開講年度2017
科目名社会学Ⅱ
科目ナンバー
開講種別秋学期
対象学年1年
担当者市川 紀美
単位数2
曜日・時限秋学期 火曜日 1時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
社会を社会学する──われわれが生きている社会でなにが問題かを考える──
授業の概要
われわれが生活している社会そのものを、社会学的方法でアプローチし理解を深めていくことに重きを置く。
また、社会そのものへの関心を主体的かつ積極的にもてるよう、さまざまな現代的な事象について考察していくことで、社会の一員であるという自覚を養っていくことが講義のねらいである。
授業の到達
目標
春学期では、おもに身近な集団に眼をむけた。
秋学期では、質の異なる集団に眼をむけていく。
また、春学期で得た知識を動員し具体的な社会問題にも関心をむけていくことで、より学問的な知見にもとづいた日本社会批評ができるようになることが望ましい。
「社会とはなにか」、「社会学とはなにか」の問いに答えてゆく一連の作業は、同時に現代社会に生きる「われわれとは何者か」、「自分とは何者か」の答えを導くものである。社会学的な考察方法を身につけることで、複雑な現代社会を理解する一助としたい。

なお、社会学IIを受講するにあたっては、社会学Iをすでに受講していることが望ましい。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション
日本の社会問題Ⅰ
①高齢化問題
【予習】シラバスを読み本講義内容をあらかじめ把握する(30)
【復習】日本の将来に関する統計を、高齢者をキーワードに検索する(60)
2日本の社会問題Ⅰ
②少子化問題
【課題】自身の住んでいる地域の人口統計を調べる(20)
3日本の社会問題Ⅰ
③人口政策に注目して
【課題】世界各国の人口政策を調べる(240)
4日本の社会問題Ⅰ
④未婚化社会と配偶者選択の原理
【課題】結婚に関するデータを収集(60)
5日本の社会問題Ⅰ
⑤現代における配偶者選択
【課題】両親や祖父母に、当時の「結婚」が有していた社会的意味を聞くことで、その意味変容と時代および社会の変化との関係性を理解する(120)
6日本の社会問題Ⅱ
①自殺についてノイントロ
【予習】自殺にかんするイメージをまとめておく(30)
【課題】自殺にかんするニュースを一週間通して注意深く見る(60)
7日本の社会問題Ⅱ
②自殺に関する統計をもとに
【復習】配布した統計資料をさらに丁寧に見て、そこから浮かび上がる日本社会の特徴を想像する力をつける(60)
8日本の社会問題Ⅱ
③デュルケムの『自殺論』について
【復習】講義を振り返り、理解を深める(60)
9日本の社会問題Ⅱ
④『自殺論』続き
【課題】配布した資料を熟読(60)
10日本の社会問題Ⅱ
⑤『自殺論』続き
【課題】講義内で指示したキーワードに関連する映画を鑑賞するか小説を読むかする(120)
11日本の社会問題Ⅱ
⑥『自殺論』まとめ
【復習】配布した資料を熟読(60)
12日本の社会問題Ⅱ
⑦自殺をとおして日本社会を展望する
【復習】日本の自殺を減らすためにはどのような方策が必要かをこれまでの講義をもとに考える(90)
13官僚制的組織について
①社会の合理化と官僚制論について
【予習】身の回りの集団がどの程度合理化されているか客観的に眺めてみる(30)
14官僚制的組織について
②官僚制的組織の問題点 
【復習】社会が合理化していくことでもたらされるデメリットを日常生活のなかから見つけ出す(60)
【課題】講義内で視聴した映画の残りを視聴(60)
15官僚制的組織について
③ビデオ視聴により日本の社会のこれからを展望する
【復習】より良く生きる・働くということがどのようなことを意味するのか、これまでの講義を振り返り、自身で熟考する(60)
    
16定期試験直筆ノートのみ参照可の60分試験を実施
【予習】試験対策の予習(120)
評価方法・基
準(評価割合)
受講態度は1割、授業毎に提出するリアクションペーパーは1割。定期試験は8割とする。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
おもに毎講義ごとに書いてもらうリアクションペーパーを中心にして質問を受けつける。
必要に応じて、次回以降の講義でその質問に対して説明を加えていく。
備考
講義をよりよく理解するためにも、日常的な新聞購読をすすめる。
授業中の私語や携帯の使用に関しては、節度ある受講をお願いしたい。ばあいによっては退室を命じることもある
画像
ファイル
更新日付2017/02/08 15:23:34