開講年度2017
科目名日本史専門講読A-Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者福島 金治
単位数2
曜日・時限秋学期 月曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
織田信長の尾張国支配の様子を知る。
授業の概要
 中世文書や記録を読むことで
 資料読解の能力を高め、
 戦国期の領主や地域の様相を知り、当時の社会を知るための基礎的知識を身につける。
 特に、織田信長関係という身近な素材を読むことで、地域のなりたちや戦国大名の支配のありかたを理解する。
授業の到達
目標
 織田信長の永禄5(1562)年から同9年までの文書や資料を読む。桶狭間の合戦後、信長は小牧に城を移し、美濃斎藤氏攻めを視野に入れながら国内を固め、一方で美濃国内の国衆を自身の軍団に抱えていく。やがて、永禄9年には、後の足利義昭の上洛と将軍就位をにらんでその助成勢力に名乗りをあげていく。この間の動向を詳細に検討しながら、当時の地域社会の様相をみてみよう。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1 「織田氏関係文書」について(レクチュア)
 桶狭間合戦後の美濃に進出する過程を子細に追いかけていく姿勢をもつこと。以下、毎回の内容をそれぞれ記す。
〔予習〕 シラバスなどを事前に読んでおく(30分)
2 永禄5年(1)
 織田信長、佐久間氏や水野氏・熱田社の所領や権益を承認して安堵する。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
3 永禄5年(2)
 信長家臣武田氏や佐久間氏の家臣構成を知り、その所領安堵策などを知る。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
4 永禄6年(1)
 信長、美濃国の高木氏がみずからに降ったことを賞する。また、毛利氏・加藤氏などの所領を安堵する。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
5 永禄6年(2)
 信長、美濃池田氏の所領や家臣等の買得地を確認する。さまざまみえる買得地安堵について考える。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
6 永禄7年(1)
 前年、信長は小牧城に移転し、国内寺社領の安堵などを行う。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
7 永禄7年(2)
 信長は越後上杉氏や越前朝倉氏との連絡を頻繁に行う。美濃・飛騨を視野に入れた信長の方策を考える。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
〔復習〕 翌週の小テストの準備(1時間)
8 永禄7年(3)
 信長、国内北部の二宮など寺社領の保全を行い、北伊勢の長野氏らと連携していく。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
9 永禄8年(1)
 6月、京都大覚寺義俊、室町幕府再興への協力を信長に打診する。 
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
10 永禄8年(2)
 信長、美濃国内の加治田城(加茂郡富加町)の佐藤氏を味方に付け斎藤氏攻めの根拠地を確保する。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
11 永禄8年(3)
 信長、犬山城主織田信清を攻め滅ぼす。その後、美濃・伊勢方面に出陣する。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
12 永禄8年(3)
 信長、賀島氏の知行所の町役を免許し、商売を認める。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
13 永禄8年(4)
 信長、将軍側近の細川藤孝に、一乗院覚慶(後の義昭)の上洛を援助する旨を伝える。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
14 永禄9年(1)
 信長、足利義昭の上洛に馬を提供する。義昭は信長に斎藤竜興との和議をすすめる。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
15 永禄9年(2)
 信長、美濃に出兵する一方、自身の上洛時期を細川藤孝らに打診する。
〔予習〕 テキストを読み、わからない単語などを事前にチェックし、授業後には再度解釈などを検討する(1時間)。
    
16定期試験授業外学習時間1時間
評価方法・基
準(評価割合)
 定期テスト75%、小テスト25%。期間内には小テストを行い、定期試験を行う。なお、出席は当然のことである。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『愛知県史 資料編11 織豊1』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『織田信長』神田千里ちくま新書
2.『信長研究の最前線』日本史史料研究会洋泉社
参考URL
1.東京大学史料編纂所
質疑応答
 いつでも研究室にどうぞ。
備考
高校時代に使った国語辞書・古語辞書・電子辞書を毎回持参する。
妙興寺や津島社など関連する場所に出向いてみよう。きっと、面白いことに気づくだろう。
画像
ファイル
更新日付2017/02/13 14:54:27