開講年度2017
科目名管理会計論A
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者中澤 優介
単位数2
曜日・時限春学期 水曜日 1時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
伝統的な管理会計の理論・手法を学ぶ
授業の概要
「測定できないものは管理できない」という言葉があるように、管理するためには測定すること(測定できること)が前提となり、その点において管理会計は企業をはじめとする組織を管理するためには必要不可欠な理論と技術です。しかしそこでは、「何を」そして「どのように」測定するのかが重要なポイントとなります。管理会計論(AおよびB)では、このような観点から管理会計に関しての基本的な事項を網羅的に学んでいきます。
授業の到達
目標
管理会計論Aでは、現代でも多くの組織において用いられている管理会計(いわゆる伝統的管理会計)の基礎的な手法やその手法の前提となる理論について学習します。本講義での授業を通じて、伝統的管理会計に関する知識を習得し、それに関連した基本的な計算手法の仕組みやその目的を理解し説明できるようになることを目標とします。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1■講義の概要
⇒本講義の概要について説明します
■管理会計を学習することの意義
⇒身近な例をもとに、会計を用いて管理することの重要性を説明します
【予習】シラバスを読み、本講義の内容をあらかじめ把握しておく(20)
【復習】授業の全体および、講義で学習した内容について確認(40)
2■管理会計の意義
⇒企業などの組織において管理会計がなぜ必要なのかを学習します
・企業におけるPDCAサイクル、管理会計の2つのアプローチ
【予習】教科書第1章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
3■管理会計の基礎概念
⇒管理会計を理解するための基礎としての原価概念について学習します
・原価とは何か、原価要素の基本的な区分、制度上の原価概念
【予習】教科書第2章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
4■管理会計の基礎概念(続き)
⇒前回に引き続き、原価概念について学習します
・原価分解の方法
■意思決定アプローチの方法
⇒管理会計の2つのアプローチのうち、意思決定アプローチについて学習します
・意思決定アプローチとは何か、差額分析とは何か
【予習】教科書第2章の要点確認(30)、教科書第3章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
5■意思決定アプローチの方法(続き)
⇒前回に引き続き、意思決定アプローチについて例題も交えながら学習します
・差額分析の原価概念
【予習】教科書第3章の要点確認(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
6■業績管理アプローチの方法
⇒管理会計の2つのアプローチのうち、業績管理アプローチについて学習します
・業績管理アプローチとは何か、組織形態のバリエーション、業績管理システムによる統合
【予習】教科書第4章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
7■業績管理アプローチの方法(続き)
⇒前回に引き続き、業績管理アプローチについて学習します
・責任センターとは何か、管理可能性基準の適用
■コストマネジメントの意義
⇒実際の企業を取り上げ、コストと生産活動の間の関係について学習します
【予習】教科書第4章の要点確認(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
8■原価管理の手法
⇒標準原価計算に基づく原価引下げの手法について、例題や計算問題を交えながら学習します
・標準原価計算とは何か、原価差異の分析(直接費の管理)
【予習】教科書第5章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
9■原価管理の手法(続き)
⇒前回に引き続き、原価管理の手法について例題や計算問題を交えながら学習します
・原価差異の分析(製造間接費の管理)
【予習】教科書第5章の要点確認(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
10■長期経営計画
⇒長期経営計画の設定プロセスや実際の企業の長期経営計画について学習します
【予習】教科書第6章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
11■設備投資計画
⇒設備投資の特徴や、設備投資案の評価のために利用される計算手法について例題も交えながら学習します
【予習】教科書第7章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
12■利益計画
⇒利益計画の意義や、利益計画設定のために活用されるCVP分析について学習します
【予習】教科書第8章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
13■利益計画(続き)
⇒前回に引き続き、CVP分析について例題や計算問題も交えながら学習します
・多品種生産におけるCVP分析
【予習】教科書第8章の要点確認(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
14■予算管理
⇒予算を設定する意義や、予算管理の一連のプロセスについてその概要を学習します
【予習】教科書第9章を読んでおく(90)
【復習】講義で学習した内容について確認し、理解を深める(120)
15■本講義のまとめ
⇒授業の全体を振り返ります
【予習】定期試験までに下記を確認(15回目以前より、できる部分から実施しておくこと)
・教科書第1~9章の要点(180)
・教科書各章末の練習問題(90)
・中間テストの解答(180)
    
16■定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
期末試験(60%)、中間テスト(20%)、授業態度(20%)で評価。
講義の1/3を超える欠席(5回を超える欠席)は無条件で単位取得不可(失格扱い)となるので、注意してください。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『エッセンシャル管理会計 [第3版]』谷武幸中央経済社3,024978-4502085901
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『管理会計 [第6版]』櫻井通晴同文舘出版5,616978-4495161460管理会計論で学習する理論や手法をさらに深く学習したい人向けです
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:月曜日11時~12時(名城公園キャンパス アガルスタワー2911研究室) 
※来室の際は事前にアポイントメントを必ず取ってください。
備考
1. 管理会計論Aと秋学期開講の管理会計論Bを両方履修することによって、管理会計論全体の知識を体系的に習得できます。したがって、本講義の履修者は、管理会計論Bも引き続き履修することが望ましい。
2. 授業中の私語および電卓以外の情報機器の使用は厳禁します。
3. 計算問題等で電卓が必要な際は、適宜指示します。
4. 講義は履修者の理解を第一に優先し、適宜進捗速度を変化させ対応します。
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更新日付2017/02/16 10:27:58