開講年度2017
科目名経営統計Ⅰ
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者田中 浩光
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 2時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
統計的な考え方と基本的なデータ解析法
授業の概要
初めて統計学に接する学生を考慮して、講義内容を組み立てている。本講では、経営学・社会学など実質科学分野における問題解決の際に有用となる統計学の基本知識・統計的な考え方・見方を学習する。春学期では、データからの有効な情報の抽出を目的とし、図的表示・基本統計量の計算・各種統計解析法の習得を通して、データの要約と解釈を学習する。経営学・社会学領域を統計解析の対象とすることから、関連性の問題、関係性の問題と予測の問題などに有効となる相関分析法・回帰分析法の学習に力点をおく。授業では、原則として下記のスケジュールにしたがう。第11週以降はパソコン室に移り、表計算ソフトを駆使する。課題の作成を通して、講義内容の理解を深める。ただし、受講者の理解を考慮して、進度・講義内容を調整する。
授業の到達
目標
 経営学分野での諸問題に対し、統計的視点に基づく解決の方法が習得できる。Excel を駆使して、基本統計量の計算と統計的な代表的な手法である相関分析法、回帰分析法が修得できる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」:授業方針と経営統計Ⅰの概観
・母集団と標本について
「予習」:シラバスを読み、授業内容を事前に把握する(30)
「復習」:授業内容について確認する(30)
2「データの要約(1)」:データの種類とデータの分布
・度数分布とヒストグラムの作成
「予習」:第2回資料(第1回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:度数分布とヒストグラムの作成ができることを確認する(30)
3「データの要約(2)」:母集団分布(標本))の代表値
・位置尺度の平均(値)と散らばり尺度の分散(値)の意味と算出
「予習」:第3回資料(第2回の授業終了時に配布)を熟読する(30。
「復習」:平均(値)と分散(値)の意味と算出ができることを確認する(30)
4「データの要約(3)」:母集団分布(標本))の図的表示
・中央値、四分位点の意味と算出
・箱ひげ図の作成
「予習」:第4回資料(第3回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:箱ひげ図の作成ができること(30)
5「相関分析(1)」:統計的データの相関とは
・相関分析を用いたデータの例
・相関図の作成
・相関の意味と構造(共通因子の存在)
「予習」:第5回資料(第4回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:相関図の作成ができること(30)
6「相関分析(2)」:相関の程度を測る相関係数とは
・いろいろな相関係数
・ピアソンの相関係数の意味と算出
・古典的な相関係数であるケンドールのτ算出と意味
「予習」:第6回資料(第5回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:ピアソンの相関係数の意味と算出ができること(30)
7「相関分析(3)」:相関係数の適用上での留意点
・相関係数が小さいときは適用に注意する。
・擬似相関の問題
「予習」:第7回資料(第6回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:擬似相関の問題について理解を深めること(30)
8「回帰分析(1)」:統計的データの回帰とは
・回帰分析を用いたデータの例
・相関図の作成
・回帰の意味と構造(因果関係に注意)
「予習」:第8回資料(第7回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」回帰の意味と構造(因果関係に注意)について理解を深めること(30)
9「回帰分析(2)」:回帰係数とは
・回帰モデルの説明
・回帰式(回帰直線)の意味
・回帰係数の意味と推定(最小二乗法)
「予習」:第9回資料(第8回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:・回帰式(回帰直線)の意味について理解を深めること(30)
10「回帰分析(3)」:適用上の留意点
・推定回帰式を用いた予測値の算出
・推定回帰式の説明力を表す決定係数の算出と意味
・擬似回帰の問題について
「予習」:第10回資料(第9回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:推定回帰式を用いた予測値の算出できること(30)
「課題」:レポートとして、実際のデータを収集する(90)
11「Excel で学習(1)と理解度の確認(1)」
・分析ツールを用いた回帰分析の実施についての説明(推定回帰式、決定係数、推定値、予測値を得る)
・理解度の確認の問題(1)の回答を通して、回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)。
「予習」:11回資料(第10回の授業終了時に配布)を熟読する(30
「復習」:分析ツールを用いた回帰分析の実施ができること(30)
「課題」:レポートとして、実際のデータを収集する(30)
12「Excel で学習(2)と理解度の確認(2)」
・分析ツールを用いた回帰分析の実施についての再度の説明(推定回帰式、決定係数、推定値、予測値を得る)
・理解度の確認の問題(2)の回答を通して、回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)。
「予習」:12回資料(第11回の授業終了時に配布)を熟読する(30
「復習」:理解度の確認の問題(2)の解答できること(30)
「課題」:レポートとして、実際のデータを回帰分析する(60)
13「Excel で学習(3)と理解度の確認(3)」
・分析ツールを用いた回帰分析の実施についての説明(回帰データと推定回帰直線の図示を得る)
・理解度の確認の問題(3)の回答を通して、回帰分析の理解を深める(ひとり一人に説明)。
「予習」:13回資料(第12回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:理解度の確認の問題(3)の解答できること(30)
「課題」:レポートとして、実際のデータを回帰分析する(60)
14「Excel で学習(4)と理解度の総合的確認)」
・回帰分析の説明(推定回帰式、決定係数、推定値、予測値の算出と図的表示)
・理解度の確認の問題(1),(2)、(3)の解答を通して、回帰分析の理解を深める。質疑に対してはひとり一人に説明。
「予習」:14回資料(第13回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
「復習」:理解度の3問題の解答ができること(30)
「課題」:レポートの課題として、実際のデータを回帰分析する(60)
15「Excel で学習(5)と質疑応答」
・レポート作成に対して全般的な質問に回答する。
・レポートの事前提出における点検と評価、そして理解度の確認による評価を行う。
「予習」:15回資料(第14回の授業終了時に配布)を熟読する(30)
    
16レポートの再提出における点検と評価、そして理解度の確認による評価を行う。
評価方法・基
準(評価割合)
 (1)レポート試験(80%) (2)平常点(20%)
・平常点には、受講態度と授業の終了後に出される理解度を診る小問題が
 含まれます。
・詳細は、最初の授業時に説明をいたします。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『資料を使用する。』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『経済・経営ための統計学』西田俊夫・田畑吉雄培風館本体2100円
参考URL
質疑応答
 
 講義などで疑問がある場合は、講義時間内・後において、遠慮なく質問してください。オフィスアワー(水曜日昼休み12時55分~13時25分、場所は田中研究室(2808))を活用してください。
 
備考
授業中の私語、携帯電話、スマートフォンを禁止します。
画像
ファイル
更新日付2017/02/10 22:23:20