開講年度2017
科目名教育課程論
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者生澤 繁樹
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
学校カリキュラムを原理的に考察する
授業の概要
この授業ではカリキュラムや教育課程の歴史・思想・理論を踏まえながら,現代の学校カリキュラムを原理的に探究する。
教職教養の基礎知識を身につけながら,カリキュラムや教育課程についての様々な理解や説明モデルを吟味しつつ,これからのカリキュラムの実践と評価のあり方について,みずから批判的かつ創造的に問いなおしていくための手がかりやヒントを提示してみたい。
授業の到達
目標
・カリキュラムの歴史・思想・理論についての知識を身につけることができる。
・現代の学校カリキュラムの課題を分析し考察することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1イントロダクション──学校カリキュラムを原理的に考察する【予習】シラバスを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】授業の全体についての確認(30)
2カリキュラムの理論的射程──カリキュラムとはなにか?【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】カリキュラムの理論的射程について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
3カリキュラムの思想と歴史①──近代教育と学校カリキュラムの社会性【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】近代教育とカリキュラムとの関係について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
4カリキュラムの思想と歴史②──ポストモダンと学校カリキュラムの政治性【復習】ポストモダンのカリキュラム理論について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
【課題】カリキュラムの思想と歴史について振り返り,その要点をまとめる(50)
5戦後教育と学習指導要領の変遷①──系統主義か,経験主義か?【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】系統主義と経験主義のカリキュラムについて授業の内容を確認し,理解を深める(30)
6戦後教育と学習指導要領の変遷②──一斉授業か,習熟度別授業か?【復習】授業形態と学力低下論争について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
【課題】戦後教育と学習指導要領の変遷について振り返り,その要点をまとめる(50)
7ヒドゥン・カリキュラムの分析①──学校建築と教室空間【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】学校建築と教室空間の教育的効果について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
8ヒドゥン・カリキュラムの分析②──ジェンダーと学校文化【復習】ジェンダーと学校文化について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
【課題】学校教育におけるヒドゥン・カリキュラムの影響について振り返り,その要点をまとめる(50)
9学校に基礎をおくカリキュラム開発とティーチング【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】SBCDについて授業の内容を確認し,理解を深める(30)
10総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント【復習】教師の指導性,地域・家庭・学校の組織的な体制づくりについて授業の内容を確認し,理解を深める(30)
【課題】カリキュラム・マネジメントの意義について振り返り,その要点をまとめる(50)
11カリキュラムの国際比較①──21世紀型スキルと授業スタイルの比較【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】21世紀型スキルと授業スタイルのちがいについて授業の内容を確認し,理解を深める(30)
12カリキュラムの国際比較②──教育開発とクラスルーム・マネジメント【復習】教育開発とクラスルーム・マネジメントについて授業の内容を確認し,理解を深める(30)
【課題】国際比較からみたカリキュラムの特徴について振り返り,その要点をまとめる(50)
13教育改革とカリキュラム①──教育の格差・不平等と社会正義【予習】レジュメを読み,授業内容を把握しておく(20)
【復習】社会正義の観点からみたカリキュラム改革の現状と課題について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
14教育改革とカリキュラム②──学校改善・教室改革と教育専門職のゆくえ【復習】教育専門職の役割からみたカリキュラム改革の現状について授業の内容を確認し,理解を深める(30)
【課題】国際的・国内的なカリキュラム改革の動向と課題について振り返り,その要点をまとめる(50)
15まとめと課題──学校カリキュラムと教育の未来をデザインする【予習】最終課題の作成に向けたこれまでの学習内容のまとめと振り返り(90)
    
評価方法・基
準(評価割合)
最終課題40%,小テスト30%,レポート30%
小テストおよびレポートを含む授業内・外の課題の提出状況と最終試験の成績から総合的に評価する。
最終課題については授業内にて詳しくアナウンスする。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『とくに指定しない。』
2.『ただし履修にあたって中学校・高等学校の『学習指導要領』を各自で入手しておくことを推奨する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『教育と学びの原理──変動する社会と向き合うために』早川操・伊藤彰浩編名古屋大学出版会
2.『現代の学校を読み解く──学校の現在地と教育の未来』末松裕基編春風社
3.『未来をつかむ学級経営──学級のリアル・ロマン・キボウ』末松裕基・林寛平編学文社
4.『レジュメを配布して授業を進める。その他の参考文献や資料については授業にて適宜紹介する。』
参考URL
質疑応答
研究室:名古屋大学教育学部本館3階330
E-mail: izawa.shigeki@e.mbox.nagoya-u.ac.jp
備考
画像
ファイル
更新日付2017/02/10 17:10:52