サブタイトル | | |
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科目のねらい | | この授業では、英語で書かれた小説 (Fiction) がどう書かれているのか(技法)、またそれらをどう読めばいいのか(批評理論)を学んでいく。春学期は、デイヴィッド・ロッジのThe Art of Fiction『小説の技巧』で扱われているさまざまな技法と、それらが英語で書かれた代表的な小説でどのように用いられているかを学ぶ。秋学期は、さまざまな批評理論を学び、それらがD・H・ロレンスの中編小説『狐』(1918/21) にどう応用できるのかについて探求する。受講者は、夏期休暇の間にロレンスの中編小説『狐』を読んでくることが求められる。 |
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到達目標 | | この授業のテーマは、「小説の書き方・読み方」である。イギリス文学およびアメリカ文学を中心とした英語圏の文学の中でも、とくに小説で使われているさまざまな技法や英語表現を正確に理解するとともに、それらの作品の背景となっている歴史・社会・文化などの多様な側面への理解を深める。また、それらの作品を解釈するときに用いられる批評理論を学び、それらを自ら応用する論理的思考と表現力を涵養する。 |
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授業の内容・ 計画 | | 第1回 オリエンテーション 第2回 Beginning (Jane Austen, Ford Madox Ford):小説の書き出し(ジェイン・オースティントとフォード・マドックス・フォード) 第3回 Names (David Lodge, Paul Auster):名前の付け方(デイヴィッド・ロッジ、ポール・オースター) 第4回 Point of View (Henry James):視点の問題(ヘンリー・ジェイムズ) 第5回 The Sense of Place (Martin Amis):場の感覚(マーティン・エイミス) 第6回 Showing and Telling (Henry Fielding):描写か?語りか?(ヘンリー・フィールディング) 第7回 Telling in Different Voices (Fay Weldon):複数の声で語るとは?(フェイ・ウェルドン) 第8回 Symbolism (D. H. Lawrence) / Allegory (Samuel Butler):シンボル(D・H・ロレンス)/アレゴリー(サミュエル・バトラー) 第9回 Epiphany (John Updike):エピファニーとは?(ジョン・アップダイク) 第10回 Introducing a Character (Christopher Isherwood):登場人物をどう紹介するか?(クリストファー・イシャーウッド) 第11回 Mystery (Rudyard Kipling) / Suspense (Thomas Hardy):ミステリー(ラドヤード・キプリング)/サスペンス(トマス・ハーディ) 第12回 The Title (George Gissing):タイトルの付け方(ジョージ・ギッシング) 第13回 The Uncanny (Edgar Allan Poe):不気味なるものとは?(エドガー・アラン・ポー) 第14回 Ending (Jane Austen, William Golding):結末(ジェイン・オースティン、ウィリアム・ゴールディング) 第15回 春学期まとめと期末レポート提出 第16回 春学期の復習および秋学期の予定説明 第17回 D. H. Lawrence, The Fox(D・H・ロレンス『狐』)読解・確認テスト 第18回 Traditional Criticism (1)-Biographical Criticism:伝統的批評 (1)-伝記的批評 第19回 Traditional Criticism (2)-Moral Criticism:伝統的批評(2)-道徳的批評 第20回 New Criticism:新批評 第21回 Reader-Response Criticism:受容理論 第22回 Psychoanalytic Criticism:精神分析批評 第23回 Feminism:フェミニズム 第24回 Gender Criticism:ジェンダー批評 第25回 Postcolonial Criticism:ポストコロニアル批評 第26回 Stylistic Criticism:文体批評 第27回 Comparative Studies:比較文学・文化研究 第28回 Cultural Criticism-Film Adaptation (Theory):カルチュラル・スタディーズ-映画化(理論編) 第29回 Cultural Criticism-Film Adaptation (Practice):カルチュラル・スタディーズ-映画化(実践編) 第30回 総括と期末レポートに関する指示 |
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評価方法 (基準等) | | (1) 授業への積極的な参加 20% (2) レポート 60% (3) その他(確認テストなど) 20% |
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授業外の学修 (予習・復習) | | (1) 次回の授業までにテキストの指定された箇所を読んでくること。(120分) (2) 各回のテーマについて、ディスカッション(具体例とそれについての自分の見解を表明)できるように準備してくること。(60分) (3) 各回の授業内容を復習すること。(60分) |
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教科書・ 参考書 | | 廣野由美子『批評理論入門:『フランケンシュタイン』解剖講義, 中公新書, 2005年. Lodge, David. The Art of Fiction, Vintage. 1992.[『小説の技巧』, 白水社, 1997年] Lawrence, D. H. The Fox. 江島祐二編, 成美堂, 1957. 他 |
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参照URL | | |
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質疑応答 | | 質問がある場合は、授業前後の休み時間、あるいはオフィス・アワー(火曜1限)に行うこと。 メールの場合は、初回授業で紹介するメールアドレス宛に、受講クラス・氏名・要件を明記すること。 |
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備考 | | (1) 単位認定には、3分の2以上の出席が必要である。 (2) 遅刻は30分以内、3回遅刻すると1回欠席のカウントになる。 (3) スケジュールは変更されることがあるので、欠席した場合は確認すること。 |
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更新日付 | | 2018/02/07 15:51:29 |