開講年度2017
科目名道徳教育の理論と実践
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者榊原 博美
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
道徳教育のこれからを考える
授業の概要
現代社会における倫理観やモラルの低下、学校現場における「いじめ」問題等を背景に特別の教科「道徳」の実施を控えた段階にある。それをふまえ、現行の学校教育における道徳の時間の問題点などについて、歴史的視点、学校における現状などから、望ましいあり方を考え、これからの教科としての道徳について実践的に指導できる方法論を身につけることをねらいとする。
授業の到達
目標
1.道徳と道徳教育との関係について理解する。
2.現行の道徳の時間からその問題点について把握する。
3.これからの道徳教育について自分なりの視点から考える。
4.特別の教科「道徳」に向けて実践的な授業を計画する。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション
○自身の受けてきた道徳の時間について振り返る
・授業前アンケートの実施
【予習】シラバスを読み全体像を把握しておく。自身の受けてきた道徳の時間の内容を想起しておく(60)
【復習】憲法26条、教育基本法の該当条文の暗記(60)
2道徳の本質と道徳教育
○道徳とは何かについて把握する
・アンケート結果の分析 小テストの実施
【予習】道徳とは何かについて自分なりの意見をまとめておく(60)
【復習】小テストでの不明点を復習し身につける
(60)
3道徳教育の歴史①
○戦前修身の内容と問題点について把握する
・ワークシートの記入、資料の読み込み
【予習】日本史の明治期以降について概略を学んでおく(60)
【復習】戦前修身の成立過程と内容について復習しておく(60)
4道徳教育の歴史②
○戦後道徳の成立過程(道徳特設まで)を把握する
・ワークシートの記入、資料の読み込み
【予習】日本史の戦後について概略を学んでおく(60)
【復習】道徳特設までの流れをつかむ(60)
5道徳の時間の問題点
○道徳における二つの心の問題と読み物資料の問題点について
・ワークシートの記入、小課題の提出
【予習】道徳の時間で扱われた読み物資料について想起しておく(60)
【復習】読み物資料の改善策について考えておく(60)
6道徳性の発達理論①
○デュルケム、ピアジェ、コールバーグ
・ワークシートの記入、小課題の提出
【予習】心理学概論等で学んだ発達理論について調べておく(60)
【復習】人物ごとの道徳観についてまとめておく(60)
7道徳性の発達理論②
○モラルジレンマのワーク
・グループワークと課題の提出
【予習】ジレンマとはについて把握しておく(60)
【復習】グループワークと個人の発達段階との相違について考察する(60)
8中間テスト
○道徳教育の理論についてのまとめ
・テストの実施
【予習】これまでの学びを総点検し明記するべき知識を覚える(90)
【復習】テストで不明瞭であった内容を学ぶ(30)
9道徳性の発達理論をふまえた実践
○モラルジレンマストーリーと発達段階の診断
・グループディスカッションと課題の提出
【予習】ジレンマストーリーの構造について考える(60)
【復習】自分なりのストーリーを考える(60)
10道徳教科化の背景と問題点
○教科化の背景となった事件の概要と道徳での扱いについて
・ワークシートの記入と課題の提出
【予習】いじめ自殺事件等について過去の事件の概要を調べる(60)
【復習】道徳教科化の問題点について自分なりの考えをまとめる(60)
11学習指導要領と道徳
○学習指導要領における道徳の扱い
・資料の読み込みとワークシートの記入
【予習】学習指導要領総則、道徳編に目を通しておく(60)
【復習】キーワードの暗記(60)
12指導計画の立案(理論)
○指導計画立案の方法論を実につける
・資料の配布と解説
【予習】学習指導案について調べておく(30)
【復習】指導案の書き方を覚える(30)
資料から指導案を立案する(60)
13.指導計画の立案(実践)
○与えられた題材で指導の実践
・グループ内発表と代表選出と実演
【予習】指導案の材料を用意する(60)
【復習】指導案にもとづく授業実践の構想を立てる(60)
14模擬授業とその分析
○模擬授業の実演と相互評価
・全体発表と相互評価と講評
【予習】模擬授業の実演に向けた練習(90)
【復習】講評でのアドバイスに沿った自身の授業改善と練習(60)
15まとめ
○道徳授業の改善策と評価の観点について
・最終課題の提出
【予習】これまでの学びの総点検(90)
【復習】今後に向けた計画(30)
    
評価方法・基
準(評価割合)
中間テスト40%
指導計画案15%
模擬授業15%
受講態度その他(授業内の課題など)30%
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない・資料を配布する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新モラルジレンマ教材と授業展開』荒木紀幸明治図書2460円
2.『中学校学習指導要領解説道徳編』文部科学省東洋館出版121円
参考URL
質疑応答
授業内およびオフィスアワーで対応する。
備考
規則や規律を教える立場を目指す教職という免許に関わる授業であることを認識し、授業中に示された受講に対するルールを厳粛に守ること(守れない場合、受講を認めないことがある)。
私語、飲食、携帯(スマートフォン等)の使用は厳禁。免許に関わる講義であることから1つでも未提出の課題がある場合単位を認定しない。
画像
ファイル
更新日付2017/02/08 16:58:45