開講年度2018
科目名日本経済史A
科目ナンバーE331-237-03
開講種別春学期
対象学年3年
担当者二谷 智子
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 3時限
キャンパス名城公園
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
前近代の日本経済史
授業の概要
 日本経済の歴史を概観し、現代の経済状況を歴史的視点から考察できる専門知識を身につける。日本経済史Aでは、古代から明治前期までを取り上げ、対外関係や経済政策に加えて、生産・流通・消費の諸局面を含め、多様な側面から日本経済を捉える。
授業の到達
目標
細かな歴史的事項よりは、歴史的な経済事象の起きた原因とその結果を理解し、その事象に至る歴史的プロセスをわかりやすく説明できるようになることを重視する。そのため、成績評価の対象とする定期試験、小テスト、レポートも、要点を把握して時系列に沿いつつ、経済事象を説明できるかを問うような課題を課す予定である。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「イントロダクション」:授業方針の説明
〇本科目の概要と勉強方法、成績評価について説明します
「古代の銭貨発行と流通」
〇古代銭貨の発行、流通について説明します
【予習】シラバスを読み本授業内容をあらかじめ把握する(20)
【復習】古代の銭貨発行と流通について教科書第1章第2節を参照しノートを整理する(60)
2「古代・中世の銭貨発行と流通」
〇古代・中世の銭貨発行と手形の発生と流通について説明します
【予習】第1章第2節と第2章第2節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
3「荘園経済の成立と変化」
〇荘園制の発生とその変化について説明します
【予習】第1章第4節(1)および第5節、第2章第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
4「中世の東アジア貿易と経済政策」
〇中世の対外交易の変化と経済政策について説明します
【予習】第2章第1節、第2節(3)(4)(5)を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
5「渡来銭の流入と代銭納化」
〇渡来銭の流入と代銭納化について説明します
「都市工業の成長と商人仲間」
〇古代・中世の商人・職人と流通について説明します
【予習】第2章第4節と第1章第3節・第2章第5節・第6節を読み、予習する(60)
【復習」】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
6「近世の石高制・身分制と「鎖国」体制」
〇近世の社会システムについて説明します
「東アジア貿易の展開」
〇近世の東アジア貿易について説明します
【予習】第3章第1節と第2節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
7(前半)小テスト①
1,2,3,4,5回目の授業内容についての問題を出題します
「大開墾と幕藩制的市場」
〇近世期の大開墾と幕藩制的市場について説明します
〇レポート課題を配布します。
【予習】小テストの勉強(120)
【復習】第3章第3節と第4節を参考にノートを整理する(60)
8「大開墾と幕藩制的市場」
〇大開墾と幕藩制的市場について説明します
「貨幣改鋳」
〇貨幣改鋳について説明します
【予習】第4章第2節と第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
【課題】レポート課題の作成に関する準備(60)
9小テストの見直し(30)
「貨幣改鋳と幕府の経済政策」
〇貨幣改鋳と18世紀の経済政策について説明します
【予習】第4章第2節と第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
【課題】レポート課題の作成に関する準備(60)
10「都市商人と小農経営」
〇都市商人と株仲間、幕藩制的市場の変容、小農経営について説明します
【予習】第4章第4節と第5節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
【課題】レポート課題の作成に関する準備(60)
11「近世の商業的農業の発達と農民生活」
〇19世紀の商業的農業の発達と農民の生活変化について説明します
・レポート課題を授業内で回収します。
【予習】第4章第3節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
12「「開国」と自由貿易世界」
〇19世紀前半の対外貿易と「開国」、「自由貿易」とその影響について説明します
〇19世紀前半の経済政策について説明します
【予習】第5章の第1節と第2節(1)を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
13「維新政府の経済政策」
〇維新政府の財政・金融政策、殖産興業政策、松方財政期の経済政策、19世紀後半の金融構造について説明します
【予習】第5章の第2節(2)(3)(4)(5)を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
14「明治期の農村工業と都市工業」
在来・近代折衷産業、兼業型農村工業、都市工業の展開について説明します
【予習】第5章第4節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する(60)
15「商人の活動と複層的な市場」
幕藩制的市場の解体と近代的全国市場の成立について説明します。
〇レポート評価の説明(10)
【予習】第5章第5節を読み、予習する(60)
【復習】教科書の上記内容を参考に、ノートを整理する。また第8回から15回の講義内容をノート、教科書で復習する。(60)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
小テスト(25%)レポート(25%)、定期試験(50%)を基本とし、それに授業態度などを加味して総合的に評価する。なお、初回の授業の際に、勉強方法や評価の方法について説明しますので、初回の授業には必ず出席して下さい。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『日本経済の歴史』中西聡編名古屋大学出版会2,800円+税9784815807337
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新体系日本史12 流通経済史』桜井英治・中西聡編山川出版社4,300+税9784634531208
2.『日本経済史 近世-現代』杉山伸也岩波書店4,000+税9784000242820
参考URL
質疑応答
基本的には授業時間の最後に受け付けます。
それ以外は、金曜日の12時10分~12時40分、研究室2714にて質問に応じます。
備考
1.2/3以上の授業に出席した者のみ成績評価の対象とします。
2授業中の私語、および携帯電話の操作は厳禁です。
3.この科目は秋学期からはじまる日本経済史Bと関連していますので、日本経済史Bも履修するとより理解が深まります。
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更新日付2018/02/01 12:07:51