開講年度2017
科目名現代教育論/現代教育
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者榊原 博美
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
現代社会と教育問題
授業の概要
本講義では、現代社会の問題について、その背景にあると考えられる教育問題を、歴史的な視点、グローバルな視点、教育現場の現状などさまざまな視点から捉え、自由な発想でその解決策をさぐることを目指します。
授業の到達
目標
1.受講生それぞれが自身が受けてきた教育について振り返り、その問題点を説明できる。
2.現代社会の問題を教育の問題と関連付けて説明することができる。
3.教育問題について自由な発想で自分なりの解決策を提案することができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1授業ガイダンスと受講前評価
○授業のテーマと内容の解説、テーマと関連した学力問題について現時点での診断をする。
・学力診断テストの実施
【予習】シラバスを読み授業の流れを把握しておく(120)
【復習】学力診断テストで解けなかった問題について自分なりに復習しておく(120)
2戦後日本の教育の歴史①
○占領下の教育の民主化について把握する
・占領教育政策とアメリカンデモクラシーの教育
【予習】現代史について勉強しておく(120)
【復習】戦前の教育と戦後の教育の違いについての一覧表を埋める(120)
3戦後日本の教育の歴史②
○戦後改革期と教育の反動化について把握する
・世界情勢の変化と占領政策の転換
【予習】占領教育政策の2本柱とその具体策を把握しておく(120)
【復習】教育反動化の具体例をまとめる(120)
4高度経済成長と財界の教育要求
○人的能力開発政策と学校の能力主義的再編について知る
・ハイタレントマンパワーポリシーと後期中等教育の多様化
【予習】高度経済成長とは何かについて説明できるようにしておく(120)
【復習】「期待される人間像」を読み問題点を挙げる(120)
5学校教育の能力主義的再編と学力問題
○一元的能力主義と社会全体の学校化を把握する
・産業の教育支配
【予習】偏差値とは何かとその活用理由を説明できるようにしておく(120)
【復習】課題についてインターネットを視聴しておく(120)
6学校病理としての校内暴力と管理教育
○学校病理の流れと背景、校内暴力の原因と管理教育の問題点について考える
・兵庫・千葉・愛知の事例
【予習】校内暴力について用語を調べ内容を把握しておく(120)
【復習】自身の中学校・高校時代の校則などについての問題点を挙げておく(120)
7学校病理としての「いじめ」問題
○「いじめ」による自殺とその事件報道から状況の把握と学校教育の問題点について考える
・アンケートの実施、過去の事件事例
【予習】自身の学校教育を通じたいじめについて記憶をたどっておく(120)
【復習】いじめが自殺に発展する要因となる学校教育の問題点についてまとめる(120)
8「いじめ」問題と家庭教育
○いじめ予防のための家庭教育のあり方について留意点と解決策を提案する
・いじめ防止対策推進法といじめの定義
【予習】最近報道された「いじめ」事件にどのようなものがあるか興味を持って調べる(120)
【復習】いじめ防止対策推進法について復習しておく(120)
9不登校問題とオルタナティブスクール
○学校病理の行き着く先としての不登校問題とそれへの支援を比較国際教育の立場から学ぶ
・VTR視聴とまとめと課題の提出
【予習】フリースクールの用語について調べ学んでおく(120)
【復習】オルターナティブスクールのメリット・デメリットをまとめる(120)
10「ゆとり」教育と学力問題
○戦後日本の学校病理の流れを概観し底流する問題とゆとり教育・学力低下の問題を考える
・新学習指導要領と第2期のゆとり
【予習】ゆとり教育の定義について調べておく。自分の受けた教育がどう「ゆとり」だったか思い起こしておく(120)【復習】98年学習指導要領のキーワードをおさらいしておく(120)
11比較国際教育の視点からの学力問題
○学力診断テストの結果を読み解き学力低下の実態を把握した上で同時期において学力世界一の国の教育のあり方から解決策のヒントを得る
・VTR視聴と課題のまとめと提出
【予習】OECDについて調べておく(120)
【復習】日本と学力世界一の国の教育の比較の表を項目ごとに確認しておく(120)
12不登校と生きる力①
○学校病理が行き着いた先としての不登校の背景には何があるのかを探り学習指導要領のキーワード「生きる力」について考える
・映画の視聴と課題のまとめ
【予習】授業で学んだ「生きる力」のキーワードの中身を確認しておく(120)
【復習】映画の視聴から把握された不登校の背景についてまとめておく(120)
13不登校と生きる力②
○生きる力を身につけた大人=一人前の人間になるための学びについて考える
・映画の視聴とまとめと課題の提出
【予習】一人前になることとは、について自分なりの考えをまとめておく(120)
【復習】視聴した映画から触発されこれからの自分の生き方について考えをまとめておく(120)
14オルタナティブ教育の可能性
○これからの学校教育の方向性について社会教育、生涯学習などから学び提案する
・課題の振り返りを反映した学校教育への提案
【予習】前回の課題を振り返っておく(120)
【復習】これまで学んだことを配布資料をまとめることを通じて指定の用紙に整理しておく(120)
15生涯学習社会における学校教育のあり方の展望
○社会の持続可能性をふまえた学校教育の方向性について解決策を具体的に提案する
・まとめと最終課題の提出
【予習】これまでの学びをふまえたオルタナティブスクールの具体的な内容を考えておく(120)
【復習】残された課題について考えておく(120)
    
評価方法・基
準(評価割合)
授業内の課題(第3回10%、第6回10%、第11回10%、第13回30%、第15回40%)
<授業の進行具合により課題提出の回は変更になることがある。>
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない。資料を配布する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『現代社会と教育』堀尾輝久岩波書店800円4004305217岩波新書
参考URL
質疑応答
授業内、オフィスアワー、メールで対応
オフィスアワーは水曜日の3時間目(12号館6階G618研究室)
メールアドレス hsakakibara@psis.agu.ac.jp
備考
講義中は授業に集中すること。私語や携帯の操作その他の迷惑行為は禁止。

初回に授業内で資料的に活用するための学力診断テストを行う。
画像
ファイル
更新日付2017/02/20 18:15:02