開講年度2018
科目名日本の文化と社会Ⅰ
科目ナンバーB231-162-01
開講種別春学期
対象学年2年
担当者勝亦 貴之
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 4時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
首都江戸と藩邸社会
授業の概要
江戸時代に幕府が置かれ首都となった江戸には、幕府から江戸と国元を一年で往復する参勤交代が義務づけられていたため、大名やその家臣が生活するための大名屋敷(藩邸)が多数存在していました。本授業では、他の大名屋敷とも比較しながら、考古学の発掘調査の成果や文献史料・絵画史料などをもとに、現在の東京大学本郷キャンパスに存在した加賀藩前田家の上屋敷本郷邸について考察します。
授業の到達
目標
・江戸時代の藩邸の構造や藩邸社会の存在形態について検討することから、江戸の都市空間についての理解を深めることができる。
・日本における文化や社会の史的変遷について考察することから、日本の伝統文化や社会の特色を説明することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」
授業の概要について説明します。
【予習】シラバスを読み授業内容を把握する(20)
【復習】テキストの目次などを読み、授業の全体について確認する(30)
2「大名江戸屋敷への関心」
大名屋敷(藩邸)研究の現状と課題についてみていきます。
【予習】テキストの1~7頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
3「加賀藩の江戸屋敷と本郷邸」
加賀藩の江戸屋敷や本郷邸の概要を説明します。
【予習】テキストの8~13頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
4「御殿空間・詰人空間の構成」
本郷邸を構成した御殿空間と詰人空間について検討します。
【予習】テキストの13~20頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
5「御殿空間の遺跡」
東京大学本郷キャンパスの御殿空間の跡において行われた発掘調査の成果について考察します。
【予習】テキストの21~29頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
6「詰人空間の遺跡」
東京大学本郷キャンパスの詰人空間の跡において行われた発掘調査の成果について考察します。
【予習】テキストの29~33頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
7「江戸前期大名屋敷の遺構・遺物」
江戸前期における大名屋敷についての発掘成果について概観します。
【予習】テキストの34~41頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
8「将軍の御成」
将軍が大名屋敷を訪問する御成における御殿空間の機能について考察します。
【予習】テキストの41~47頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
9「『江戸図屏風』にみる本郷邸
『江戸図屏風』を読み解くことで本郷邸の姿を復元します。
【予習】テキストの47~52頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
10「明暦大火前の本郷邸」
江戸を焼き尽くした明暦大火以前における本郷邸について考察します。
【予習】テキストの53~62頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
11「明暦大火と本郷邸」
明暦大火の本郷邸への影響について検討します。
【予習】テキストの63~70頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
12「本郷邸の表門」
本郷邸の表門を発掘調査や絵画・文献史料などから復元します。
【予習】テキストの70~76頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
13「天和の大火と本郷邸」
天和2~3年にかけて発生した天和の大火の本郷邸への影響について考察します。
【予習】テキストの77~84頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
14「火災の復旧過程」
天和大火からの復旧過程について考察します。
【予習】テキストの84~91頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
15「上屋敷本郷邸の成立」
加賀藩上屋敷本郷邸の成立過程について検討します。
【予習】テキストの92~101頁を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験を主とし(80%)、これに授業への取り組みや授業態度(20%)を加味します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『大名屋敷と江戸遺跡』宮崎勝美山川出版社800円+税978-4-634-54699-8
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
質問は、授業時間の前後に教室で受け付けます。授業の内容に疑問があれば、積極的に質問してください。
備考
参考文献は、授業中に適宜紹介します。
画像
ファイル
更新日付2018/02/13 15:47:35