開講年度2017
科目名地域史特殊講義C-Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年3年
担当者鈴木 重喜
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
江戸時代の尾張・美濃の地域史(Ⅱ)
授業の概要
地域史とは、身近な地域の歴史をテーマとして取り扱い、地域の個性や特性を明らかにしながら、日本史の中でその地域の歴史をとらえることにあります。本講義では、関連史料の講読もしながら、江戸時代の尾張・美濃両国の地域史を事例に考察します。学習を通して地域史についてより一層の理解と関心を深め、近世史を研究するための史料の読解力や方法を身につけることを目的とします。また、現代の地域の成り立ちや人々の生活についても過去の歴史を振り返って学んでいきます。
授業の到達
目標
地域の歴史を日本史の中で捉えることができ、地域に残されている史料の価値や保存の意義についても理解するようになる。史料の読解力等の意欲が高まる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス:授業の内容と地域史研究の方法について
*地域史とは何かについて、戦前戦後の歴史研究や運動を振り返りながら説明します。
【予習】シラバスを読み、授業内容をあらかじめ把握する(20)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
2近世の江南地域について
*江南地域の地勢と産業について学びます。
【予習】「近世の江南地域について」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
3尾張衆生駒氏と在所小折村
*生駒氏の起源と在所小折村における家意識の形成、生駒他家との交流について学びます。
・関連史料の講読と解説
【予習】「尾張衆生駒氏と在所小折村」を読んで内容を把握する(30)、関連史料を読んで内容を確かめる(60)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
4キリシタンと宗門改
*尾張藩によるキリシタン禁教政策と宗門改めについて学びます。
・関連史料の講読と解説
【予習】「キリシタンと宗門改」を読んで内容を把握する(30)、関連史料を読んで内容を確かめる(60)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
5村々における紛争
*村社会の構造の変化や農村内部の矛盾等によって起こる村内の出入りとその解決方法について学びます。
【予習】「村々における紛争」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
6養蚕・製糸業の展開
*養蚕・製糸業の歴史を学びます。
【予習】「養蚕・製糸業の展開」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
7水車業と舟運
*水車業と舟運についての歴史を学びます。
○レポート提出
【予習】「水車業と舟運」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
8近世の可児地域について
*可児地域の地勢と産業について学びます。
【予習】「近世の可児地域について」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
9幕領・藩領・旗本領・寺社領
*可児地域の領主の配置について学びます。
【予習】「幕領・藩領・旗本領・寺社領」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
10木曽衆について
*木曽衆という軍団の成立から解体と尾張藩による木曽の直轄化について学びます。
・関連史料の講読と解説
【予習】「木曽衆について」を読んで内容を把握する(30)、関連史料を読んで内容を確かめる(60)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
11千村氏と在所久々利村
*在所久々利村に置かれた千村氏の屋敷の役割等について学びます。
【予習】「千村氏と在所久々利村」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
12山論にみる地域秩序の変容①
*下切村と大薮村との山論について学びます。
・関連史料の講読と解説
【予習】「山論にみる地域秩序の変容①」を読んで内容を把握する(30)、関連史料を読んで内容を確かめる(60)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
13山論にみる地域秩序の変容②
*久々利惣山の山論について学びます。
【予習】「山論にみる地域秩序の変容②」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
14水論にみる組合の様相
*可児川流域の水論について学びます。
○レポート提出
【予習】「水論にみる組合の様相」」を読んで内容を把握する(30)
【復習】授業の学習内容の確認とまとめ(60)
15授業のまとめ【予習】試験対策としてこれまでの学習の内容を確認(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(筆記試験70%程度)と授業への取り組み(10%)、提出レポート(20%程度)により評価を行います。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『プリントと関連史料を配布する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『愛知県の歴史』三鬼清一郎編山川出版社
2.『新修名古屋市史第3巻』名古屋市
3.『新修名古屋市史第4巻』名古屋市
4.『岐阜県の歴史』松田之利ほか山川出版社
参考URL
質疑応答
質問については授業後教室にて受け付けます。遠慮なく聞いてください。
備考
春学期開講Ⅰの履修には、秋学期開講Ⅱを履修していると理解がしやすくなります。
2/3以上の授業に出席した者のみ成績評価の対象とします。
画像
ファイル
更新日付2017/02/05 20:33:56