開講年度2018
科目名道徳教育の理論と実践
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者山本 信幸
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 2時限 2108
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
教科化される「特別の教科 道徳」の学習指導のあり方を求めて
授業の概要
今後の道徳の授業は、「考える道徳・議論する道徳」というアクティブラーニングに基づいた授業展開が求められる。そのために、①教材開発力(身近な題材をどう活用するのか)、②授業構成力と展開力(教師の授業力をどう育成するのか)、③授業改善力(教師の感動と感性をどう磨くのか)という3つの力量向上が喫緊の課題となっており、これらの力量向上を図ることを授業の主な柱とする。
授業では、担当教員の模範授業、学生による読み聞かせ、指導案分析などを取り入れ、道徳教育の理論に裏付けられた学校現場で生きる「教科としての道徳」を学ぶ。
授業の到達
目標
・学習指導要領から「領域としての道徳」が、「特別の教科 道徳」として教科化される背景や意義をとらえることができる。
・教材開発や指導案分析、模範授業、読み聞かせなどを通して、自ら考え議論する道徳の授業構成や指導方法をとらえることができる。
・道徳の指導法が他の授業の指導法としても役立つことをとらえ、授業として行う道徳に興味や関心を高めることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「学校教育全体における道徳教育の意義」
〇学校現場における道徳教育の位置づけをとらえる。
・学校の実態 ・道徳教育の意義 ・学習指導要領解説道徳編
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 シラバスを読み、本授業内容を把握する(30)                         【復習】 学校現場の道徳教育の実態をとらえる(30)
2「学習指導要領から読み取る特別の教科 道徳」
〇学習指導要領道徳編の目標と内容の概要をとらえる。
・道徳の目標 ・道徳の内容項目 ・考え議論する授業
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 学習指導要領解説道徳編の目標を把握する(30)
【復習】 道徳の内容項目についての理解を深める(30)
3「読み聞かせによる道徳教育の推進」
〇豊かな心を育む読み聞かせの意義をとらえる。
・絵本の読み聞かせ ・題材の教材開発 ・発問分析 ・外部講師
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 自分の気に入った絵本を想起する(20)
【復習】 絵本の教材化という視点をとらえる(30)
4「義務教育段階における道徳の指導の実際①」
〇義務教育段階における道徳の指導の実態をとらえる。
・アクティブラーニングの実際 ・場面発問の授業展開 
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 考え議論する道徳の授業展開を確認する(30)             
【復習】 アクティブラーニングについての理解を深める(30)
5「義務教育段階における道徳の指導の実際②」
〇義務教育段階における道徳の指導の実態をとらえる。
・アクティブラーニングの実際 ・テーマ発問の授業展開
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 考え議論する道徳の授業展開を確認する(30)             
【復習】 アクティブラーニングについての理解を深める(30)
6「学習指導案の構想の仕方と書き方」
〇学習指導案の構想の仕方と書き方をとらえる。
・指導観 ・指導方法 ・目標 ・指導計画 ・生徒の実態 ・本時の展開 ・評価 
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 学習指導案の構想の仕方と書き方を確認する(30)
【復習】 学習指導案の構想の仕方と書き方を深く理解する(60)
7「道徳の学習指導案の構想の仕方と書き方」
〇道徳の授業展開の仕方をとらえる。
・考え議論し合う授業展開 ・実際の授業の映像視聴
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 道徳の学習指導案の構想の仕方と書き方を確認する(30)                 
【復習】 学習指導略案の展開の書き方を理科する(120)
8「道徳の内容となる4分野の題材の検討」
〇テーマごとに学習指導案のポイントを検討する。
・自分自身 ・他人とのかかわり ・自然や崇高とのかかわり ・集団や社会とのかかわり 
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 内容となる4分野、それぞれの題材ポイントを考察する(60)                
【復習】 内容の違いによる学習指導案の書き方を理解する(60)
9「中学校の実際の授業展開の検討」
〇4分野のテーマごとに学習指導案をグループで検討する。
・自分自身 ・他人とのかかわり ・自然や崇高とのかかわり ・集団や社会とのかかわり
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 学習指導案のポイントを確認する(20)
【復習】 学習指導略案と実際の授業の違いと共通点をとらえる(60)
10「プロ教師の技」
〇部活動指導を通して道徳教育を展開する方法をとらえる。
・ラグビー部の例 ・サッカー部の例
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 模擬授業のシュミレーションをする(60)
【復習】 授業の改善点から授業の技を深く理解する(30)
11「学生による絵本の読み聞かせ」
◯生徒指導に役立つ絵本の内容について検討する。
・絵本の選択理由 ・絵本の主題
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 絵本の読み聞かせを練習する(60)
【復習】 感性を磨く読み聞かせについて理解する(30)
12「情報モラル教育の進め方」
◯い情報モラル教育の展開の仕方を検討する。
・価値観の多様性 ・SNSの問題点と利用法
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 情報モラル教育の意味を推察する(30)
【復習】 情報モラル教育の重要性を認識する(30)
13「担当教員の道徳の模範授業」
〇担当教員の模範授業を参観し、考え議論する道徳の授業をとらえる。
・発問と展開の工夫 ・生徒の反応(実際の授業と映像視聴)
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 模範授業の指導内容を把握する(60)
【復習】 模範授業の展開から考え議論する道徳の授業展開の仕方についてとらえる(60)
14「いじめ問題の対応」
〇いじめ事例検討から対応の仕方を理解する。
・いじめ問題 ・保護者への対応 ・子供への対応
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 いじめ問題の現状を把握する(30)              
【復習】 保護者や子供への対応の仕方をとらえる(30)
15「今後の道徳の展望」
〇学校現場における道徳教育の今後についてとらえる。
・考え議論する道徳 ・多様な価値観の認識と受容 ・模範読み聞かせ
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 学習指導要領の内容を振り返る(60)
【復習】 感性を磨く読み聞かせを体感する(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
〇評価対象
・毎授業後に実施する小テスト15回、定期試験、読み聞かせの実施、授業態度
〇評価配分
・小テスト(3%×15回)45% ・定期試験40% ・読み聞かせの実施5% ・授業態度10%
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
1.文部科学省ホームページ国の教育施策や動向を知るのに役立つ。
2.国立教育政策研究所ホームページ教科指導の方針を知るのに役立つ。
質疑応答
・講義内容、学校現場の様子、教員採用試験に関することなど、授業終了後に教室や非常勤講師控室にて対応する。
・質問事項を書面や小テストにて提出した場合は、次の授業で書面を通じて回答する。
備考
・授業では参考資料を必要に応じて配布するので、授業用のポケットファイルを用意し、テキストとファイルを毎回持参すること。
・授業後の小テスト15回分はポケットファイルに入れて保存しておくこと。
画像
ファイル
更新日付2018/02/08 12:57:34