開講年度2017
科目名医療コミュニケーション学
科目ナンバー
開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
(全)開講学科歯学部歯学科 2015年度以降入学
部門専門  
開講種別春学期
対象学年3年
担当者中田 和彦
実務経験教員
関連性が高いディプロマ・ポリシー
単位数1
曜日・時限春学期 月曜日 2時限 楠元第3講義室


コーディネーター
担当講座
歯内治療学講座
担当者
主任教授:中田和彦、准教授:落合栄樹、加藤一夫、有地淑子、竹内一夫、名和弘幸、杉本太造、講師:鈴木一吉、林潤一郎、非常勤教員:戸田敦子
授業の概要
(目的)
 良好な患者-歯科医師関係を築くための臨床能力である対人コミュニケーション能力は、処置、手術、投薬、技工などの医療技術とともに、医療者に求められる資質の一つです。なかでも医療現場におけるコミュニケーションは、日常のコミュニケーションとはその成り立ちが異なるため、これを理解した上で実践する必要があります。言いかえれば医療コミュニケーション能力の修得は全ての歯科診療の土台です。そこで、本授業「医療コミュニケーション学」は、1年生の歯学入門セミナーⅠおよびⅣの中の「歯科医師の基本的態度」「医の原則」「よき医療者、よき歯科医師とは」で学んだ対人コミュニケーションの知識を基に、4年生臨床予備実習および5,6年生臨床実習に於いて患者と良好な関係を築くために行動科学に関連づけた医療におけるコミュニケーション(特殊性、会話と行動変容、医療面接(初診時・再診時・説明・指導・支援))や患者・利用者中心の医療について学んでいきます。
教材(教科書、
参考書等)
【教科書】
改訂版 歯科医療面接アートとサイエンス 伊藤 孝訓 (編著),藤澤 盛一郎 (ほか著)
砂書房 5,800円(税別) 978-4-901894-77-7

【参考書】
患者ニーズにマッチした歯科医療面接の実際 伊藤孝訓(編著),寺中敏夫(編著)(ほか著)
クインテッセンス出版 8,500円(税別) 978-4-7812-0018-7

歯科医師のための初診・再診 医療面接入門 鈴木一吉、中田和彦(ほか著) 歯内治療学講座
講義(実習)
の方法・形式
 本授業はコミュニケーション能力の向上を図るために、自ら問題点を考え、それを解決する能力を養うことを目的に、講義や演習などの授業方略を有機的に組み合わせ、学生-教員間および学生-学生間の双方向性の対話型授業形式で行います。
必要機器
ノートパソコン
課題
(定期試験・
レポート試験・
授業内試験)の
フィードバック方法
講義・実習
講義(実習)項目・一般目標(GIO)講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・
予習・復習
担当者
【講義項目】
「ガイダンス」
「医療面接総論
「医療面接の機能 1」

【一般目標(GIO)】
1.多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、医療コミュニケーションの特徴と概要を学ぶ
2.多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、医療面接に関わる歯科の背景について学ぶ
【講義内容】
「ガイダンス」
・授業方針の説明
「医療面接総論」
・医療現場におけるコミュニケーションの問題点
・医療面接(初診時、再診時、説明、指導、支援)の概要
「医療面接の機能 1」:歯科医療面接の背景
・患者-医療者関係の変化(パターナリズム)

【到達目標(SBOs)】
①歯科医師のプロフェッショナリズムを説明できる。
②患者との信頼関係構築の重要性を説明できる。
③医療サービスの特殊性 (情報の非対称性・医療の不確実性)や治療の限界を説明できる。
④適切な医療面接により、患者との良好な関係を構築し、必要に応じて患者の行動変容を促すことの重要性を説明できる。
⑤基本的な臨床手技を適切な態度で実践することの必要性を述べることができる。
⑥コミュニケーションの意義、 目的と技法(言語的・準言語的・非言語的)を説明できる。
⑦良好な人間関係を構築するための理論(パターナリズム他)について説明できる。
⑧コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
⑨医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
⑩患者のプライバシーに配慮する心がけを持つことができる。
⑪インフォームド・コンセントについて説明できる。

【予習・復習】
予習
・シラバスを読んで予め授業の概要を把握する。また、1年生歯学入門セミナーⅠ(第2、3回:歯科医師の基本的態度)、歯学入門セミナーⅣ(第1,2回:医の原則、第8~10回:よき医療者、よき歯科医師とは、第11~13回:歯科医師の基本的態度)の内容を再確認する(15分)
復習
・これからの歯科医療において医療面接に求められていることを再確認する(15分)
・授業内の用語を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-3-①~④
A-4-①~⑤
A-7-1)①~③
A-7-2)①~⑧
A-7-3)①~③
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
E-1-6)-(2)①~⑥
F-1①~⑧
F-3①
F-5 ①~③
鈴木一吉・中田和彦 他
【講義項目】
「医療面接の機能 2」:関係性の構築(人間関係)

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために必要な、良好な患者-医療者関係構築のための理論的な考え方や関連する用語を学ぶ
【講義内容】
「医療面接の機能 2」:関係性の構築(人間関係)
・メタ認知、プライベートコミュニケーションとパブリックコミュニケーション、ステレオタイプ、解釈モデル

【到達目標(SBOs)】
①良好な人間関係を構築するための理論(パターナリズム、ステレオタイプ、トランスアクショナル・プロセス、メタ認知、プライベートコミュニケーション・パブリックコミュニケーション他、行動変容に関わる項目等)について説明できる。
②コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
③医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
④患者のプライバシーに配慮する心がけを持つことができる。
⑤クレームの背景と対応方法について説明できる。

【予習・復習】
予習
・メタ・メッセージ、コンテクスト、解釈フレームの用語について再確認する(15分)
復習
・ジョハリの窓について再確認し自己省察と関連して応用できるようにする(15分)
・授業内の用語を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-3-①~④
A-4-①~⑤
A-7-1)①~③
鈴木一吉・中田和彦 他
【講義項目】
「医療面接の機能 3」:健康問題の評価(診断推論)
【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、健康問題の評価のための理論的な考え方や関連する用語について学ぶ
【講義内容】
「医療面接の機能 3」:健康問題の評価(診断推論)
・診断、カルテ記載と治療計画、初診の際に留意すべき疾患、臨床推論、EBMとNBMの医療への応用

【到達目標(SBOs)】
①医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
②患者情報を収集することができる。
③患者から聴取する病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活歴、社会歴・職業歴等)を列挙できる。
④診断に必要な検査項目の概略を列挙できる。
⑤臨床推論について説明できる。
⑥現症の取り方(視診、触診、打診、聴診等)について説明できる。
⑦問題志向型診療記録(problem-oriented medical record <POMR> )の記載方法について説明できる。
⑧初診時医療面接で収集すべき情報を列挙できる。オリジナル
⑨バイタルサイン(血圧・脈拍・呼吸・体温)の必要性と測定方法について患者に分かりやすく説明できる。
⑩口腔と医科疾患との関連について患者にわかりやすく説明することができる。
⑪医科疾患合併患者の歯科治療時の注意点を患者にわかりやすく説明できる。
⑫根拠に基づいた医療 <EBM>、Narrative-based Medicine <NBM>に基づいた患者中心の医療の実践が必要なことを述べることができる。

【予習・復習】
予習
・1年生歯学入門セミナーⅣ(第6,7回:よき医療者、良き歯科医師とは)の内容を再確認する(15分)
復習
・授業内の用語を再確認する(30分)

【コアカリ】
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
落合栄樹(顎顔面外科学講座)・鈴木一吉 他
【講義項目】
「医療面接の機能 4」:健康問題のマネジメント(行動変容・支援)

【一般目標(GIO)】
患者の抱える行動上の問題点を明らかにし行動変容を促すために、健康教育や行動変容の基本理論を学ぶ
【講義内容】
「医療面接の機能 4」:健康問題のマネジメント(行動変容・支援)
・健康教育の定義と目的、アドヒアランス/コンプライアンス、行動変容ステージモデル、健康信念モデル、SPIKESのモデル、Bad News Telling、重要度・自信度モデル、LEARNのアプローチ

【到達目標(SBOs)】
①健康教育の定義と目的を説明できる。
②行動変容に影響する要因を説明できる。
③予防的保健行動にいたる心の動き(健康信念モデル)を説明できる。
④主要な行動変容理論を概説できる。
⑤行動変容を支援する手順を説明できる。

【予習・復習】
予習
・医療の現場で用いられるコンプライアンスとアドヒアランスの用語の意味を調べる(10分)
・生活習慣が関与する疾患を列挙しておく(15分)
復習
・授業内の用語を再確認する(20分)

【コアカリ】
A3-①~④
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
E-1-6)-(2)①~⑥
F-1①~⑧
林潤一郎(歯周病学講座)・加藤一夫(口腔衛生学講座)・鈴木一吉
【講義項目】
「医療面接 各論 1」:初診時医療面接1

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、初診時医療面接の流れと導入、質問の方法、患者の病状に応じたコミュニケーションを学ぶ
【講義内容】
初診時医療面接
・医療面接の流れ
・面接の導入
・質問の方法

【到達目標(SBOs)】
①コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
②医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
③患者と家族の精神的・身体的苦痛に配慮する方法を説明できる。
④患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
⑤患者のプライバシーに配慮する心がけを持つことができる。
⑥適切な身だしなみ、言葉遣いおよび態度で患者に接することができる。
⑦患者の身体的・精神的・社会的苦痛に配慮することが重要であることを述べることができる。
⑧患者の不安、 不満や表情、行動の変化に適切に対応する必要性を述べることできる。
⑨患者のプライバシーに配慮する大切さを述べることができる。
⑩医療面接における基本的なコミュニケーションができる。
⑪初診時医療面接の進め方について説明できる。

【予習・復習】
予習
・共用試験OSCEの課題と学習目標の初診時医療面接の項目(参考URL参照)を読む(15分)
復習
・面接の流れについて再確認する(30分)

【コアカリ】
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
鈴木一吉・落合栄樹(顎顔面外科学講座) 他
【講義項目】
「医療面接 各論 2」:初診時医療面接2

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、初診時医療面接の質問、主訴の聴取、終結についてのコミュニケーションを学ぶ
【講義内容】
「医療面接 各論 2」:初診時医療面接2
・主訴の聴取方法
・面接の終結

【到達目標(SBOs)】
①コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
②医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
③患者と家族の精神的・身体的苦痛に配慮する方法を説明できる。
④患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
⑤患者のプライバシーに配慮する心がけを持つことができる。
⑥医療面接における基本的なコミュニケーションができる。
⑦初診時医療面接の進め方について説明できる。
⑧歯科治療に密接に関連する医科疾患について医療面接時にその有無を確認することができる。

【予習・復習】
予習
・智歯周囲炎とう蝕の患者の訴える症状について調べる(30分)
復習
・主訴の尋ね方と面接の終結の進め方を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
鈴木一吉・落合栄樹(顎顔面外科学講座) 他
【講義項目】
「医療面接 各論 3」:初診時医療面接3

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、初診時医療面接の専門用語使用の考え方、情報収集のための具体的な方法についてのコミュニケーションを学ぶ
【講義内容】
「医療面接 各論 3」:初診時医療面接3
・専門用語使用の考え方
・情報収集のための質問内容
・積極的傾聴

【到達目標(SBOs)】
①コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
②医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
③患者と家族の精神的・身体的苦痛に配慮する方法を説明できる。
④患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
⑤患者のプライバシーに配慮する心がけを持つことができる。
⑥患者情報を収集することができる。
⑦患者から聴取する病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活歴、社会歴・職業歴等)を列挙できる。
⑧医療面接における基本的なコミュニケーションができる。
⑨初診時医療面接の進め方について説明できる。
⑩初診時医療面接で収集すべき情報を列挙できる。
⑪患者の病歴を聴取できる。
⑫解釈モデルについて解説できる。

【予習・復習】
予習
・「病院の言葉を分かりやすくする提案(参考URL参照)」の医療者と患者への提案の理由と、歯科に関連する項目を一読する(30)
復習
・授業内の用語を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
鈴木一吉・落合栄樹(顎顔面外科学講座) 他
【講義項目】
「医療面接 各論 4」:初診時医療面接4
「医療コミュニケーション学習の評価」
【一般目標(GIO)】
1.多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、初診時医療面接の支持と共感について学ぶ
2.良好な患者-医療者関係構築のために、医療コミュニケーション学習の評価方法について学ぶ
【講義内容】
「医療面接 各論 4」:初診時医療面接4
・支持と共感
「医療コミュニケーション学習の評価」
・OSCE
・模擬患者(SP)

【到達目標(SBOs)】
①コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
②医療面接における基本的なコミュニケーションについて述べることができる。
③患者と家族の精神的・身体的苦痛に配慮する方法を説明できる。
④患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
⑤医療面接における基本的なコミュニケーションができる。
⑦OSCEの形式について説明できる。
⑧模擬患者の役割について説明できる。

【予習・復習】
予習
・同情と共感の違いを調べる(30分)
復習
・授業内の用語を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
鈴木一吉・落合栄樹(顎顔面外科学講座) 他
【講義項目】
「医療面接 各論 5」:再診時医療面接・説明指導1(口腔外科分野)

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、口腔外科系の主疾患の診断治療方針の説明、EBMとNBM、インフォームドコンセント、治療前と治療後の症状確認・説明のコミュニケーションについて学ぶ
【講義内容】
「医療面接 各論 5」:再診時医療面接・説明指導1(口腔外科分野)
・EBMとNBMの医療への応用
・インフォームドコンセント
・説明、指示

【到達目標(SBOs)】
①基本的な臨床手技を適切な態度で実践することの必要性を述べることができる。
②患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
③必要な診察、検査方法、検査結果を患者にわかりやすく説明できる。
④高頻度歯科疾患の診断・治療方針・治療計画を患者に分かりやすく説明できる。
⑤治療前と治療後の説明を患者にわかりやすく説明できる。
⑥根拠に基づいた医療 <EBM>、Narrative-based Medicine <NBM>に基づいた患者中心の医療の実践が必要なことを述べることができる。
⑦インフォームド・コンセントについて説明できる。
⑧バイタルサイン(血圧・脈拍・呼吸・体温)の必要性と測定法について患者に分かりやすく説明できる。
⑨頭頸部の状態の診察(視診、触診、打診、聴診、温度診)の必要性と診察方法について患者に分かりやすく説明できる。
⑩局所麻酔(表面麻酔、浸潤麻酔)の必要性と方法、術後の注意事項を患者にわかりやすく説明できる。
⑪処方した薬物に関する内容(種類、用量・用法、一般的副作用と有害作用、注意事項)を患者にわかりやすく説明できる。
⑫服用薬物の歯科治療への影響について患者にわかりやすく説明できる。
⑬服用薬物の歯科治療時の対応について患者にわかりやすく説明できる。

【予習・復習】
予習
・1年生歯学入門セミナーⅣ(第8回:よき医療者、良き歯科医師とは)の内容を再確認する(20分)
復習
・授業内の用語を再確認する(25分)

【コアカリ】
A-4-①~⑤
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
落合栄樹(顎顔面外科学講座)・鈴木一吉 他
10【講義項目】
「医療面接 各論 6」:再診時医療面接・説明指導2(保存分野)

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、保存系の主疾患の診断治療方針の説明、インフォームドコンセント、治療前と治療後の症状確認・説明のコミュニケーションについて学ぶ
【講義内容】
「医療面接 各論 6」:再診時医療面接・説明指導2(保存分野)
・再診時の医療面接
・インフォームドコンセント
・説明、指示

【到達目標(SBOs)】
①患者中心の医療を目指したインフォームド・コンセントを得る必要を述べることができる。
②基本的な臨床手技を適切な態度で実践することの必要性を述べることができる。
③患者と家族の精神的・身体的苦痛に配慮する方法を説明できる。
④患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
⑤医療行為は患者と歯科医師との高度な信頼関係を基礎とする契約に基づいていることを説明できる。
⑥医療面接における基本的なコミュニケーションができる。
⑦必要な診察、検査方法、検査結果を患者にわかりやすく説明できる。
⑧高頻度歯科疾患の診断・治療方針・治療計画を患者に分かりやすく説明できる。
⑨治療前と治療後の説明を患者にわかりやすく説明できる。
⑩インフォームド・コンセントについて説明できる。

【予習・復習】
予習
・歯科の専門用語を一般ではどのような呼称で言い換えているか調べる(20分)
復習
・再診時の医療面接・説明指導の進め方について再確認する(25分)

【コアカリ】
A-4-①~⑤
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
鈴木一吉・中田和彦 他
11【講義項目】
「医療面接 各論 7」:説明指導(歯科放射線学)

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、歯科医療における放射線被ばくの患者の不安に対する対応を考え、エックス線撮影についての説明、インフォームドコンセントについてのコミュニケーションを学ぶ
【講義内容】
「医療面接 各論 7」:説明指導(歯科放射線学)
・エックス線撮影の説明

【到達目標(SBOs)】
①インフォームド・コンセントの意義と重要性を説明できる。
②患者に分かりやすい言葉で対話することを意識できる。
③医療行為は患者と歯科医師との高度な信頼関係を基礎とする契約に基づいていることを説明できる。
④医療面接における基本的なコミュニケーションができる。
⑤必要な診察、検査方法、検査結果を患者にわかりやすく説明できる。
⑥高頻度歯科疾患の診断・治療方針・治療計画を患者に分かりやすく説明できる。
⑦エックス線検査の必要性と撮影方法について患者に分かりやすく説明できる。
⑧放射線の人体(胎児を含む)への影響および放射線防護の方法を患者にわかりやすく説明できる。

【予習・復習】
予習
予習:2年放射線・画像診断学の放射線防護の内容を再確認する(30分)
復習
・授業内の用語を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-4-①~⑤
A-7-2)①~⑧
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
F-1①~⑧
F-3①
有地淑子(歯科放射線学講座)・鈴木一吉
12【講義項目】
「薬害問題」

【一般目標(GIO)】
多様性のある患者ニーズに対応し理想的な歯科医療を実践するために、薬害防止における医療者の役割を理解し、医療者としての使命感を身につけるために、薬害被害にあわれた方の意見・体験等を聞き、適切な医療倫理・人権について学ぶ
【講義内容】
「薬害問題」

【到達目標(SBOs)】
①薬害に関わる医療人としてのプロフェッショナリズムを説明できる。
②薬害に関する概念を医療状況をふまえて説明できる。
③薬害を考える視点やその意義を説明できる。

【予習・復習】
予習
・薬害被害に関わる薬剤を列挙しその原因と社会的背景を調べる(30分)
復習
・薬害に対しての適切な医療側の回避策についてまとめる(15分)

【コアカリ】
A3-①~④
学外講師・鈴木一吉・中田和彦 他
13【講義項目】
「医療提供体制の地域包括ケアシステムにおけるチーム医療・多職種連携」

【一般目標(GIO)】
在宅診療の機会が増える中で患者・利用者中心の医療を実践するために、医療・保健・福祉に関わる多職種連携医療のためのコミュニケーションについて学ぶ
【講義内容】
「医療提供体制の地域包括ケアシステムにおけるチーム医療・多職種連携」
・訪問診療
・多職種連携

【到達目標(SBOs)】
①患者中心のチーム医療の意義を説明できる。
②医療チームや各構成員(歯科医師、医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士、歯科技工士、その他の医療職)の役割分担と連携・責任体制について説明できる。
③保健・医療・福祉・介護における多職種連携と歯科医師の役割を説明できる。
④他の医療機関への紹介を行うための手続きを説明できる。
⑤患者情報の守秘と患者等への情報提供の重要性を説明できる。

【予習・復習】
予習
・認知症カフェ、地域包括ケアシステム、セカンドオピニオンの各用語について調べる(30分)
復習
・歯科医師に求められる多職種連携協働、チーム医療に関わる歯科医師及び各職種および行政の役割を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-7-3)①~③
F-5 ①~③
戸田敦子(高齢者歯科学講座)・竹内一夫(高齢者歯科学講座)・鈴木一吉
14【講義項目】
「ライフサイクルとコミュニケーション 1」:妊産婦

【一般目標(GIO)】
ライフサイクルに応じた理想的な歯科医療を実践するために、医療・保健・福祉対象者の成長および心理状態に応じた医療コミュニケーションについて学ぶ
【講義内容】
「ライフサイクルとコミュニケーション 1」
 小児やその保護者、妊婦とのコミュニケーションについて学ぶ。特に母体と胎児のふたつの生命を同時に管理する大切さや、分娩を控えた妊婦の不安定な心理状態に対しての対応について考え、そのコミュニケーションにおける対応を学ぶ
・胎生期の発育:顔面、顎、歯の発育
・妊娠婦の歯と口の健康
・インフォームド・アセント

【到達目標(SBOs)】
①小児の身体発育、精神発達の過程に適した接し方を説明できる。
②小児患者とその保護者への対応について説明できる。
③インフォームド・アセントについて説明できる。
④妊産婦の精神的、心理的変化に応じた接し方を説明できる
⑤妊産婦の対応について説明できる。
⑥ライフステージにおける歯科健康行動に対する意識について説明できる。
⑦診療室における患者の心理と行動を説明できる。
⑧妊産婦の歯科医療時の注意点を説明できる。
⑨患者の全身状態に適した体位について説明できる。

【予習・復習】
予習
・胎児・新生児・乳幼児・小児期から思春期にかけての生理的成長・発達、妊娠における母胎の生理的変化について再確認する(15分)
復習
・小児および妊婦への心理的配慮について再確認する(15分)
・授業内の用語を再確認する(15分)

【コアカリ】
A-4-①~⑤
A-7-1)①~③
A-7-2)①~⑧
A-7-3)①~③
E-1-1)①②、⑤~⑨、⑬⑭
E-1-6)-(2)①~⑥
F-1①~⑧
名和弘幸(小児歯科学講座)・鈴木一吉
15【講義項目】
「ライフサイクルとコミュニケーション 2」:認知症

【一般目標(GIO)】
ライフサイクルに応じた理想的な歯科医療を実践するために、医療・保健・福祉対象者の成長および心理状態に応じた医療コミュニケーションについて学ぶ
【講義内容】
 認知症患者とのコミュニケーションについて学びます。特に認知症患者など高齢者に対する医療面接の場面は診療室から在宅や施設など様々です。専門多職種や施設職員、家族とのコミュニケーションも学びます
・認知症

【到達目標(SBOs)】
①コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。
②患者の心理的・社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握する必要性を理解する。
③患者のプライバシーに配慮する心がけを持つことができる。
④高齢者の生理的、心理的および行動的特徴を説明できる。
⑤加齢に伴う精神的、心理的変化に応じた接し方を説明できる。
⑥ライフステージにおける歯科健康行動に対する意識について説明できる。
⑦診療室における患者の心理と行動を説明できる。E-1-1)⑤
⑧認知症患者およびその介護者に対して基本的な対応方法について説明ができる。
⑨認知症患者の対応方法について説明できる。
⑩患者の全身状態に適した体位について説明できる。

【予習・復習】
予習
・高齢者の身体的特徴、認知症(25分)
復習
・認知症サポーターの社会との関わりについて再確認する(10分)
・授業内の用語を再確認する(10分)

【コアカリ】
A-7-1)①~③
A-7-2)①~⑧
A-7-3)①~③
F-1①~⑧
杉本太造(在宅歯科医療学寄附講座)・鈴木一吉
留意事項
・ノートパソコンを持参してください。ただし、使用の指示の時以外は使用は禁止します。
・授業中の私語は禁止します。
・録音・録画、写真撮影は禁止します。
・携帯電話・スマートフォンの使用は禁止、授業中は電源を切ってください。

【質疑応答】
部屋番号:611(末盛キャンパス北館6階 歯内治療学講座研究室) オフィスアワー:月曜日 昼休み
授業以外の
学習方法
積極的に図書館を利用して参考書などで学習してください。
成績評価方法
定期試験:100点満点
・定期試験は第1回から第15回の知識について評価を行う。
演習:
・プロダクトについて評価する。
感想文(または小テスト):感想文(または小テスト)の合計点
・感想文は記述内容が具体的・省察的・自己発展的な記載であるか評価する。

評価の配分は、定期試験70%、演習20%、感想文(または小テスト)10%
参照ホーム
ページ
1.「病院の言葉」を分かりやすくする提案国立国語研究所「病院の言葉」委員会が平成21年3月に行った「病院の言葉」の分かりにくさの原因を探り分かりやすく伝えるための工夫についての医療者に対しての提案
2.CATO-CATO- 公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構が実施している臨床実習前の1)コンピューターを用いた客観試験(Computer Based Testing, CBT)と2)客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination, OSCE)の医学系全80大学、歯学系28大学が協力して推進している大学間で共通の評価システムのページ
画像
ファイル
更新日付2017/03/06 11:44:17