開講年度2017
科目名保健体育科教育法Ⅲ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者渡辺 輝也
田中 康史
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
体育の教材づくりと授業進行ができるようになる!
授業の概要
 本授業ではまず,保健体育科の教師という仕事の実際について知るとともに,教科としての保健体育の基本的な構造,目標,そして内容について学習する。これに続いて本授業では,体育の教材づくりに取り組むとともに,授業実施に際して必要になる教授技能について模擬授業を通して学習する。本授業の目標は,以上の学習を通して,保健体育科の教材づくりと授業進行ができるようになるための基本的な知識と技能を習得することにある。
授業の到達
目標
 本授業の到達目標は,受講生が得意とする運動領域の中学校1年生の体育授業の学習指導案を作成できるようになること,そしてその授業を実施できる教授スキルを身につけることである。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション・保健体育教師の業務の実際【予習】シラバスで授業の全体像を確認する(30分)
【復習】保健体育の教師という仕事の魅力と自身が目指す保健体育の教師像についてまとめる(90分)
2国際的視点から見た日本の体育授業の課題【予習】日本とオーストラリアをはじめとする諸外国の体育授業についての配布資料を熟読する(90分)
【復習】諸外国との比較からわかる日本の体育授業の課題についてまとめる(90分)
3学校教育における教科保健体育の位置づけ【予習】「生きる力」についての配布資料を熟読する(90分)
【復習】教科「保健体育」目標の構成を理解したうえで暗記する(90分)
4保健体育科の内容とその構成【予習】教科「保健体育」の目標の達成に保健体育は週何コマ必要か自分の考えをまとめる(90分)
【復習】教科「保健体育」における分野・科目の目標と内容構成との関連を理解しそれらを暗記する(90分)
5運動領域の教材づくりと授業づくり(1)【予習】「アクティブ・ラーニング」に関する配布資料を熟読する(90分)
【復習】自身が選択した運動領域の教材例を作成する(90分)
6運動領域の教材づくりと授業づくり(2)【予習】領域目標の達成に向けた運動教材の組み合わせについて考える(90分)
【復習】領域目標の達成を可能にする教材を開発するとともにその組み合わせによる単元計画を作成する(90分)
7運動領域の教材づくりと授業づくり(3)【予習】グループで作成した領域目標の達成を可能にする授業計画のグループ発表を準備する(90分)
【復習】他のグループの発表を踏まえて自身が選択した運動領域の授業計画を完成させる(90分)
8体育理論の教材づくりと授業づくり(1)【予習】教科書で座学の授業における学習活動例とそれらの長所と短所についてまとめる(90分)
【復習】指定された内容をアクティブ・ラーニングで学ぶ学習活動をデザインする(90分)
9体育理論の教材づくりと授業づくり(2)【予習】座学の授業における「導入」,「展開」,「整理」の意義を教科書で確認する(90分)
【復習】指定された単元について「導入」,「展開」,「整理」の流れを踏まえた学習指導案を作成する(90分)
10体育理論の教材づくりと授業づくり(3)【予習】グループで作成した領域目標の達成を可能にする授業計画のグループ発表を準備する(90分)
【復習】他のグループの発表を踏まえて体育理論の授業計画を完成させる(90分))
11体育授業の指導スキルの理論と実践(1):インストラクションとマネジメント【予習】教科書で体育授業におけるインストラクションとマネジメントの概要について予習する(90分)
【復習】作成した体育実技の学習指導案のインストラクションを練習する(90分)
12体育授業の指導スキルの理論と実践(2):モニタリングとインタラクション【予習】教科書で体育授業におけるモニタリングとインタラクションについて予習する(90分)
【復習】作成した体育実技の学習指導案におけるモニタリングとインタラクションの計画を追記する(90分)
13模擬授業(1):体育実技の模擬授業試験(雨天は座学の模擬授業試験)【予習】体育実技および体育理論の模擬授業の準備と練習を行う(90分)
【復習】授業分析シートを用いて実施した模擬授業の振り返りを行う(90分)
14模擬授業(2):体育理論の模擬授業試験【予習】体育理論の模擬授業の準備と練習を行う(90分)
【復習】授業分析シートを用いて実施した模擬授業の振り返りを行う(90分)
15優秀模擬授業を用いた授業分析と授業のまとめ【予習】体育実技と体育理論の模擬授業の反省点をまとめ,それぞれの指導案に朱書きで改善点を追記する(90分)
    
16期末定期試験【予習】授業全体の振り返りを行い、学習した知識を定着させるとともにその活用について確実な理解を図る(300分)
評価方法・基
準(評価割合)
小テスト   25%
学習指導案 25%
模擬授業  25%
筆記試験  25%


※ただし,各項目について60%以上の達成率に達することを単位認定の要件とする.
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『教師を目指す学生必携 保健体育科教育法』杉山重利ほか大修館書店
2.『中学校学習指導要領解説 保健体育編』文部科学省東山書房
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『小学校学習指導要領解説 体育編』文部科学省東洋館出版
2.『高等学校学習指導要領解説 保健体育編・体育編』文部科学省東山書房
3.『体育の教材を創る』岩田 靖大修館書店
4.『楽しい体育理論の授業をつくろう』佐藤 豊・友添秀則大修館書店
参考URL
1.日本体育科教育学会日本体育科教育学会HP
質疑応答
 質疑については授業時に対応するほか,都合がつく限りは授業外でも担当教員の研究室にて受け付ける。
備考
 保健体育科教育法Ⅰを履修する予定の学生はそれに先だって必ず本科目を履修すること。
画像
ファイル
更新日付2017/02/07 09:22:25