開講年度2018
科目名憲法入門
科目ナンバーJ131-212-01
開講種別春学期
対象学年2年
担当者飯野 賢一
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
人権の内容と統治の仕組みの基本を学ぶ
授業の概要
憲法は、私たちの権利や自由を守るために、国家が守らなければならないことを定めています。この講義では、まず、憲法がどのように誕生したのか、その歴史を探ります。つぎに、どのような権利や自由が保障されているのかを確認します。最後に、国はどのような仕組みで統治を行っているのかを見ていきます。
こうした学習を通じて、憲法の全体像を把握し、基本的な考え方を習得しましょう。基本的な考え方を習得することは、発展科目の学習にとって重要であるだけでなく、現代社会で起きている問題を自分で考えるためにも必須のものと言えます。
授業の到達
目標
この科目の到達目標は、1.憲法の存在意義、人権の内容とその重要性、統治の仕組みの基本について理解し、説明できるようになること、2.現代社会で生じている政治や社会に関する諸問題が、憲法とどのように関係し、どのような意味があるのかを理解し、自分で批判的に判断することができるようになることです。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1立憲主義と憲法
憲法の存在意義について学ぶ。また、社会契約論と立憲主義の意味について学ぶ。
【予習】教科書の3-13頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。
2日本憲法史    
大日本帝国憲法と日本国憲法がどのようにして生まれたのか、その歴史を学ぶ。
【予習】教科書の18-32頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。
3人権総論①
人権保障の歴史と、外国人や法人にも人権が保障されるのかについて学ぶ。
【予習】教科書の75-97頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
4人権総論②
人権には限界があること、および人権が私人間に適用されるかどうかについて学ぶ。
【予習】教科書の98-118頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
5包括的基本権と法の下の平等
プライバシーの権利と平等について学ぶ。
【予習】教科書の119-142頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習・課題】復習する(120)。指示された課題についてレポートを作成し、期日までに提出する(120)。
6精神的自由権①
思想・良心の自由/学問の自由について学ぶ。
【予習】教科書の149-153頁、168-174頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
7精神的自由権②
信教の自由と政教分離について学ぶ。
【予習】教科書の153-167頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
8精神的自由権③
表現の自由、とくに知る権利や報道の自由について学ぶ。
【予習】教科書の175-197頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
9経済的自由権
小売市場判決、薬事法違憲判決を中心として、職業選択の自由について学ぶ。
【予習】教科書の224-232頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(120)。
10社会権
朝日訴訟、堀木訴訟を中心として生存権について学ぶ。
【予習】教科書の267-273頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習・課題】今回のところを復習する(120)。課題についてレポートを作成し、期日までに提出する(600)。
11統治の仕組み①
国民主権の意義や歴史について学ぶ。
【予習】教科書の39-43頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。また試験に備えて全体の復習をする(120)。
12統治の仕組み②
国会と代表民主制について学ぶ。直接民主制との違いを理解する。
【予習】教科書の287-299頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。また試験に備えて全体の復習をする(120)
13統治の仕組み③
内閣と議院内閣制について学ぶ。議院内閣制と大統領制の違いが分かるようになる。
【予習】教科書の322-335頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。また試験に備えて全体の復習をする(120)。
14統治の仕組み④
裁判所と違憲審査制について学ぶ。司法とは何か、また日本の違憲審査制の特質について学ぶ。
【予習】教科書の336-346頁、377-380頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。また試験に備えて全体の復習をする(120)。
15平和主義
憲法改正や安保法制を巡る議論も踏まえて、憲法9条の意味について学ぶ。
【予習】教科書の54-71頁を読み、要点・疑問点を整理する(60)。
【復習】今回の範囲で学んだことを復習する(60)。また試験に備えて全体の復習をする(120)。
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
成績評価は、定期試験(70%)+課題・レポートなど(30%)で行います。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『憲法〔第6版〕』芦部信喜岩波書店3348円978-4-00-022799-5
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『憲法への招待〔新版〕』渋谷秀樹岩波書店864円978-4-00-431470-7
参考URL
1.とくにありません。
質疑応答
質問は、授業後またはオフィス・アワーにして下さい。
備考
とくにありません。
画像
ファイル
更新日付2018/02/14 14:13:48