開講年度2018
科目名政治学研究(Ⅳ) 講義
(全)開講学科商学研究科商学専攻博士前期課程-2004
経営学研究科経営学専攻博士前期課程-2004
法学研究科法律学専攻博士前期課程-2005
総合政策研究科総合政策専攻博士前期課程-2010
2018年度総合政策研究科総合政策専攻博士前期課程
2017年度経済学研究科経済学専攻修士課程
2018年度経営学研究科経営学専攻博士前期課程
2017年度商学研究科商学専攻博士前期課程
開講種別通年
対象学年1年
担当者中谷 毅
単位数4
曜日・時限通年 火曜日 2時限
キャンパス


サブタイトル
ヨーロッパ政治研究
科目のねらい
現在のヨーロッパ・EU政治について学びます。春学期に、ユーロ危機、難民危機、テロ事件の発生、英国のEU離脱といった個別テーマを取り上げ、ヨーロッパの危機について考えます。そして秋学期には、こうした危機を背景に躍進するポピュリズムについても考えます。
到達目標
ヨーロッパにおける政治・社会・経済状況について、なぜそのような現象が生じているのか、それがどんな意味を持っているのかなど、状況を分析的・複合的に説明できるようになります。また、世界に生起している現象についての理解も深まります。
授業の内容・
計画
(春学期)
第1回  ヨーロッパ政治の現在
第2回  第1章 ユーロ 2000年代/ユーロ危機の勃発
第3回  第1章 ユーロ ユーロの変容/残る課題
第4回  第2章 欧州難民危機 難民危機とは/危機の生成メカニズム
第5回  第2章 対立の深化/世論の硬化とシェンゲンの動揺
第6回  第3章 欧州安全保障危機 ウクライナ危機/パリ同時多発テロ/・・・
第7回  第3章 欧州安全保障危機 大テロ時代の到来?/対テロ戦争と自由の制限
第8回  第4章 イギリスのEU離脱 何が起きたのか/そもそもなぜ国民投票なのか
第9回  第4章 イギリスのEU離脱 イギリス主導のEU変容?/なぜ離脱派が勝利したのか
第10回  第5章 統合史のなかの危機 危機とともにあったEU/EUは何に向いていたのか?/・・・
第11回  第5章 統合史のなかの危機 歴史的経路依存と課題不適合/・・・
第12回  第6章 問題としてのEU <解決としてのEU>から<問題としてのEU>へ/・・・
第13回  第6章 問題としてのEU デモクラシーと機能的統合/自由と寛容/・・・
第14回  第7章 なぜEUはしぶとく生き残るのか
第15回  第8章 イギリス離脱後の欧州と世界  終章 危機の先にあるもの 

(秋学期)
第1回  変容するデモクラシーとポピュリズム
第2回  第1章 ポピュリスムとは何か デモクラシーの敵なのか/二つの定義/・・・
第3回  第1章 ポピュリズムとは何か 近代デモクラシーの二つの原理/・・・
第4回  第2章 解放の論理 アメリカ大陸という起源/アメリカの人民党/・・・
第5回  第2章 解放の論理 ペロンと労働者の絆/ペロニズムの「創造神話」/・・・
第6回  第3章 抑圧の論理 なぜ先進国で広がっているのか/既成政党の「野合」批判/・・・
第7回  第3章 抑圧の論理 ベルギーのポピュリズム政党VB/・・・
第8回  第4章 リベラルゆえの「反イスラム」 テロの続発とイスラム批判/・・・
第9回  第4章 リベラルゆえの「反イスラム」 フォルタインの衝撃/ウィルデルスの登場/・・・
第10回  第5章 国民投票のパラドクス 「てこ」としての国民投票/「白い手」と「黒い手」/・・・
第11回  第5章 国民投票のパラドクス スイス政治の動揺と国民党/・・・
第12回  第6章 イギリスのEU離脱 イギリス独立党の悲願達成/・・・
第13回  第6章 イギリスのEU離脱 「置き去りにされた」人々/・・・
第14回  第7章 グローバル化するポピュリズム 2016年アメリカ大統領選挙/・・・
第15回  第7章 グローバル化するポピュリズム 厄介な「選択肢」として・・・  

   
評価方法
(基準等)
授業への参加、質疑応答、報告などから総合的に評価します。
授業外の学修
(予習・復習)
テキストの該当部分を毎回読んだうえで出席してください。また、適宜関連資料を配布しますので、こちらにも目を通して授業に臨んでください。授業後、習ったことを復習してください。
教科書・
参考書
教科書
(春学期)遠藤乾『欧州複合危機 ― 苦悩するEU、揺れる世界』中公新書、2016年。
(秋学期) 水島治郎『ポピュリズムとは何か ― 民主主義の敵か、改革の希望か』中公新書、
      2016年。
参照URL
質疑応答
 授業中あるいはオフィスアワーで対応します。
備考
画像
ファイル
更新日付2018/02/15 10:54:50