開講年度2018
科目名会計・監査研究(Ⅰ)(財務会計論) 講義(経営研)
(全)開講学科経営学研究科経営学専攻博士前期課程-2004
2018年度経営学研究科経営学専攻博士前期課程
開講種別通年
対象学年1年
担当者佐藤 倫正
単位数4
曜日・時限通年集中 その他 集中
キャンパス


サブタイトル
国際会計の大転換
科目のねらい
国際会計の新概念フレームワークの会計思考を理解するのが目的である。
米国財務会計基準審議会(FASB)の旧概念フレームワークは、アメリカ型資本主義の会計をカバーしておればよかったが、30年ぶりの改訂になる、国際財務会計基準審議会(IASB)の新概念フレームワークは、ライン型資本主義や日本型資本主義の会計をカバーする必要がある。そのため、企業主体説に関する理解が必要となる。
到達目標
キャッシュフロー会計をふまえながら、新しい財務会計の概念フレームワークを検討する。
ロンドンの国際会計基準審議会(IASB)は、 2008年にアメリカの財務会計基準審議会(FASB)と共同で、「財務諸表の表示に関する予備的見解」 と題する討議資料を公表しているが、じつは、その中には日本の資金会計論が大きく反映されている。その経緯を検討し、今後の動向を展望して、その意義を理解する。
授業の内容・
計画
1. 会計ビッグバンと第三の開国 (第1講)
2. 資本主義の2つの会計モデル (第2・3講)
3. 国際会計の概念フレームワーク (第4・5・6講)
4. 財務諸表体系の新展開 (第7・8・9講)
5. 利益が全てではない (第10・11講)
6. キャッシュフロー・サイクルと財務諸表 (第12・13・14講)
7. 純利益と留保利益 (第15・16講)
8. キャッシュフロー計算書の構造 (第17・18・19講)
9. 財務諸表の分析 (第20・21・22講)
10. 国際会計に反映される日本の資金会計
  (1)複式三元簿記の提唱:Satoh(2000)(第23・24・25講)
  (2)Miller論文(2002)(第26講)
  (3)Broom論文(2004)(第27講)
11. IFRSの動向(第28・29講)
12. まとめと展望(第30講)
評価方法
(基準等)
講義への参加度(40%)と期末レポート(60%)
授業外の学修
(予習・復習)
その都度指示する。
教科書・
参考書
佐藤倫正「会計が促す新資本主義―資金会計のイノベーション―」『商学研究』第54巻第2・3号(2014年3月)。
佐藤倫正「資金会計論の計算構造」北村・新田・柴編『企業会計の計算構造』第9章(中央経済社、2012年)。
佐藤倫正著 『資金会計論』(白桃書房、1993年)。
佐藤倫正訳・ソーダガラン著 『国際会計論』(税務経理協会、2006年)。
佐藤倫正・向伊知郎編著『ズバッ!とわかる会計学』(同文舘出版、2014年)。
参照URL
1.講義資料目を通しておくこと。
質疑応答
講義中および講義終了後。
備考
講義スケジュールは、学習の進度や重要な時事トピックの出現などによって変更されることがあります。
画像
ファイル
更新日付2018/02/19 15:08:52