開講年度2018
科目名看護演習
科目ナンバーZ332-586-01
開講種別春学期
対象学年3年
担当者城戸 裕子
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
理論とケアを連動させた看護技術とアセスメント力を習得する
授業の概要
本演習では、養護教諭に必要な基礎知識に基づいて、場面に応じた適切な看護技術の提供と実践が可能となるスキルの習得を目的とする。
看護学では、看護学の初学者として看護の対象である人間を捉えるための知識を学習した。
その学びを活かし、本演習では援助を必要としている対象者が最善となる健康状態を生み出せるような援助に向けて、日常生活や学校保健、緊急時における援助に必要な看護の基礎技術を習得することも目標とする。
授業の到達
目標
目標としては以下をあげる。
1) 学校保健の中での医療、緊急時における医療的援助についての基本的知識を習得する
2) 日常生活における援助に必要な看護技術を習得する
3) 基礎看護技術から対象の個別性にあわせた技術の活用を理解し、習得する

尚、本演習で習得した看護技術は、看護実習での実践並びに学校保健での医療の提供につなげることができるレベルを目指す。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション
コミュニケーションスキルを活用する
【予習】バーバル、ノンバーバルコミュニケーションの意味を調べる。(30分)
【復習】コミュニケーションについて、意義と方法(技術)の留意点をまとめる。(60分)
2環境整備の意義と技術を実践する【予習】ベッドメーキングの必要物品を調べる。(60分)
【復習】ボディメカニクスを活かしたベッドメーキングの手技を理解、獲得できる。(60分)
3健康状態を把握する①
バイタルサインの観察を実践する
【予習】バイタルサインに含まれる項目には何があるかをまとめる。(60分)
【復習】バイタルサインの正常と異常について理解ができる。(60分)
4健康状態を把握する②
フィジカルアセスメントの観察を実践する
【予習】頭から全身状態の観察項目の視点をまとめる。(60分)
【復習】観察項目について、知識を深化させ、確実に測定できる。(60分)
5健康状態を把握する③
バイタルサインの測定を実践する
【予習】血圧計やパルスオキシメーターなどの機器の仕組みや使用方法について調べる。(60分)
【復習】バイタルサインの各年代の正常値(小児、成人、高齢者)を理解し、測定ができる。(60分)
6清潔を保持するための技術①【予習】スタンダードプリコーションの定義を調べる。(60分)
【復習】バイオハザードマーク、清潔区域、清潔行為の物品の取り扱い、手技ができる。(60分)
7清潔を保持するための技術②【予習】身体の清潔を保持する手段について調べる。(60分)
【復習】手浴、足浴、手洗い、清拭の手技を獲得する。(60分)
8薬品の取り扱い、内服、外用薬の理解【予習】エピペンの使用について、教職員の対応の実際について確認する。(60分)
【復習】内服薬と外用薬の取り扱いの知識により適切に使用できる。(エピペンの使用、薬品の取り扱い等)(60分)
9安楽な歩行、移乗と移送を学ぶ【予習】車いす、杖、松葉杖、白杖などの福祉用具の種別を調べる。(60分)
【復習】歩行、移乗に関する福祉用具の名称、取り扱い、介助、杖歩行の介助を理解できる。(60分)
10ストレスマネジメント実践①【予習】五感について、解剖生理学のテキストを活用し、まとめる。(60分)
【復習】自分の好きな香りを使用し、効果についてレポートを行い、学びを深化させる。(60分)
11ストレスマネジメント実践②【予習】ストレス緩和の方法を調べ、自身のストレス緩和の効果的手段をまとめる。(60分)
【復習】セルフハンドマッサージ、または他者へのハンドマッサージを行い、効果と学びを深化させる。(60分)
12排泄に支援を必要とする人への援助【予習】排泄支援が必要な疾患について調べる。(60分)
【復習】排泄の解剖生理を理解し、また、排泄支援用品の使用法から排泄ケアの実際を理解できる。(60分)
13医療的ケアの実践①【予習】医療的ケア児の現状と課題を新聞や書籍で調べる。(60分)
【復習】吸引、吸痰、胃瘻が必要な疾患や状況、観察項目、器具について操作、理解できる。(60分)
14医療的ケアの実際② 【予習】慢性期疾患を抱える児童の現状を官庁発行の白書並びに学校保健関係の書籍などを活用し、調べる(30分)
【復習】解剖学的知識と合わせ、疾患への適切な対応を理解すること。(60分)
15全体のまとめ【予習】配布資料等の確認から各単元での講義内容全般を確認すること。(60分)
【復習】テキストや配布資料から講義の振り返りを行う。(60分)
    
16定期試験(レポート課題)
評価方法・基
準(評価割合)
評価は、定期試験(課題レポート)60%、実技試験20%、受講参加度を20%として総合的に判断する。
本講義は、看護学と連動させた演習内容を提示し、看護基礎技術の習得を目標としている。
そのため、遅刻欠席については受講態度に位置づけ、厳しく評価を行う。
私語並びに演習中の携帯電話操作を厳禁とし、講義参加度に位置付ける。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない(教員作成資料を使用する)』看護ノートの配布を予定。
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『アロマテラピー検定公式テキスト 1級/2級セット(2015年7月改訂版)』(公社)日本アロマ環境協会(公社)日本アロマ環境協会4,990購入必須ではない。
2.『基礎看護技術 第5版』志自岐 康子他メディカ出版3,888購入必須ではない。
参考URL
質疑応答
研究室14605 
オフィスアワー木曜日2限 (左記時間以外でも原則在室時対応可である。訪室時、事前予約要とする。)
備考
本演習は養護教諭養成課程学生のみの受講とする。
本演習は看護実習室で実施のため、室内履きが必要である。
看護実習室は「清潔区域」であることから飲食類の持ち込み並びに飲食を禁じ、講義前は必ず手洗いを完了していること。演習に不適切な着衣や姿勢が認められた場合は、受講できない。爪は短く切っておくこと。
バイタルサイン測定の講義には、秒針付の時計を着用のこと。
関連科目として、「看護学」、「救急応急処置」、「救急応急処置演習」、「母性看護学」の受講を必須とする。
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更新日付2018/02/16 14:37:14