開講年度2017
科目名仏教と現代社会Ⅰ/総合科目Ⅰ-Ⅰ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年2年
担当者大橋 崇弘
単位数2
曜日・時限秋学期 金曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
禅と現代社会
授業の概要
現在、坐禅が日本だけではなく世界でも注目を集めています。それは単に坐って瞑想を行うだけと受容されているのではなく、新たな思考方法や生活スタイルとして浸透し始めています。本講義では禅が人々を惹きつける要因を様々な観点から学びます。主に前半では禅がどのように発展してきたかという歴史を学び、禅の基礎知識を身につけます。それらを踏まえた上で後半では禅の現状を採り上げ、現代社会の中で禅が果たす役割を考察します。
授業の到達
目標
・禅のはじまりから伝播までの時間的・地理的な広がりをとらえ理解できる。
・現代生活に根付いた禅的要素を発見する視点を持つことができる。
・経営方針やモノづくりに活かされる禅の理念を説明できる。
・坐禅堂内で基本的作法通りに動くことができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス
・講義全体のスケジュールを説明します。
 →授業で扱うテーマと評価基準の確認
【予習】シラバスを読み講義の内容を把握する。(30)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)
2現代における禅
・海外における禅理解を解説します。
 →ZENと禅、欧米人の考える禅
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)
3気づきの瞑想(1)
・マインドフルネスについて説明します。
 →現代化された瞑想と仏教の瞑想の相違点
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
4気づきの瞑想(2)
・サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想について学びます。
 →仏教における気づきの瞑想の方法論
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】第4回までの授業プリントを通読し、小テストに備える。(120)
52人のSuzuki(1)
・鈴木俊隆がアメリカに与えた影響を解説します。
 →ヒッピー文化と禅の出会い。実践法としての禅の登場
・小テスト実施
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
62人のSuzuki(2)
・鈴木大拙の功績を紹介し分析します。
 →大拙の禅解釈と欧米への影響。禅の論理と思想性。
   
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
7禅とアメリカ文学
・1960年代のビート文学と禅の関係を学びます。
 →スナイダー、ギンズバーグ作品中の禅思想
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
8禅と武道(1)
・剣術と禅の関係性を学びます。
 →武士の鍛錬と沢庵の修行観
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】第5回~第7回までの授業プリントを通読し、小テストに備える。(120)
9禅と武道(2)
・弓道にみられる禅の思想を学びます。
 →オイゲン・ヘリゲルの禅解釈
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
10禅と問い
・中国で生まれた問答を用いる禅を学びます。
 →公案を読むことで禅を実際に体験
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
11十牛図(1)
・禅の真髄を伝える様々な手法を学びます。
 →十牛図の第一図から第五図までの構成と展開
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
12十牛図(2)
・禅の真髄を伝える様々な手法を学びます。
 →十牛図の第六図から第十図までの構成と展開
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】配布資料を読んで授業内容を定着させる。(60)。
13悟りとは何か
・ブッダの生涯を概観し、禅、悟りとは何かを学びます。
 ➡︎悟りとしての無分別智
【予習】予習用資料を熟読する。(60)
【復習】第8回~第12回までの授業プリントを通読し、小テストに備える。(120)
14坐禅実習
・学内の坐禅堂にて坐禅実習を行います。
 →仏教の修行方法の体験
【予習】配布された資料を読み坐禅の作法を確認する。(60)
【復習】アンケートに実習の感想を書く。(30)
15講義の総括
・授業内容のまとめと定期試験の注意点を説明します。
【予習】講義で配布した資料に一通り目を通す。(60)
【復習】定期試験に向けて要点をまとめる。(180)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
小テスト(10%)×3回、小レポート1回(20%)、定期試験(50%)を総合的に評価する。
受講態度も評価に加味する。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.資料を適宜配付する。
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『禅と日本文化』鈴木大拙岩波書店720円+税9784004000204
2.『自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル大和書房740+税9784479305583
3.『修業論』内田樹光文社新書760+税9784334037543
4.『十牛図入門』横山紘一幻冬舎新書760円+税9784344980778
参考URL
質疑応答
金曜日の講義前後または6号館2階講師控室にて受け付けます。
備考
15回の講義のなかの1回で坐禅実習を行う予定です。
※坐禅実習の日程は変更することがあります。
授業中の私語は禁止する。
画像
ファイル
更新日付2017/03/21 16:16:27