開講年度2017
科目名歴史学Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者岡田 千昭
単位数2
曜日・時限秋学期 水曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
日本海軍が建造した最後の戦艦・武蔵
授業の概要
太平洋戦争中の1942年に完成し、1944年10月のレイテ沖海戦で撃沈された戦艦武蔵は、敗戦後、半ば忘れられた存在であった。同型艦の大和が脚光を浴び、戦記や映画、アニメなどで繰り返し描かれたのとは対照的である。両艦の差はどこから生まれたのか。その原因を追究し、さらには戦後日本の戦争観の変遷を追体験する。
授業の到達
目標
日本史学によって形成された歴史観と史料の読み方・解釈などの研究方法を身に付けることができるようになる。日本史学の視座からいろいろな社会現象を分析する力を養うことができるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス、授業方針及び内容の説明予習:シラバスを読み、授業内容をあらかじめ把握する(20)
復習:授業内容の全体像を確認する(20)
2日本海軍の基本戦略についての説明予習:戦略・戦術という概念を把握する(30)
復習:日本海軍の基本戦略をテキスト・ノートで理解を深める(60)
3海軍の建艦計画の説明予習:軍艦建造の予算・技術についての実態を把握する(30)
復習:軍備増強の仕組みをテキスト・ノートで理解を深める(50)
4大和型戦艦の特徴についての説明予習:なぜ新型戦艦を建造したかをテキストで認識する(30)
復習:戦艦建造の功罪について、テキスト・ノートで理解を深める(30)
5なぜ戦艦武蔵を建造したのかを説明予習:戦艦武蔵の存在意義をテキストで考える(30)
復習:戦艦武蔵の果たした役割をテキスト・ノートで認識する(30)
6マリアナ沖海戦とレイテ沖海戦の歴史的意義について説明予習:2つの大海戦の実態をテキストで把握する(60)
復習:2つの大海戦の結果をテキスト・ノートで再確認する(60)
7猪口敏平艦長の指揮・統率についての説明予習:江田島の海軍兵学校教育の特質を考える(30)
復習:海軍一家とは何かを認識する(30)
8生き残った武蔵乗組員のその後についての説明予習:負け戦となった場合の状況を想像する(30)
復習:海軍組織の深刻な実態を理解する(30)
9マニラ海軍防衛隊の最後についての説明予習:統帥権の独立の弊害についての実例を認識する(30)
復習:他国での市街戦の惨状を深く理解する(40)
10戦後の武蔵物語を考える予習:戦争体験が戦争物語に変化していくことを理解する(30)
復習:戦争体験の追体験の難しさを認識する(30)
11『戦艦武蔵』に関する佐藤太郎、吉村昭、渡辺清の立場を解析する予習:作家の戦争体験の文章化の難しさを考える(30)
復習:作家の戦争体験の価値観の相違について、深く認識する(50)
12語りだす武蔵乗組員達の現状について予習:武蔵乗組員の戦争体験を予測する(30)
復習:武蔵乗組員の戦争体験を追体験する難しさを理解する(50)
13映画化できない武蔵の理由について予習:武蔵の映画化ができない理由を考える(30)
復習:戦争のもつ悲惨さの理解を深める(30)
14士官と下士官兵の対立構造を分析する予習:海軍一家のもつ組織の断絶を考える(30)
復習:日本全体の組織にも同じ構造がないかを認識する(30)
15授業のまとめ予習:日本海軍の反省点について考える(60)
復習:試験対策としての日本人の戦争観の推移について、理解を深める(60)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験 90%、授業態度 10%。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『『戦艦武蔵』』一ノ瀬俊也中央公論新社935円9784121023872
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.その都度指示する
参考URL
質疑応答
質問は講義教室もしくはオフィスアワーの時間に受け付けます。
備考
シラバスは状況により変更することがあります。
画像
ファイル
更新日付2017/05/17 11:11:21