開講年度2018
科目名物理学入門Ⅰ
科目ナンバーB131-420-05
開講種別春学期
対象学年1年
担当者城 貞晴
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 1時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
基礎から始める物理学
授業の概要
物理学は、自然科学系諸科学の基礎となる学問であり、医薬系の実務分野においても様々な形で応用されている。
本学では、本講義に加えて、『物理学Ⅰ』、『物理学Ⅱ』(以上、必修科目)、『物理学実習』、『物理学入門Ⅱ』(以上、選択科目)が開講されており、物理的思考法と物理学の基盤となる知識・技術の習得がはかられている。
学問は知識の積み重ねによって成り立っているため、しっかりとした基礎固めが出来ていなくては、さらなる理解の深化が困難になる。そのため、本講義では、物理学の基礎、特に力学を中心にわかりやすく解説する。
講義が中心であるが、理解を深める目的で、問題演習を随時取り入れる。
授業の到達
目標
自然科学の土台となる知識を学び、論理的に考える力を身につける。
式などを形式的に憶えるのではなく、意味・内容を理解する。
自分で考え、応用する力を身につける。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス

## 本講義全体の流れを説明します。各回で扱う内容が全体の中でどこに位置するか、判断できるようになります。
各個人の修得レベルに応じて授業外学習時間は変わると思いますので、学習時間は目安だと思ってください。前回までの授業内容の取りこぼしがないように毎回確実に習得することが大切です。(50)
2物理学を学ぶにあたり

## 物理学の場合、先ずは現象ありきです。見えないものを見えるようにするためにイメージすることの大切さを知りましょう。そのために様々な工夫をします。
物理学を修得する上で大切になる学び方を扱います。よく頭に入れて次回に臨むこと。(60)
3初歩的な数学:本講義を理解するために必要なベクトルの知識

## ベクトル量としての表される物理量はベクトルにより可視化できます。初歩的な数学を扱います。
基本的な数学操作ですから、よく理解してください。(60)
4初歩的な数学

## 本講義を理解するために必要な微分・積分の知識
物理学は微分・積分をフル活用して構築してきました。初歩的な数学を扱います。
基本的な数学操作ですから、よく理解してください。(60)
5単位と物理量

## 一回以上の時間をかけて説明します。物理学修得上、最重要事項です。
机に向かう以外の時間を積極活用し(例えば通学中など)繰り返し、繰り返し反復復習をすることを強く勧めます。これは絶対に修得しなければなりません。(80)
6物体の運動

## 位置、速度、加速度の相互間のつながり、変化率について理解を深めます。この考え方自体は力学の枠を越えて応用が極めて高いため、充分な理解が必要です。
力学の範囲を越えて非常に汎用性の高い内容です。しっかりと復習をして取りこぼしのないようにしてください。(60)
7演習問題(物体の運動)

## 物体の運動に関する演習問題を解いてもらいます。限られた時間の中で高い効果が期待できる数問を厳選します。
厳選した数問の中に重要事項が多く含まれています。やみくもに手を広げて数を増やさず、この数問の反復、復習をしてください。(60)
8運動の法則

## 運動の三法則を学ぶ。慣性、運動方程式、作用・反作用を理解する。
運動の3法則全てを間違いなく説明できるまで復習をしてください。本講義の中で最も大切な山の一つであることをよく認識してください。(80)
9演習問題(運動の法則)

## 運動の法則の理解を深めるための演習問題を数問解いてもらいます。
厳選した数問を準備します。むやみに問題数を増やさず、一度解いた問題の徹底復習を勧めます。一問の問題から多くの内容を理解できるはずです。(60)
10摩擦

## この内容は今なお不明な点の多い領域です。大学らしく少し踏み込んだ内容まで扱う予定です。
摩擦の物理学とはどのようなものか、その概要を知ることで、物理学全体への見方も変わるかも知れません。しっかりと復習してほしい部分です。
11エネルギー

## 仕事とエネルギーの概念を理解し、力学的エネルギー(運動エネルギー、位置エネルギー)の保存則を学ぶ。また、ここで熱も含めたエネルギーの保存則について言及します。
エネルギーについては知るべきことが山積です。丁寧に整理して復習してください。(80)
12演習問題(エネルギー)

## エネルギーについての理解を深めるための演習問題に取り組みます。教室全体の理解の度合いなどを考慮して問題数を調整します。
エネルギーは、本講義の中で最も大切な山の一つです。皆さんの理解度に応じて問題数の調整をします。一度解いたからと言って問題を放置せず、違った切り口から復習することを勧めます。(60)
13運動量

## 同じ保存則でもベクトル量ろスカラー量では解析方法が異なることに注意する必要があります。エネルギー保存則と混同しないように注意する必要があります。
ベクトル量とスカラー量の違いを明確にします。この視点から物理量を分類し、丁寧に整理できるようにします。(60)
14演習問題(運動量)

## ベクトル量とスカラー量の解析方法の違いを理解するために演習問題に取り組みます。
厳選した問題を扱いますから、やみくもに手を広げず、反復復習に取り組むことを勧めます。一度解いたからと言って放ってしまわないように。
15原子:原子の構造(原子核、電子)を学ぶ。放射線について理解する。

## 原子核の外側の反応と内側の反応を分けて、それぞれ説明します。
原子核外では電子が主役であることを知ります。また、放射線の基礎を扱いますので、丁寧に整理をしてください。
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
参加姿勢30点,小テスト・レポート20点,定期試験50点の合計100点満点で評価する。但し、真剣さが認められないなど(教員の指示に従わない、携帯電話等の使用、居眠り、私語、遅刻、無断出入り、飲食など)の場合には、上記配点を超える大幅減点がされる。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『なし』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『第5版 物理学基礎』原康夫学術図書出版社物理学Ⅰ,Ⅱの教科書
参考URL
質疑応答
オフィスアワーを中心に、随時、質疑応答する。
備考
■ 「物理学入門Ⅰ」は、同時に4クラス開講されているが、原則として指定されたクラスで受講すること。

■ 受講態度不良、周囲への迷惑が大きい等の場合、強制退室を指示することがあります。受講に臨む心構えをつくって臨んでください。

■ わからないことがあれば、そのままにしないこと。自習で理解できなければ、積極的に質問すること。物理学教室に高校物理の教科書等の参考書があり、貸し出しも行っている。
画像
ファイル
更新日付2018/02/19 17:37:51