開講年度2017
科目名日本民俗学Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者野地 恒有
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
現代日本にはどのような民俗的世界があるか~自然と人間の関係からみた生業と民間信仰~
授業の概要
日本民俗学とはふつうの人々(歴史上の特定の人物ではないという意味において、ふつうの人々)の生活の変化をとおして、歴史(とくに近現代の生活史)を学ぶ領域である。日本民俗学の基本的な考え方や調査法、現代民俗学の課題について学ぶ。現代日本にみられるさまざまな民俗的世界(とくに自然と人間の関係からみた生業と民間信仰)を,映像資料(VTR教材)とOHC資料を用いて具体的に提示しながら,講義形式により授業を進める。
授業の到達
目標
日本民俗学の基本的な考え方や現代民俗学の課題を説明できる。現代の日本各地の民俗事例(自然と人間の関係からみた生業と民間信仰)の実態を具体的に報告できる。日本民俗学的調査の試みへの関心を引き出すことができる。地域の民俗文化財への関心を開くことができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」:授業の方針と全体像について説明する。あわせて、授業のスタイル、ノートのとり方、授業(ノート)と試験との関係、試験について説明する。【予習】シラバスを読み本授業内容を把握しておく(30)。
【復習】授業の全体像及び授業の形式と試験との関係について確認する(30)。
2「海の儀礼(1)」:三重県神島のゲーター祭について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、海の生業と民間信仰を総括的に学ぶ。【予習】地域の民俗事例についてインターネットなどを利用して確認しておく(60)。
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める(60)。
3「海の儀礼(2)」:石川県奥能登の漂着神とその祭りについて、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、海の神信仰について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。前回の授業内容との関連を確認する。(60)
4「海の技術(1)」:日本各地の漁撈技術について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、海の生業とその技術について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
5「海の技術(2)」:高知県のカツオ漁について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、海の生業とその技術について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
6「山の生業と文化(1)」:宮崎県の焼き畑について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、山の生業とその技術について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
7「山の生業と文化(2)」:宮崎県の狩猟について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、山の生業とその民間信仰について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
8「山の生業と文化(3)」:木地屋の移動生活について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、山の生業とその民間信仰について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
9「山の生業と文化(4)」:木地屋の木製容器作成の技術について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、山の生業とその技術について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
10「島の稲作儀礼(1)」:長崎県対馬の赤米儀礼について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、稲作の信仰やその海洋的性格について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
11「島の稲作儀礼(2)」:鹿児島県奄美大島の稲作儀礼について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、南島における稲作の信仰について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。(60)
12「島の若者宿」:三重県答志島の擬制的親子関係について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、海の生業と社会組織について学ぶ。【予習】前回の授業内容を確認する。質問点は授業で確認する。(60)
【復習】授業の内容をノートに整理して理解を深める。これまでの授業内容との関連を確認する。中間筆記試験の準備をする(120)。
13「これまでのまとめ(1)と中間筆記試験の実施」:これまでの授業内容をふまえて、「生業の技術」についてまとめる。そして、これまでの内容について、自筆ノート持ち込みによる中間筆記試験を実施する。【予習】中間筆記試験の準備として、これまでの授業内容を整理し、ノートを整える。(120)
【復習】中間筆記試験の問題について、ノートにより確認し、これまでの授業内容の理解を深める(60)。
14「これまでのまとめ(2)」:前回の中間筆記試験について解説するとともに、これまでの授業内容をふまえて、「生業と民間信仰」についてまとめる。【予習】中間筆記試験の解答内容を確認する。質問点を洗い出しておく.(60)。
【復習】これまでの授業内容を整理して理解を深める(60)。
15「合掌作りの民家」:岐阜県白川村の合掌屋根の構造について、VTR教材とOHC資料により説明する。そして、全体のまとめとして、「自然と人間の関係から見た生業の技術と民間信仰」について、総合討論、質疑応答をおこなう。【予習】これまでの授業内容を整理し確認する(60)。
【復習】これまでの授業の内容をノートに整理して理解を深める(60)。
    
16定期試験【定期試験のための準備】(1740)
評価方法・基
準(評価割合)
・授業期間に実施する中間筆記試験(40%)と学期末試験期間中に実施する筆記試験(60%)により評価する。中間筆記試験は自筆ノートのみ持ち込み可とし、期末試験は持ち込み不可である。
・ただし、受講者数が多いときやその他の理由により中間筆記試験を実施しないこともある。その場合、第13回と14回は通常授業をおこない、期末試験(ノート持ち込み不可)のみにより評価する。 
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない』
2.『授業中にOHCで資料を提示』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『映像民俗学シリーズ日本の姿』民族文化映像研究所紀伊国屋書店VHSビデオソフト
2.『NHK特集名作100選』NHKNHKVHSビデオソフト
3.『ふるさとの祭りと芸能』NHKNHKVHSビデオソフト
4.『新日本紀行』NHKNHKVHSビデオソフト
参考URL
質疑応答
毎回、授業内に質問の時間を設けている。
備考
・私語,途中退出,飲食,通信機器等による常習的授業妨害者は受講を認めない。
画像
ファイル
更新日付2017/01/24 08:03:52