開講年度2017
科目名国際関係論b
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者福島 崇宏
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
アクター(主体)の多様化と多元化
授業の概要
私たちの住む地球には、70億人以上の人が暮らしている。共存共栄を図るため、私たち地球人はさまざまな組織や規則を作り、連帯して数々の難問を乗り越えてきた。それでは、今日国際社会が抱えている難問(国際問題)はどうすれば解決することが出来るのだろうか。受講生と知恵を絞ってその解決策を探りたい。
授業の到達
目標
本講義では、国際関係論aで培った国際関係を考えるうえでの基礎的な知識(歴史・理論)を基に、国際社会が抱える諸課題について歴史的背景を踏まえた上で自らの言葉で表現することが出来るようになることが最終目標である。目標の達成に向けて、核兵器やテロ、地球環境問題などの国際社会が抱える具体的諸課題の背景について正確に理解し、それぞれの国際問題の解決のために何が必要なのかについて、ともに考えていきたい。また、身の回りで起きている国際問題についても、適宜解説を加えながら受講者の興味・関心を喚起できるように努めたい。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1国際関係の正確な理解のために
〔国際関係を取り巻くアクター〕
【予習】教科書Unit.0を熟読し、今日の国際社会の特徴を理解する(120)
【復習】今日の国際関係に関するアクター間の関係図を完成する(120)
2国際社会のしくみ①
政治体制
〔民主主義による平和〕
【予習】教科書Unit.13を熟読し、内容を理解する(60)
【復習・課題】カント『永遠平和のために』(岩波文庫)を読んで、民主主義による平和の可能性と限界についてまとめる(180)
3国際社会のしくみ②
外交交渉
〔領土問題〕
【予習】教科書Unit.15を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】北方領土問題の概要を地図で理解する(120)
4国際社会のしくみ③
対外政策決定過程
〔領土問題〕
【予習】教科書Unit.14を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】北方領土交渉における外交官の役割について整理する(120)
5国際社会のしくみ④
国連の役割
〔国際法による国際秩序の形成と発展〕
【予習】教科書Unit.16を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】国連諸機関の役割を図でまとめる(120)
6国際社会のしくみ⑤
地域主義
〔地域統合と経済連携〕
【予習】教科書Unit.17を熟読し、内容を理解する(120)
【復習・課題】代表的な地域機関を一つ選び、概要を整理する(120)
7国際社会のしくみ⑥
脱国家主体
〔グローバル化社会の特徴と課題〕
【予習】教科書Unit.18を熟読し、内容を理解する(120)
【復習・課題】代表的なグローバル企業の活動内容を調べた上で整理する(120)
8国際社会の課題①
核兵器・原発問題
【予習】教科書Unit.19を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】世界の原発の分布図を完成させて、原発と核兵器の関係をまとめる(120)
9国際社会の課題②
新しい戦争
〔テロ・宗教〕
【予習】教科書Unit.20を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】テロと宗教の関係について整理する(120)
10国際社会の課題③
国連PKO活動
〔アフリカにおける資源獲得競争〕
【予習】教科書Unit.21を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】南スーダンのPKO活動についてまとめる(120)
11国際社会の課題④
人権と民主主義
〔アフリカにおける民族対立〕
【予習】教科書Unit.22を熟読し、内容を理解する(60)
【復習】映画『ホテル・ルワンダ』の全編を見て、ルワンダの民族対立について理解する(180)
12国際社会の課題⑤
グローバリゼーション
〔ヒト・モノ・カネの移動〕
【予習】教科書Unit.23を熟読し、内容を理解する(120)
【復習】グローバル化の概要と課題を整理する(120)
13国際社会の課題⑥
開発援助
〔持続可能な発展のために〕
【予習】教科書Unit.24を熟読し、内容を理解する(120)
【復習・課題】日本のODAの現状と課題を整理する(120)
14国際社会の課題⑦
地球環境問題
〔大気・海洋汚染問題〕
【予習】教科書Unit.25を熟読し、地球温暖化について理解する(120)
【復習】地球温暖化のメカニズムを整理する(120)
15国際社会の課題⑧
生物資源の保護と利害対立
〔動植物の資源保護〕
【予習】教科書Unit.25を熟読し、生物多様性について理解する(120)
【復習】生物多様性が私たちにもたらす恩恵と課題について整理する(120)
    
16レポート試験
評価方法・基
準(評価割合)
・授業中の発表内容及び授業の最後に提出する小レポート(40%)と、学期末に提出するレポート(60%)で
 評価する。
・講義内容にもとづいて、期末レポートで事実と論理性をそなえた説明ができれば、合格とする。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『国際政治学をつかむ【新版】』村田晃嗣、君塚直隆、石川卓、栗栖薫子、秋山信将有斐閣2,376円(税込)978-4-641-17722-2
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『新・国際政治経済の基礎知識【新版】』田中明彦、中西寛有斐閣2,592円(税込)978-4-641-18387-2
2.『国際政治学』中西寛、石田淳、田所昌幸有斐閣3,456円(税込)978-4-641-05378-6
3.『増補改訂版 最新 世界情勢地図』パスカル・ボニファス、ユベール・ヴェドリーヌ著、佐藤絵里訳ディスカヴァー・トゥエンティワン1,944円(税込)978-4-7993-1975-8
参考URL
質疑応答
基本的に講義の前後の時間を使って答える。
備考
国際関係論aで学んだことを前提に講義を進めるが、未履修者には一定の配慮をする。
画像
ファイル
更新日付2017/02/15 12:37:03