開講年度2018
科目名人間と環境Ⅰ/総合科目Ⅳ-Ⅰ
科目ナンバーB231-646-01
開講種別春学期
対象学年2年
担当者梅田 豊
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
人間の社会環境における法の機能と存在意義についての多面的考察
授業の概要
本講義における「環境」とは、いわゆる「自然環境」に対する「社会環境」を意味する。社会環境は、人間が人為的に作り上げる諸々の人間関係・社会関係のあり様を規定する諸要因によって成り立つと考えられるが、本講義では、そのような諸要因のうち、特に法に焦点を当てて様々な側面から考察を加えていく。とりわけ、法に対する違反行為すなわち犯罪に関わる諸問題を中心的な考察対象とする。そもそも犯罪とは何か、それを考えることはその前提となる法とは何か、人間は何故法を必要とするのか、という根本的問題にも関わることである。なるべく実際の具体的な事例(事件)の検討を通じて、そのような根本的問題の解明への糸口を探りたいと考えている。
授業の到達
目標
人間の社会環境における法の機能と存在意義について、具体的事例の検討を通して、深く考察し、人間として生きる意味・意義について再認識してもらいたい。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1社会環境の意味、人間の社会環境を規定する諸要素について検討し、本講義全体に連なる基本的テーマについて概説する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
2社会環境を規定する諸要素の中で、特に犯罪現象の特殊性に焦点をあてる。他の生物の社会と異なり、犯罪現象が人間社会にとって特徴的な要素であることの意味を考える。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
3犯罪現象に対する従来の考え方を歴史的に跡づける。犯罪原因論と言われる議論の系譜の中で、犯罪現象を規定する要因としての素質か環境かという問題について、導入的に検討する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
4この回以降、犯罪原因としての素質と環境の問題を考える前提として、いくつかの具体的事例(事件)を取り上げる。まず永山則夫連続射殺事件について検討する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
5尊属殺法定刑違憲事件について検討する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
6犯罪に対する法的対応のあり方について概説する。いわゆる刑事手続・裁判の基本的な考え方を民事手続・裁判との比較を踏まえて明らかにする。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
7前回に引き続き、刑事手続・裁判の流れと諸原則とについて概説する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
8この回以降、刑事裁判における一種の病理現象である誤判・冤罪事件の諸問題を考える。いくつかの具体的事件の経緯を検討していく。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
9前回に引き続き、具体的事件を検討しつつ、特に再審事件の歴史的流れを概観する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
10前回に引き続き、具体的事件を検討しつつ、特に死刑再審無罪事件の特徴について考える。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
11誤判・冤罪の諸原因とそれへの対応のあり方について総括する。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
12最近の刑事手続に関する制度改革について概観し、残された課題について考える。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
13裁判員裁判の意義と課題について考える。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
14いじめ・体罰問題に対する法的対応のあり方について考える。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
15本講義全体を総括しつつ、人間が生きる意味と法の存在意義について考える。【予習】事前配付資料に目を通し分からない用語等ある場合は調べておく。(30)
【復習】授業内容を配付資料・各自のノート等により整理しておく。(30)
    
評価方法・基
準(評価割合)
毎回、出席確認を兼ねた授業内容・感想等記載シートを配付する。
「授業内容」欄に記載された各自のメモを評価対象とする。
毎回の授業時間の最後に上記記載のための時間(10分程度)を取る。
上記「授業内容」評価点(60点)と出席点(40点)とを総合して最終的評価とする。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『レジュメ・資料等を配付する。』
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
基本的にオフィスアワーにおいて対応する。
オフィスアワー以外の時間を希望する場合は、メールにてアポイントを取ること。
メールアドレス:umeda@dpc.agu.ac.jp
備考
画像
ファイル
更新日付2018/02/19 20:10:00