開講年度2017
科目名日本の文化と社会Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者勝亦 貴之
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 4時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
江戸時代の災害と防災
授業の概要
江戸時代は、江戸を焼き尽くした明暦の大火や、富士山の大噴火、日本史上最大級の宝永地震、度重なる飢饉や洪水などの大災害が集中した時代でした。その一方で、江戸幕府や藩、地域社会、家の各レベルで人々が防災に取り組んだのも江戸時代に入ってからでした。本授業では、災害と防災という視点から、江戸時代の社会のあり方について考えていきます。
授業の到達
目標
・江戸時代における災害と復興の歴史や先人たちの生きる知恵についての理解を深めることができる。
・日本における社会の史的変遷について考察することから、日本の社会の特色を説明することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」
授業の概要について説明します。
【予習】シラバスを読み授業内容を把握する(20)
【復習】テキストの目次などを読み、授業の全体について確認する(30)
2「災害史における江戸時代」
災害史上における江戸時代の位置について考察します。
【予習】テキスト「まえがき」から「はじめに」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
3「慶長期の災害」
慶長期の災害について考察します。
【予習】テキスト「慶長期の災害」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
4「寛永の飢饉と仁政へのシフト」
寛永の飢饉とそれが支配体制に与えた影響について考察します。
【予習】テキスト「家光の「御代始め」と寛永の飢饉」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
5「明暦の大火と都市」
明暦の大火が都市構造に与えた影響について考察します。
【予習】テキスト「災害と都市」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
6「元禄・宝永大地震」
元禄・宝永大地震について考察します。
【予習】テキスト「天和の治」から「救恤と復興」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
7「宝永富士山大噴火」
宝永期に起きた富士山の噴火と復興過程について考察します。
【予習】テキスト「宝永富士山大噴火」から「御手伝普請と拝借金」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
8「享保の改革と災害」
享保の飢饉など享保期に発生した災害や、幕府の災害対策について考察します。
【予習】テキスト「国役普請制度」から「「世直り」と「みろくの世」」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
9「宝暦期の災害」
宝暦の飢饉など宝暦期の災害について考察します。
【予習】テキスト「蝦夷大島津波と越後高田大地震」から「間引き禁止と赤子養育制度」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
10「宝暦治水」
木曽三川の宝暦治水について考察します。
【予習】テキスト「美濃三川の宝暦治水」から「杉田玄白の『後見草』」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
11「天明期の災害」
浅間山の大噴火や天明の飢饉など天明期に起こった災害と、領主や地域社会による復興や飢饉対策について考察します。
【予習】テキスト「浅間山大噴火」から「「宝天文化」論」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
12「寛政の改革と地域社会」
幕府寛政の改革や諸藩の藩政改革における災害対策について考察します。
【予習】テキスト「寛政の改革」から「惣庄屋による「勧農富民」」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
13「天保の飢饉と地域社会」
天保の飢饉と地域社会における防災システムについて考察します。
【予習】テキスト「寛政から文化・文政期の地震災害」から「「天保の改革」の挫折」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
14「安政の大地震と「世直り」願望」
安政の大地震と、その前後における政治・社会の大変動について考察します。
【予習】テキスト「善光寺地震」から「ある村の明治維新」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
15「いのちを守る諸関係」
領主支配や村や町などの公共団体、「家」などのいのちを守る諸関係について考察します。
【予習】テキスト「まとめにかえて」を読み授業に備える(30)
【復習】テキストやノートを読みなおすとともに、参考文献で授業の理解を深める(30)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験を主とし(80%)、これに授業への取り組みや授業態度(20%)を加味します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『江戸の災害史』倉地克直中央公論新社860円+税978-4-12-102376-6
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『授業中に紹介します。』
参考URL
質疑応答
質問は、授業時間の前後に教室で受け付けます。授業の内容に疑問があれば、積極的に質問してください。
備考
画像
ファイル
更新日付2017/02/09 21:10:50