開講年度2018
科目名法学Ⅰ
科目ナンバーB131-211-01
開講種別春学期
対象学年1年
担当者早川 秋子
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 2時限
キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
憲法を軸とした教養課程の法学
授業の概要
 法は、社会に生活する人間相互の権利・義務関係を定めた社会生活の規範である。私たちは、水辺に芦が群生するように、社会を形成し、その中で多くの他人と複雑な交渉を持ち、時には国や地方公共団体との間にも様々な関係を持つ。物の売買・金銭の貸借などの取引関係、夫婦・親子などの身分関係、医療過誤や交通事故で損害を被って責任を追及したりすることがあるかも知れない。このような様々な関係を秩序付け、維持していくために必要なルールや規律を学ぶことが重要であることは言うまでもない。
 本講義では、国民主権、基本的人権の尊重、戦争放棄を三本柱とする憲法の内容を理解し、国民の権利を尊重するとは、具体的にどのようなことか等、事例の整理を通して理解し、各自が自分の言葉で権利、義務、平和維持、国つくりのあり方を考え、他者に伝えることができるようにする。
授業の到達
目標
1 身近な法を理解する。
2 法の歴史を踏まえ、これからのあり方を考える

 2人以上の人がいれば、必ず意見が衝突する。どんなに愛し合っていても衝突は起こる、問題は発生するのである。その問題を力でもなく、お金でもない「ルール」で解決しようとしている私たちの生活共同体。どんなルールがあるのか、またいわゆる『六法』とは何か。
 日々の生活の中で話題に上る問題を取り上げながら、大学生としての必要な知識を整理する。
 自分のことばで、論理的、法的に物事を考え、それを他者に伝えることができることを目的とする。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション・法とは(復習)テキストの該当箇所を確認しておこう(30分)
2法の系統・三権分立(復習)テキストの該当箇所をまとめておこう(30分)
3権利の主体・特別な法律関係(復習)テキストの該当箇所を参照しながら、天皇、外国人、在監者等の人権について考えてみよう(30分)
4人権総論1 人権カタログ・新しい人権(復習)憲法 第三章 国民の権利及び義務の条文を確認し、新しい人権についてテキスト等を整理しよう(30分) 
5人権総論2 自己決定権(復習)自己決定権とは何か、テキストやニュース等の情報を基に自分自身で考えてみよう(30分)
6司法権1 人身の自由・刑罰、死刑制度(復習)刑事司法制度について整理する。刑罰の種類等についてテキスト等をまとめておこう(30分)
7司法権2 違憲審査・国民裁判員制度(復習)司法の現場に私たちも参加する国民裁判員制度、条文を確認しておこう(30分)
8レポート作成(講義時間内に実施)(予習)折り返し地点です。レポートを作成して法的な解決について、自分の意見をまとめてみよう(30分)
9人権各論1 平等規定(復習)違憲判決の出た事件について、何故裁判所がそのような判断を下したのか、自分でも考え直してみよう(30分)
10人権各論2 表現の自由(復習)表現の自由が問題となる事件は身近に起きている。自分自身でその問題に取り組んでみよう(30分)
11人権各隣3 自主規制(復習)表見の自由を国家が押さえつけることは可能だろうか?もし、不可能であれば、私たちはどのような方法で問題の回避、解決を図るべきか考えてみよう(30分)
12平和主義1 歴史的整理(復習)(予習)日本の、世界の平和を維持するために何が必要か、これまでの日本の歩みを時事問題等からまとめておこう、特に次回に向けて湾岸戦争以降の外交政策をみておこう(60分)
13平和主義2 解釈改正(復習)解釈改正と言われる政府解釈の変化をたどってみよう。いつ、どんな変化があったのか、それは正しいことだったのか、考えてみよう(30分)
14生存権 社会権のありかた(復習)あなたが生活する中で必要な社会権には、何があるか、それを実現するには、行政がいかに働く必要があるか考えてみよう(30分)
15憲法改正、法とは(復習)憲法改正の手続、改正が必要とされている項目について確認し、法の今後について考えてみよう(60分)
    
16定期試験参照不可
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験期間に筆記試験を実施する。
他に授業時間内に小レポートを行う。
授業への参画の度合いも考慮する。
(定期試験60%・小レポート30%・参画度10%を目安とする)
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『法学入門』田中・大野編成文堂1800978-4-7923-0581-9
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『法学六法』信山社1000978-4797257403出版社、版は問わない。旧版でも対応可
参考URL
質疑応答
短時間で対応できる質問は講義の前後で受け付けます。時間のかかる場合は調整をしましょう。
備考
授業中の私語は厳禁とします。
2/3以上の授業に出席した者のみ成績評価の対象とします。
画像
ファイル
更新日付2018/02/16 20:58:37