開講年度2017
科目名考古学専門講読B-Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者藤澤 良祐
単位数2
曜日・時限秋学期 木曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
時代区分論と分布論
授業の概要
考古学の方法論に関しての基本文献であるV.G.チャイルド著『考古学の方法』(原書は1956年刊行)を精読することにより、機能論・編年論・分布論といった考古学の研究方法について理解を深めます。特に分布論は、考古資料を解釈する上で重要で、本講読では、考古資料の「分布」することの意味について考えていきます。授業は、学生諸君が分担してチャイルドの論点を整理したレジュメを作成し、その要旨を発表するという形態で実施します。
授業の到達
目標
『考古学の方法』を精読し、「型式」の解釈を通じて、編年論や分布論を学ぶことにより、考古学でいう「文化」がどのように変化(成長)してきたかについて知識を深めることを目標とします。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「時代・時期・年代(1)」:三時代法批判
○考古学の最初の時代区分である三時代法とその後の時代区分について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
2「時代・時期・年代(2)」:時期呼称法の諸問題
○3種類の時期呼称法とその問題点について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
3「時代・時期・年代(3)」:同時代性の確定
○文化間の同時性を確定する方法を学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
4「時代・時期・年代(4)」:絶対年代の確定
○絶対年代を付与する方法を学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
5「分布区分の設定(1)」:組合せと特徴型式
○考古資料の組合せの中で、文化を区別するために重要な特徴型式とは何かを学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
6「分布区分の設定(2)」:分布図の意味
○分布図を作成することの意味について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
7分布区分の設定(3)特徴型式の条件
○特徴型式を規定する上での三つの条件について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
8「分布区分の設定(4)」:型式と変種
○型式(種)と変種の概念について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
9「文化の変化(1)」:分布の変化と文化の変化
○特徴型式の分布上の変化から文化の発展・交替について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
10「文化の変化(2)」:系統関係と分化
○地域を異にする文化相互の関係について学びます。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
11「文化の変化(3)」:集中類化現象と混合文化
○文化間の接触によって生じる混合文化について学びます
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
12「文化の変化(4)」:伝播と自生
○伝播・自生といった文化変容について学びます
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
13「考古学の本領(1)」:型式の増加と世界の成長
○型式の増加から文化の成長について考えます
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
14「考古学の本領(2)」:進化主義と伝播論
○単純な進化主義と伝播論について検討します
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
15「総括」
○『考古学の方法』を総括します。
【予習】テキストを読みノート・レジュメを作成する(60)
【復習】授業内容を確認しノートにまとめる(60)
    
16定期試験
○テキスト・講義ノートの持ち込は可です。
【予習】テキストを読みノート・レジュメにまとめる(60~180)
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験を評価の基準とするが、発表内容や授業態度などを加味し総合的に判断します。定期試験50%、発表内容20%、授業態度20%、授業への貢献度10%で評価します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『考古学の方法』V.G.チャイルド河出書房新社コピーを配布します
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『考古学とは何か』V.G.チャイルド岩波新書
参考URL
質疑応答
オフィスアワーは、木曜日4限、3号館4階の歴史学科共同研究室(藤澤研究室3418)です。授業の空き時間にも適宜対応します。
備考
画像
ファイル
更新日付2017/03/22 16:21:17