開講年度2018
科目名仏教美術Ⅰ
科目ナンバーR331-112-29
開講種別春学期
対象学年3年
担当者大羽 恵美
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
仏像のみかた:仏教図像学の基礎
授業の概要
この講義では私たちの身近にある仏像を中心に、どのような仏像があるのか、どうしたら仏像を見分けることができるか(仏像を見分けるポイントは何か)を学びます。画像資料を中心にパワーポイントを使用して解説します。
授業の到達
目標
身近な仏像とともに名作とされる仏像を鑑賞できるようになることを目指します。 到達目標としては、 1) 仏像を鑑賞する上で必要となる知識を習得し、実際に適用できる  2)仏像を見分けることができる(尊格同定) 3)重要な仏像や基準作となる仏像の特徴を述べることができる 4)仏像制作の背景を考察し、論じることができる
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション:講義の説明、仏像の分類について  〇講義の概要について説明します 【予習】シラバスを読んでおくこと(30) 【復習】・授業について確認しておくこと(20)、疑問点があるか確かめること(20)、配布資料を読んでおくこと(20)、配布資料の整理(20)
2仏像のかたちと仏像造像の歴史について  〇釈尊のイメージの特徴と仏像が作られるようになった背景を説明します【予習】配布資料(仏像鑑賞の基本)を読んでおくこと(30) 【復習】主要な「相」について説明するので、具体的な内容を読んでおくこと(40)
3仏像造像の技術と様式 〇仏像のつくりかたと日本の仏像に見られる様式について説明します【予習】配布資料(仏像鑑賞の基本)を読んでおくこと(30) 【復習】造像技術と様式についての資料を配布するので内容を理解すること (60) 
4釈尊の生涯 〇仏教美術の根幹をなす釈尊の生涯について絵画や浮彫等の芸術作品を用いて解説します【予習】配布資料(釈尊の生涯)を読んでおくこと(30) 【復習】釈尊の事績についての配布資料を読んでおくこと (30) 
5如来1:釈迦如来 〇如来の姿の源流と釈迦如来の作例について説明します【予習】配布資料(仏像の分類:如来)を読んでおくこと(30) 【復習】釈迦如来の作例について内容を確認すること (30) 釈尊の生涯と釈迦如来の仏像についてまとめておくこと(30) 
6如来2:阿弥陀如来 〇阿弥陀如来の作例と典拠について説明します【予習】配布資料(阿弥陀如来と釈迦如来)を読んでおくこと(30) 【復習】如来の尊容について理解すること (30) 阿弥陀如来に関連する典拠や資料を確認しておくこと(60)
7如来3:薬師如来 〇阿弥陀如来と薬師如来の作例と典拠について説明します【予習】配布資料(薬師如来)を読んでおくこと(30) 【復習】如来の尊容について理解すること (30) 薬師如来に関連する典拠や資料を確認しておくこと(60)
8如来4:弥勒如来 〇弥勒如来について、弥勒大仏を中心に作例と典拠、歴史的背景について説明します【予習】配布資料(弥勒如来)を読んでおくこと(30) 【復習】如来の尊容について理解すること (30) 弥勒如来が登場する仏教経典や資料を確認しておくこと(60)
9如来5:大日如来 如来の姿とマンダラ 〇大日如来の作例と日本に伝わるマンダラについて説明します【予習】配布資料(大日如来)を読んでおくこと(30) 【復習】大日如来の尊容の特徴について理解することとその典拠を読んでおくこと (60)、如来の種類について確認しておくこと(60) 
10菩薩1:観音菩薩 聖観音 〇菩薩の特徴について、観音菩薩の基本的な姿である聖観音について説明します【予習】配布資料(仏像の分類:菩薩)を読んでおくこと(30) 【復習】菩薩のすがたと特徴を理解すること (30)、観音の尊容について理解すること(30) 
11菩薩2:観音菩薩 変化観音 〇観音菩薩のうちで様々な姿を取る変化観音について説明します【予習】配布資料(様々な観音の姿)を読んでおくこと(30) 【復習】変化観音の尊容について理解すること (30)、典拠となった文献資料を読んでおくこと (30) 
12菩薩3:文殊菩薩と普賢菩薩 〇文殊菩薩と普賢菩薩について説明します【予習】配布資料(文殊菩薩と普賢菩薩)を読んでおくこと(30) 【復習】文殊菩薩と普賢菩薩について尊容を理解すること (30) 
13菩薩4:弥勒菩薩と地蔵菩薩 〇弥勒菩薩と地蔵菩薩について説明します【予習】配布資料(弥勒菩薩と地蔵菩薩)を読んでおくこと(30) 【復習】弥勒菩薩と地蔵菩薩について尊容を理解すること (30) 弥勒菩薩に同定された作例についての配布資料を理解すること(60)
14菩薩5:様々な菩薩と菩薩像の起源 〇菩薩の姿について説明したうえで、それらのイメージの源をインドの作例や関連する文献を中心に探ります【予習】配布資料(様々な菩薩像、菩薩の姿の起源)を読んでおくこと(30) 【復習】菩薩のイメージについて整理してまとめておくこと (30) 
15講義総括 〇講義全体を振り返ります【予習】全講義の学習内容の確認 (60) 【復習】試験対策 (120)
    
16試験
評価方法・基
準(評価割合)
試験(1回)と授業参加度の合計点で評価します。 評価の配分は、試験60%、確認シートなどの授業参加度の合計点40%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業で使用するパワーポイントのノート(画面印刷)を配布するのでテキストとして利用すること  』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『参考文献は随時紹介します。 予習や復習で学習する資料も随時配布します。』
参考URL
質疑応答
講義前後に教室で行います。講義の最後に提出する確認シートに質問を記入すれば、次の授業で回答するようにします。
備考
秋学期開講の美術IIを合わせて履修することが望まれる。
画像
ファイル
更新日付2018/02/05 15:23:52