開講年度2018
科目名西洋史研究(Ⅰ)(文化史研究) 講義
(全)開講学科文学研究科宗教学仏教学専攻博士前期課程-2004
文学研究科歴史学専攻博士前期課程-2004
文学研究科英語圏文化専攻博士前期課程-2004
文学研究科日本文化専攻博士前期課程-2004
2018年度文学研究科日本文化専攻博士前期課程
2018年度文学研究科英語圏文化専攻博士前期課程
開講種別通年
対象学年1年
担当者中村 敦子
単位数4
曜日・時限通年 金曜日 4時限
キャンパス


サブタイトル
中世英仏貴族社会の動向―オルデリクス・ヴィタリスから読む
科目のねらい
ノルマン征服後、イングランドは大陸社会の動向に密接に組み込まれることになる。本講義では、オルデリクス・ヴィタリスの叙述を読みながらノルマン征服から12世期頃のイングランドとノルマンディ、そしてフランスの関係について、貴族社会の動向を中心に考察する。
到達目標
英仏は近代の強国としてしばしば対立したが、中世ではそれとは異なる関係を持っていた。近現代の国家関係とは違う中世独自の関係を、英仏を例に具体的に理解することを目的とする。
授業の内容・
計画
春学期
(1)イントロダクション○春学期の講義の目的、参考資料の紹介、進め方
(2)中世ヨーロッパ社会におけるイングランドとフランス①フランス王国の成立
(3)中世ヨーロッパ社会におけるイングランドとフランス②アングロ・サクソン社会
(4)中世ヨーロッパ社会におけるイングランドとフランス③ヴァイキングの世界とヨーロッパ
(5)ノルマン征服①概要
(6)ノルマン征服②研究史
(7)中世ヨーロッパ史研究の資料
(8)ノルマン征服の時代とオルデリクス・ヴィタリス
(9)ノルマン征服の前史
(10)ノルマン征服の流れ
(11)ノルマン征服とヘイスティングズの戦い
(12)1066年のその後
(13)アングロ・ノルマン王国の成立
(14)ウィリアム征服王とアングロ・ノルマン王国
(15)春学期のまとめ

秋学期
(1)イントロダクション○秋学期の講義の目的、参考資料の紹介、進め方
(2)ウィリアム征服王の時代①イングランド王国の継承
(3)ウィリアム征服王の時代②征服王の支配
(4)ウィリアム征服王の時代③周辺勢力との関係
(5)ウィリアム征服王の時代④貴族たち
(6)ウィリアム征服王の息子たち①ウィリアム2世
(7)ウィリアム征服王の息子たち②ロベールとノルマンディ
(8)ウィリアム2世の時代①反乱
(9)ウィリアム2世の時代②周辺勢力との関係
(10)ヘンリ1世の時代①王位継承
(11)ヘンリ1世の時代②ノルマンディとイングランドの支配
(12)ヘンリ1世の時代③社会と文化
(13)スティーヴン王の時代①内乱期とは
(14)スティーヴン王の時代②イングランド、ノルマンディ
(15)全体のまとめ
評価方法
(基準等)
レポート70%、授業態度(参加度、授業時のミニ・ペーパー等)30%で総合的に評価する。
授業外の学修
(予習・復習)
中世ヨーロッパ、とくにイングランド、フランスの中世史に関する基本的事項について、紹介する文献等を参照しながら自分で確認すること。関連する英訳資料を授業中に輪読するので予習・復習すること。
教科書・
参考書
必要な資料は授業中に配布する。また、朝治啓三他編著『中世英仏関係史1066-1500 ノルマン征服から百年戦争終結まで』(創元社、2012年、3024円)が、本講義に関わり、年表・史料等も充実。朝治啓三編『西洋の歴史 基本用語集〔古代・中世編〕』(ミネルヴァ書房、2008年、2376円)は、古代・中世に特化した辞典で、用語の確認に役立つ。その他、専門書・論文を授業中に紹介する。
参照URL
質疑応答
オフィスアワーに質問を受け付ける。
備考
英語辞書を持参すること。
画像
ファイル
更新日付2018/02/13 16:10:25