開講年度2018
科目名専門演習Ⅱ
科目ナンバーJ432-842-18
W432-842-18
開講種別通年
対象学年4年
担当者田中 淳子
単位数4
曜日・時限通年 水曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
民法の規定が実際の紛争の場でどのように適用されるべきかを検討する
授業の概要
民法の全領域をにおける法的な問題点を裁判例を参考にしながら解決法理を考えることができる力を鍛えたい。基本的には、予め指定された事例問題について双方向授業を行う。すなわち、担当教員が受講者に質問を行ない、応答によって基礎知識を確認し、事例問題の解決の道筋を全員で考えるようにする。なお、受講生に予め報告書を作成・提出してもらい、授業では、その報告に対し、全員で議論することもある。また、授業で扱った問題を全員にレポートしてもらい、担当教師がコメントを付して返却することもある。
授業の到達
目標
この授業は、民法の基礎知識の確認と応用能力は養うことを到達目標とする。基礎知識はこれまでの民法の授業で身についているだろうが、学習範囲が広いので思わぬ見落としや空白があると思われる。そこで、この授業では、基本的な知識をもう一度復習しスキをなくし、さらに基礎知識を踏まえて事例問題を解くことによって、事案の分析力と解決に向けた思考力を養うことを目標とする。
授業計画(春)
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1契約の成立、代理による契約の効果の帰属について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
2所有権の取得時効の要件について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
3契約の解除、詐欺取消と第三者、錯誤と第三者について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
4双務契約の基礎的な問題について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
5詐害行為取消権の要件、債権譲渡との関連性について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
6保証、共同保証について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
7他人物売買の責任、他人物売買と相続について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
8賃貸借における地位の承継・敷金関係
契約上の地位の承継、賃貸人の地位の承継、賃貸借契約の解除事由について設例問題を素材に検討を行う。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
9請負契約における所有権の帰属について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
10日常家事債務の連帯責任について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
11l相続における寄与分制度について設例問題を素材に検討を行う講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
12連帯根保証債務の相続について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
13遺言の自由と遺言の撤回について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
14物権と債権の違い
不法占拠者に対する賃借人の明渡請求事件を通じて、物権と債権の区別、賃借権に基づく妨害排除請求の可否、対抗要件を具備した賃借権の法的性質について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
15慣習法上の物権、新しい物権的な性質を有する利益について設例問題を素材に検討を行う。講義の概要や講義中に利用する設例問題等を中心に準備してください。
    
授業計画(秋)
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1不動産物権変動の時期
不動産の売買事案を通じて所有権移転時期について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
2登記すべき物権変動の範囲
土地の持分の売買契約事案を通じて、民法177条と94条2項類推適用の関係について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
3登記なくして対抗できない「第三者」
「取得時効と登記」事案を通じて、民法177条の「第三者」の範囲論について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
4動産物権変動と即時取得
動産売買契約締結後、占有改定による引渡しをした事案を通じて、178条と192条の関係について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
5占有の訴え
建物の賃貸借契約の終了について争いがある事案を通じ、賃貸人の物権的請求権と賃借人による占有の訴えの関係、交互侵奪について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
6所有権の取得
家屋の改築により不動産附合が問題となった事案を通じて、所有権の取得について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
7共有物の分割請求
裁判による共有物分割において全面的価格賠償を求めた事案を通じて、それが認められるための
「特段の事情」の判断基準について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
8通行地役権
通行地役権の成立を求めた事案を通じて、その成立要件、内容、対抗力について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
9抵当権の効力の及ぶ範囲
抵当建物の一部に組み込まれる形で建築された建造物に抵当権の効力が及ぶか否かが争われた事案を通じ、付加一体物の範囲について考える。その他、抵当権の執行妨害について検討する。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
10抵当権の侵害
抵当目的不動産の転売事案を通じ、抵当権侵害の成立について、物権的請求権、損害賠償請求の可能性について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
11物上代位
抵当権に基づく賃料債権への物上代位権の行使事案を通じ、物上代位と相殺の優劣、賃料債権への物上代位権行使の妨害について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
12抵当権と賃借権
抵当権者の優先弁済権と所有者の使用収益権の優劣が争われた事案を通じて、抵当権者からの明渡請求の可否、賃貸借の詐害性について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
13法定地上権
再築建物の法定地上権の成立をめぐる事案を通じ、法定地上権の成立要件、内容について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
14共同抵当
共同抵当権の実行をめぐる事案について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
15不動産譲渡担保
不動産譲渡担保の私的実行をめぐる事案について考える。
講義の概要や講義中に利用する設例問題等をあらかじめWebCampusに掲載する。その内容を予習・復習(各1時間程度)に利用してください。
    
評価方法・基
準(評価割合)
評価(講義への積極的な参加)とします。
配点割合は、出席30%、レポート20%、講義への積極的な参加50%とします。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『民法判例百選Ⅰ』潮見他有斐閣2100978-4-641-11523-1
2.『民法判例百選Ⅱ』中田他有斐閣2200978-4-641-11524-8
3.『民法判例百選Ⅲ』水野他有斐閣2100978-4-641-11525-5
参考URL
1.最高裁判所裁判例の詳細を知ることができる
質疑応答
講義の内容等に関する質問は、講義終了後ないしは、オフィスアワーを利用してください。
備考
画像
ファイル
更新日付2018/02/16 11:58:23