開講年度2017
科目名経営科学Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者田中 浩光
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
データ分析と意思決定
授業の概要
 経営領域のデータの取り扱いにおいては、統計処理が不可欠である。データ分析(データ解析)を語るとき、分析者(解析者)は料理人にみなされる。分析目的(食欲など)に合致するように、データ(食材)を活かして分析・解析(料理)することが、実地のデータ解析では有用な知見(満足)を生むことにつながる。本稿では、データ分析(データ解析)に対する統計(学)の寄与の大きさを説明し、経営領域のデータに対し実地の適用で有用となる相関分析法、回帰分析法など標準的な統計分析法が集中的に学習できる。とくに、データの生成過程(あるいは観測過程)に注目して、特性要因図(魚の骨)の作成に取り組むことになる。学期の後半では、実習に時間を割いて、表計算ソフトExcelを駆使する。
 
授業の到達
目標
経営学分野での諸問題に対し、統計的視点に基づく解決の方法を修得することが可能となる。Excelを駆使して、多変量データに対する代表的な統計手法である相関分析法、重回帰分析法、判別分析法が習得できる。 
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針と経営科学Ⅱの概観
・データ分析と意思決定
・データ分析と重回帰分析の活用
「予習」:シラバスを読み、授業内容を事前に把握する(30)
「復習」:授業内容について確認する(30)
2「データの観測と整理(1)」:データの分布
・データの種類
・データの分布状態を図示
・いろいろな分布:正規分布
「予習」:第2回資料(第1回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:いろいろな分布の状態を知り、図示できることを確認する(30)
3「データの観測と整理(2)」:基本統計値
・位置尺度:平均値、中央値
・散らばり尺度:分散値、75%点ー25%点
・箱ひげ図の作成「
「予習」:第3回資料(第2回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:箱ひげ図の作成ができることを確認する(30)
4「データの観測と整理(3)」:データの整理
・QC七つ道具の説明
・特性要因図の説明
・魚の骨の説明
「予習」:第4回資料(第3回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:魚の骨の作成ができることを確認する(30)
5「相関分析法(1)」
・データ分析での相関とは
・相関の構造(共通因子の存在)
・いろいろな相関と例示
「予習」:第5回資料(第4回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:相関の構造(共通因子の存在)の理解を確認する(30)
6「相関分析法(2)」
・相関の程度を測る尺度
・ピアソンの相関係数の解釈
・データ分析での注意:擬似相関の問題
「予習」:第6回資料(第5回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:データ分析での注意として擬似相関の問題の理解を確認する(30)
7「回帰分析法(1)」
・いろいろな回帰データ
・回帰分析と因果関係
・回帰分析と相関分析
・回帰データと回帰モデル
「予習」:第7回資料(第6回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:回帰分析と因果関係についての理解を確認する(30)
8「回帰分析法(2)」:重回帰分析
・回帰式の推定(最小二乗法)
・説明変数の選択、異常値の取り扱いなど
・(標準化)回帰係数の推定値の解釈
・予測値の算出、決定係数の意味
「予習」:第8回資料(第7回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:回帰式の推定について理解を確認する(30)
9「回帰分析法(3)」:いろいろな回帰分析法
・定性データ、分類データの場合
・判別分析法
・実際データへの適用の例示
「予習」:第9回資料(第8回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:分類データを有する回帰分析の理解を確認する(30)
10「回帰分析法(4)」:判別分析法
・判別分析法
・実際データへの適用の例示
「予習」:第10回資料(第9回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:判別分析法の理解を確認する(30)
「課題」:レポート作成において、実際の回帰データを探す(120)
11「Excelで学習(1)と理解度の確認(1)」
・分析ツールを用いた重回帰分析の実施
・理解度の確認の問題(1)を通して、重回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)
「予習」:第11回資料(第10回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:分析ツールを用いた重回帰分析法の理解を確認する(30)
「課題」:レポート作成で実際の回帰データを探す(120)
12「Excelで学習(2)と理解度の確認(2)」
・分析ツールを用いた分類データを有するときの重回帰分析の実施
・理解度の確認の問題(2)を通して、重回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)
「予習」:第12回資料(第11回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:分析ツールで、分類データの重回帰分析法を確認する(30)
「課題」:レポート作成で回帰分析を実施する(120)
13「Excelで学習(3)と理解度の確認(3)」
・分析ツールを用いた判別分析の実施
・理解度の確認の問題(3)を通して、重回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)
「予習」:第13回資料(第12回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:分析ツールを用いた判別分析法を確認する(30)
「課題」:レポート作成において、回帰分析を実施する(90)
14「Excelで学習(4)と理解度の総合的確認」
・Excelを用いて、特性要因図である魚の骨の作成
・理解度の確認の3問題を通して、重回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)
「予習」:第14回資料(第13回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:Excelを用いて、魚の骨の作成を確認する(30)
「課題」:レポート作成で回帰分析を実施する(90)
15「Excelで学習(5)と質疑応答」
・レポート作成において全般的な質疑での応答
・レポートの事前提出における点検と評価、そして理解度を確認をする
「予習」:第15回資料(第14回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「課題」:レポート作成において、回帰分析を実施する(90)
    
16レポートの再提出における点検と評価、そして理解度を確認する
評価方法・基
準(評価割合)
(1)レポート試験(80%) (2)平常点(20%)
・平常点には、受講態度と授業の終了時に出される理解度を確認する小問題が含まれます。
・詳細は、最初の授業時に説明いたします。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『すぐわかるExcellによる多変量解析(2版)』内田治東京図書
参考URL
質疑応答
 講義などで疑問がある場合は、講義時間内・:後において、遠慮なく質問してください。オフィスアワー(水曜日昼休み12時55分~13時25分、場所は田中研究室(2808))を活用してください。
備考
授業中の私語、携帯電話・スマートフォンの使用は禁止します。
画像
ファイル
更新日付2017/02/10 22:42:46