開講年度2018
科目名歴史学Ⅰ
科目ナンバーB131-161-01
開講種別春学期
対象学年1年
担当者岡田 千昭
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
日本史学からみた新撰組
授業の概要
本年は、明治維新150年を迎える記念の年である。本授業は、激動の幕末維新期に異彩を放ち、今なお多くの人を惹きつけてやまない新撰組の真の姿に、確かな史料を駆使して迫るものである。授業では、テキスト及び配布プリント、映像資料などを活用する。
授業の到達
目標
日本史学によって形成された歴史観と史料の読み方・解釈などの研究方法を身に付けることができるようになる。日本史学の視座からさまざまな社会現象を分析する力を養うことができるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス、授業方針及び内容の説明予習:シラバスを読み、授業内容をあらかじめ把握する(20)
復習:授業内容の全体像を把握する(30)
2幕末の政治過程予習:幕末史の概要をテキストで把握する(30)
復習:同上をテキスト・ノートで確認する(30)
3一会桑政権と近藤勇予習:幕末史の権力構造をテキストで読み込んでくる(40)
復習:同上をテキスト・ノートで確認する(40)
4近藤勇の正統性論理予習:近藤勇の政治思想をテキストで読み込んでくる(40)
復習:同上の論理をテキスト・ノートで確認する(40)
5有志集団としての浪士組予習:浪士組を結成した理由について、テキストを読み込んでくる(30)
復習:この時期に近代国家構想が多数あったことを理解する(30)
6文久3年8月18日の政変予習:この政変の意義をテキストで読み込んでくる(30)
復習:この政変の結果をテキスト・ノートで理解する(40)
7池田屋事件と禁門の変との関係予習:各種衝突事件について、テキストを読み込んでくる(40)
復習:変・乱・事変・戦争の区別を確認し、その理解を深める(40)
8新撰組の超法規化予習:幕末期京都の特殊な治安状況について、テキストを読み込んでくる(40)
復習:超法規的武装集団の性格を持つようになった理由を理解する(40)
9隊規の成立予習:浪士組の組織化の方法について把握する(30)
復習:壮士集団の末路について理解する(30)
10組織の純化と補強策予習:浪士組の結成がその後の全国各地の草莽組織の先駆けとなったことを把握する(40)
復習:浪士組が自生的自発的な無数の全国運動の展開になったことを理解する(40)
11新撰組の分裂過程予習:新撰組の隊内私刑の実態について把握する(30)
復習:栄光ある歴史の暗部について理解する(30)
12油小路暗殺事件予習:組織の内部分裂の残酷さを把握する(30)
復習:組織の論理と社会的使命の乖離について理解する(30)
13新撰組の弱体化と解体予習:会津藩が旧幕府の代わりに攻撃目標となった理由を把握する(40)
復習:会津戦争の実態と新撰組の奮戦について、理解する(40)
14新撰組研究の史料論について予習:新撰組研究の基本史料の性格を把握する(40)
復習:日本史学は、史料に基づいて事実と虚構を分別することにあることを体認させる(40)
15授業のまとめ予習:習ってきたことをテキスト・ノートでその内容を確認する(60)
復習:試験対策として、これまでの学習内容の再検討をする(60)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験 90%、授業態度 10%。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『歴史のなかの新撰組』宮地正人岩波書店1360円978-4-00-600369-2
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『その都度指示する。』
参考URL
質疑応答
質問は講義教室もしくは研究室にて受け付けます。
備考
授業のリズムが乱れるので遅刻をしないこと。
画像
ファイル
更新日付2018/02/13 15:25:51