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回 | 講義(実習)項目・一般目標(GIO) | 講義(実習)内容・到達目標(SBOs)・ 予習・復習 | 担当者 |
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1 | 〔歯科材料と技法〕 一般目標(GIO) 歯科材料と技法を総合的に理解するため、以下の項目を学習する。 1.印象材及び石こう 2.ワックス、レジン、コンポジットレジン 3.セメント、陶材、アマルガム 4.鋳造、加工 | ●実際の印象採得の操作方法を理解する。また、印象に石こうを注入することによりどのように歯科における石膏模型が出来上がっていくかを実感する。 ◯「明解歯科理工学」P.65-98 予習 ・石こうとは何かを調べておく(2分) 復習 ・印象材と石こうはどのように組みわせて用いられるかを理解する(10分) D-2-① ●各種ワックス並びにレジン系材料の使用目的と操作方法を理解する。 ◯「明解歯科理工学」P.99-172 D-1-③④ 予習 ・ワックスとは何かを調べておく(2分) ・レジンとは何かを調べておく(4分) 復習 ・ワックス、レジンなどが高分子であることを理解する(10分) ●セメント、アマルガムの練和を理解する。また、各材料特有の練和法がなぜ必要であるかを理解する。歯科における陶材の応用を理解する。 ◯「明解歯科理工学」P.129-148,233-245 予習 特に必要なし 復習 ・セメント、アマルガムがどのように歯科で用いられているか理解する(5分) D-1-① D-1-④ D-2-④ ●ろう原型の作製、埋没、鋳造、研磨までの一連の作業から、鋳造技法の全体像を理解する。加工硬化、熱処理のデモを見て金属の硬さが変化する事を学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.265-286,307-310 D-2-④ 予習 ・鋳造の概要を調べておく(2分) 復習 ・ロストワックス法の概要を理解する(10分) | 河合 逹志 |
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2 | [印象材] 一般目標(GIO) 印象材の概要を理解するため、以下の項目を学習する。 1. 印象材とは 1)印象材の所要条件 2)弾性ひずみと永久ひずみ 3)印象材の種類 2. モデリングコンパウンド 3. 酸化亜鉛ユージノール印象材 4. 水成コロイド印象材 1)コロイドの化学 2)寒天印象材 3)複模型用寒天印象材 4)アルジネート印象材 | ●印象材の分類とともに印象材の寸法変化とトレーとの関係、弾性ひずみと永久ひずみおよび寸法精度について理解させ、臨床で正確な模型を作る基本的知識を学ぶ。非弾性印象材と弾性印象材を学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.77-89 ●水成コロイド印象材について説明する。またコロイド、ゾルゲル反応など、コロイド特性の一般的知識とコロイド系印象材の性質について解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.77-89 予習 ・1年生で学習した粘弾性体について学習しておく(10分) 復習 ・印象材の種類を正確に記憶する(5分) ・印象材の粘弾性特性を理解する(5分) ・非弾性印象材の分類しその特性を理解する(5分) ・ハイドロコロイド印象材の利点欠点を理解する(5分) ・寒天印象材の性質を理解する(10分) ・アルジネート印象材の性質を理解する(5分) D-2-① D-1-① D-1-② | 林 達秀 |
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3 | 〔石こう〕 一般目標(GIO) 石こうの概要を理解するため、以下の項目を学習する。 1.石こうの構造 2.石こうの種類 1)普通石こう 2)硬石こう、超硬石こう 3.石こうの硬化反応 | ●石こうは模型材およびアルジネート印象材、鋳型材の結合材として用いられる。石こうは口腔内の印象採得後、この印象に注入して口腔内と同じ模型を作る。石こうは模型材としてとくに重要であるため、石こうは使用目的に応じて分類されている。ここでは石こうの製造方法と粉末状態および硬化反応について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.65-69 予習 ・総論で学習したセラミックスを学習しておく(10分) 復習 ・石こうの構造を理解する(15分) ・石こうの種類を覚える(5分) ・硬化反応を理解する(15分) D-2-② D-1-① D-1-② | 朝倉 正紀 |
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4 | 一般目標(GIO) 石こうの概要を理解するため、以下の項目を学習する。 4.石こうの硬化体の微細構造 5.石こうの性質 6.石こうの保存 | ●石こうの硬化理論から硬化体の微細構造、混水比の重要性を学ぶ。石こうの性質とくに硬化時間、硬化膨張、機械的性質とこれらに影響する因子について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.69-76 予習 ・石こうの硬化理論を把握しておく(10分) 復習 ・硬化した石こうの結晶構造を理解する(10分) ・乾、湿石こうの物理的性質を理解する(10分) ・石こうの取り扱い方法を習得する(15分) D-2-② D-1-① D-1-② | 朝倉 正紀 |
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5 | [ワックス] 一般目標(GIO) ワックスの概要を理解するため、以下の項目を学習する。 1. 歯科用ワックスの原料 2. ワックスの熱的性質と変形 3. 歯科用ワックスの種類 | ●歯科用ワックスは歯科修復物を作製する上で必要なほか、診査や診断にも応用される材料である。このワックスの組成や種類および特性を生かした使用目的について解説する。ワックスは歯科材料中最も熱膨張係数が大きく温度に対して不安定な材料であることから、内部応力の解放にともなう変形、温度変化による変形、操作時の外力による変形について学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.161-172 予習 ・歯科用ワックスの種類を調べておく(10分) 復習 ・歯科臨床で使用されるワックスの種類と性質を覚える(15分) ・ワックスの応力緩和が説明できるようにする(10分) ・歯科用ワックスの臨床応用が説明できるようにする(10分) D-2-③ D-2-② | 伴 清治 |
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6 | 一般目標(GIO) ゴム質印象材の概要を理解するため、以下の項目を学習する。 5. ゴム質印象材 1)ポリサルファイドゴム印象材 2)重縮合型シリコーンゴム印象材 3)重付加型シリコーンゴム印象材 4)ポリエーテルゴム印象材 5)ゴム質印象材の性質 | ●ゴム質印象材について種類、組成、硬化反応、性質および印象と模型との関係など各種印象材の特性について説明し、水成コロイド系印象材の性質と比較し解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.89-98 予習 ・ゴム質印象材を分類し暗記しておく(10分) 復習 ・縮合重合と重付加を理解する(10分) ・ゴム質印象材を分類しそれぞれの性質を理解する(15分) ・シリコーンの重合について理解する(10分) D-2-① D-1-① D-1-② | 伴 清治 |
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7 | [レジン] 一般目標(GIO) レジンの概要を理解するため、以下の項目を学習する。 1. 義歯床用レジン 1)所要性質 2)種類と重合方式 3)重合反応 4)性質 | ●義歯床用レジンは義歯にとって審美性、成形性の点で必要不可欠な材料である。義歯床用レジンの所要性質とレジンの重合方式(加熱重合、常温重合、光重合)について理解させる。次いで、組成と重合方式、重合反応の過程、性質などについて加熱重合レジンと常温重合レジンを比較しながら解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.99-107 予習 ・レジン、樹脂、プラスチックなどの用語を予習し、歯科用レジンの概要を勉強する。(10分) 復習 ・MMAの構造を暗記し、付加反応を理解する(15分) ・MMAの重合理論を理解する(10分) ・歯科用レジンの概要を理解する(10分) D-1-① D-1-② D-2-④ | 河合 逹志 |
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8 | 一般目標(GIO) レジンの概要を理解するため、以下の項目を学習する。 2. 歯冠修復用硬質レジン 1)所要性質 2)組成と種類 3)重合反応と性質 3. 人工歯 4. 義歯裏装材 5. 窩溝填塞材 | ●歯冠修復用硬質レジンの所要性質と義歯床用レジンとの差異を理解させる。次いで組成と重合方式、重合反応の過程、性質などについて、義歯床用レジンと比較して解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.108-116 予習 ・歯冠修復用レジンにはどのような種類があるか把握する。(10分) 復習 ・ジメタクリレートレジンの化学構造と役割を理解する(15分) ・硬質レジンとは何か理解する(10分) ・義歯裏装材など歯科用レジンの応用材料を理解する(10分) D-1-① D-1-② D-2-④ | 河合 逹志 |
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9 | [コンポジットレジン] 一般目標(GIO) コンポジットレジンの概要を理解するため、以下の項目を学習する。 1. コンポジットレジンとは 2. コンポジットレジンの所要性質 3. 組成 4. 重合反応 5. 性質 6. 歯質との接着 | ●コンポジットレジンについて説明し、各種歯科用充填材におけるコンポジットレジンの位置づけを解説する。次いで、組成とフィラーの種類と重合方式の関係、充填材料として重要な熱膨張係数、耐摩耗性、歯質との接着性、モノマーの為害性などの性質をモノマーの種類やフィラーとモノマーの比率などの関係から解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.117-128 予習 ・コンポジットレジンの概要を理解する。(10分) 復習 ・コンポジットレジンの構造を理解する(15分) ・コンポジットレジンの硬化反応を理解する(10分) ・フィラーの表面処理を理解する(10分) D-1-① D-1-② D-2-④ | 河合 逹志 |
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10 | [歯科用セメント] 一般目標(GIO) 歯科用セメントの統合的理解を達成するために、以下の項目を学習する。 1. 歯科用セメントとは 2. 歯科用セメントの所要性質 3. 歯科用セメントの種類 1)リン酸亜鉛セメント 2)酸化亜鉛ユージノールセメント | ●歯科用セメントは合着、充填、裏層などに多用されている。その中で合着用セメントとその合着メカニズムについて主に解説する。リン酸亜鉛セメント、酸化亜鉛ユージノールセメントの組成と練和条件と性質について解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.129-137 予習 ・セメントにはどのような種類があるか分類しておく。(10分) 復習 ・歯科用セメントの酸塩基反応を理解する(15分) ・歯科用セメントの種類と性質の違いを理解する(10分) ・歯科用セメントと接着の関連を理解する(10分) D-1-④ D-1-① D-1-② | 伴 清治 |
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11 | 一般目標(GIO) 歯科用セメントの統合的理解を達成するために、以下の項目を学習する。 3)ポリカルボキシレートセメント 4)グラスアイオノマーセメント 5)ケイリン酸セメント | ●歯質と接着性のあるポリカルボキシレートセメント、グラスアイオノマーセメントの接着メカニズムおよび用途、硬化反応、練和方法、硬化時間、圧縮強さ、寸法変化などの諸性質をリン酸亜鉛セメントと比較して解説する。またケイリン酸セメントについても用途、性質などについて解説する。 ◯「明解歯科理工学」P.137-148 ・歯科用接着剤の基本的性質を理解する。 ◯「明解歯科理工学」P.149-160 予習 ・グラスアイオノマーセメントの概要を調べる。(10分) 復習 ・グラスアイオノマーセメントの硬化反応を理解する(10分) ・各セメントの成分を理解する(10分) ・セメントがどのように歯科臨床に応用されているか理解する(5分) ・歯科用接着剤の基本を理解する(10分) D-1-④ D-1-① D-1-② | 伴 清治 |
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12 | [歯科用合金] 一般目標(GIO) 歯科用合金の統合的理解を達成するために、以下の項目を学習する。 1. 歯科用合金の用途と所要性質 1)加工用合金の用途と所要性質 2)鋳造用合金の用途と所要性質 3)陶材溶着冠用合金の所要性質 | ●歯科用合金としての要求事項と種類、応用範囲について説明する。口腔内で使用されるという点から、機械的、物理的、化学的、生物学的性質に優れていること、技術・操作が容易であることが要求される。 ◯「明解歯科理工学」P.194-203 予習 ・歯科用合金の種類を整理しておく(10分) 復習 ・金合金をタイプ別に分類しそれぞれの性質を説明できるようにする(15分) ・銀合金の成分とそれぞれの成分が物性に与える影響を理解する(10分) ・陶材溶着用合金の所用性質を理解する(10分) D-1-① D-1-② D-1-③ D-2-④ | 堀 美喜 |
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13 | [合金の熱処理] 一般目標(GIO) 合金の熱処理の統合的理解を達成するために、以下の項目を学習する。 1. 熱処理の方法と名称 1)軟化熱処理 2)硬化熱処理 2. 相転移と折出 3. 炭素鋼の熱処理 | ●歯科用合金の熱処理のメカニズムを状態図から考察し、機械的性質の変化を理解する。また、炭素鋼の熱処理について歯科用合金と比較し、マルテンサイト変態を学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.299-305 予習 ・1年で学習した状態図を学習しておく(10分) 復習 ・状態図を用いて熱処理を説明できるようにする(20分) ・転位とは何か説明できるようにする(10分) ・硬化熱処理の実際を説明できるようにする(5分) D-1-① D-1-② D-2-④ | 鶴田 昌三 |
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14 | [ろう付け] 一般目標(GIO) ろう付けの概要を理解するために以下の項目を学習する。 1. ろう付けの定義と接合機構 2. ろう 1)ろうの所要性質 2)ろうの種類 3. ろう付け組織 4. ろう付け用埋没材 5. フラックス | ●ろう付けの定義と接合機構を理解し、歯科で用いられるろうの性質について理解する。ろう付け部分の金属組織を形成する金属相を状態図から理解し、適正なろう付けとの関連を学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.287-298 予習 ・Ag-Cu二元共晶状態図を学習しておく(10分) 復習 ・ろう付けの接合理論を理解する(15分) ・前ろう後ろうを理解する(10分) ・ロウの性質を理解する(10分) D-1-① D-1-② | 鶴田 昌三 |
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15 | [鋳造] 一般目標(GIO) 鋳造の概要を理解するために以下の項目を学習する。 1. 金属の凝固 2. 歯科精密鋳造法の材料 | ●歯科鋳造とは固体金属を液体にして鋳型中へ流し込んで凝固させ、金属による修復物を作製する手法である。まず第一に金属の融解・凝固について理解し、次いで歯科精密鋳造法について詳細に学ぶ。さらに、工業的鋳造法との差異あるいは歯科精密鋳造工程に使用する材料・機器についても学ぶ。 ◯「明解歯科理工学」P.265-279 予習 ・歯科鋳造の工程の概略を把握する(10分) 復習 ・鋳造の一連の過程と使用される材料を理解する(15分) ・精密な鋳造体をどのようにして作成するかを理解する(10分) ・金属の溶解方法と凝固について理解する(10分) D-1-① D-1-② D-2-④ | 堀 美喜 |
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