開講年度2018
科目名法学Ⅰ
科目ナンバーB131-211-01
開講種別春学期
対象学年1年
担当者加藤 英明
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
教養としての法学―法とはいかなるものか
授業の概要
社会生活において、法というものがきわめて重要な役割を果たしているにもかかわらず、高等学校までの学校教育で教えられることは、これまであまりにも少なかった。ほぼ初心者といってよい学生諸君に、法を一通り学んでいただくのが、本講義である。
春学期の法学Ⅰは、法というものの基礎と、最高法規としての憲法について具体的かつ平明に、ときに歴史的観点、国際的観点をも取り入れて概説する。
授業の到達
目標
法とはいかなるものか、法の特質を学び、法的なものの見方・考え方ができるようにする。憲法の歴史的意義、憲法の原理を確認する。
随時時事問題を取り上げることによって、社会的視野の拡大につとめる。新聞が苦労なく読めることを目標とするので時事教養を身に付けたい者で、意欲ある学生が受講せよ。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1授業の方針と受講上の注意【予習】講義概要(シラバス)を読んで、受講の意思を確認し、授業への要望・質問を考えておく。(30)
【復習】第1回の講義を踏まえ、受講の意思を再確認する。(10)
2法のかたち【予習】法にはいろいろなものがあるが、自分の思いつくかぎりを挙げて、それを分類してみる。(90)
【復習】『判例法学』序章第3節と照らし合わせ、いろいろな法を再分類しておく。(100)
3国家法と非国家法【予習】非国家法とは何か、具体的にどんなものがあるが考える。(90)
【復習】国家主権について、『判例法学』第6章第3節、第7章第2節を読んで、理解を完全にしておく。(100)
4憲法、法律、命令、規則【予習】『判例法j学』序章第3節を再読し、日本の国家制定法の諸形態について概観しておく。(90)
【復習】新聞、テレビなどの報道、また六法などで、いろいろな国家制定法を探してみる。(100)
5憲法の歴史【予習】絶対王政から、フランス革命、アメリカ独立革命に至る歴史と勉強しておく。(90)
【復習】ホッブス、ロック、ルソーら社会契約説についての理解を深める。(100)
6権力分立【予習】ロック、モンテスキューの権力分立論を勉強しておく。(90)
【復習】日本国憲法における三権分立を再確認する。(100)
7人権【予習】『判例法学』第1章を読んで、人権について考える基礎固めをしておく。(90)
【復習】日本国憲法における人権を、分類整理して理解する。(100)
8不文法【予習】『判例法学』序章第3節を再読し、不文法とはいかなるものか、具体的なイメージをもっておく。(90)
【復習】成文法とは異なる、不文法の特質について復習しておく。(100)
9法と道徳(1)【予習】法と道徳はどう違うのか、適宜具体的事例を想定し、両者の関係について考えてみる。(90)
【復習】講義を受けた上で、予習で想定した事例への考え方が変化したか、自問自答する。(100)
10法と道徳(2)同上
11法のちから【予習】第9・10講を受け、法と道徳の違いをもう一度考えてみる。(90)
【復習】法を法たらしめる、そのちからについて、深思する。(100)
12法による制裁【予習】法による制裁は、刑罰だけではない。他にどんな制裁があるか、調べておく。(90)
【復習】法による制裁を分類整理して、その意義を確認すること。(100)
13刑罰について【予習】刑罰にはいかなるものがあるのか、刑法、刑事訴訟法などの刑事法を調べてみる。
【復習】『判例法学』第5章第1節を読んで、刑罰の意味を考察する。(100)
14裁判とはいかなるものか【予習・復習】裁判を舞台とする小説・映画・ドラマいずれでも良いから各自鑑賞して、裁判具体的な一端に触れる。(190)
15司法の制度【予習】『判例法学』巻末の参考図を見て、日本の司法制度を概観しておく。(90)
【復習】これまでの講義を総括して、法とそれを実現する仕組みについて修得する。(100)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
学期末の筆記試験の成績を基本に、平常の受講態度を平常点として加味し、評価する。
試験においては、法というものの理解、「成文法」・「不文法」など法に関する基本概念の理解を主に問う。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『判例法学』西村健一郎ら有斐閣2400+税978-4-641-18404-6
2.『ポケット六法』有斐閣すでに六法をもっている者は、それを用いてよい。
参考書
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参考資料
参考URL
質疑応答
質問は講義中でも、講義外でも歓迎する。講義外なら、講義終了後教室または非常勤講師控室にてお応えする。
備考
毎回の講義冒頭に、前回の確認・質問時間を置く。
画像
ファイル
更新日付2018/02/13 13:30:48