018/02/16 09:07:18 |