開講年度2017
科目名製品戦略論
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者松本 力也
単位数2
曜日・時限春学期 火曜日 4時限
キャンパス名城公園キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
マーケティングと製品戦略の理解
授業の概要
 この講義の目標は、製品戦略の基本的な理論を理解していくことにあります。製品は、我々の日常生活に深く浸透してきています。そして製品が売れる売れないで企業の業績を大きく左右する存在として位置づけられています。こうした時に企業がどのような製品戦略を持つかが重要となってきます。企業はどのような製品戦略を持ち、競合他社との競争優位に立つことができるのでしょうか。講義では、いくつかの事例を出しながらこうした問題について考えていきます。
授業の到達
目標
・企業のマーケティング活動の中で製品戦略を理解することができる。
・製品戦略がどのように顧客ニーズを充足しているかを理解することができる。
・異業種間の連携によって製品戦略が有効となっていることが分かる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「ガイダンス」講義内容の説明
本講義の概要について説明します。
製品開発とマーケティングについて
【予習】シラバスを読み本講義の内容をあらかじめ把握する(20)
【復習】講義全体についての理解(30)
2「製品開発の役割」
価値創造の役割と企業の将来を担う役割
【予習】参考書製品開発の知識pp.11-16(40)
【復習】製品開発が企業にとっていかに重要な事柄であるかを理解する(60)
3「製品開発マネジメントの特徴」
創造性のマネジメント、不確実性のマネジメント、複雑性のマネジメント
【予習】同参考書pp17-22を読むこと(30)
【復習】製品開発を取り巻く環境について理解する(60)
4「製品開発と競争力」
製品開発の競争環境の変化、差異化の源泉、製品と製品開発能力
【予習】同参考書pp.23-34を読むこと(60)
【復習】製品開発がいかに企業の競争力に寄与しているかを確認すること(60)
5「イノベーションのタイプ」
技術革新と市場的革新、製品革新と製造革新、アーキテクチャ革新と要素技術革新
【予習】同参考書pp35-41を読むこと(40)
【復習】イノベーションにより製品がいかに変容していくかを確認する(60)
6「企業能力への影響から見た革新性の基準」
能力破壊型と能力発展型、リーダー戦略とフォロワー戦略
【予習】同参考書pp42-45を読むこと(30)
【復習】革新性の中でどのような戦略が取られるかについて確認する(30)
7「革新性のパターン」
改善重視型と革新重視型、革新に伴うジレンマ
【予習】同参考書pp46-54を読むこと(40)
【復習】製品が革新する際に様々なパターンがあることを確認する(60)
8製品戦略
製品戦略の基礎:製品戦略の目標、戦略の役割、外部環境との関係、3つの製品戦略
【予習】同参考書pp.55-61を読むこと(40)
【復習】これから先の講義の礎を築くために、製品戦略論における戦略体系を理解する(60)
9「製品技術戦略」
技術開発のポートフォリオ、コア技術戦略、プロダクトアウト戦略としてのコア技術戦略
【予習】同参考書pp.62-73を読むこと(40)
【復習】製品における技術との関わりについて確認する(60)
10「製品市場戦略」
新製品導入頻度、低コスト戦略と高付加価値戦略、マスカスタマイゼーション戦略
【予習】同参考書pp.74-85を読むこと(40)
【復習】製品を市場の中で展開していくにはどのような戦略が求められているのかを確認する(60)
11「製品展開戦略」
製品ドメイン戦略、製品展開マップとプラットフォーム戦略
【予習】同参考書pp.86-92を読むこと(40)
【復習】市場におけるドメインについて理解すること。そしてどのドメインが標的市場として最良であるかを確認すること(60)
12「製品開発のプロセス」
製品開発プロセスの特徴、製品開発の業務など
【予習】同参考書pp.93-104を読むこと(60)
【復習】製品を開発する際のプロセスについて確認する(60)
13「製品開発組織のデザイン」
製品特性と製品開発組織、製品アーキテクチャの複雑性、製品技術の複雑性、製品開発の複雑性
【予習】同参考書pp.105-114を読むこと(40)
【復習】イノベーションプロセスにおいて、組織がどのように変容していくかを確認する(60)
14「機能重視組織とプロジェクト重視組織」
分化と統合のマネジメント、機能重視組織とプロジェクト重視組織の相違点、適切な組織の選択
【予習】同参考書pp.115-123を読むこと(40)
【復習】多様な組織の中で製品に関するイノベーションがあることを確認すること(60)
15「本講義のまとめ」
第1回から第14回までのレビュー
【予習】第1回から第14回まで学んだことをレビューする(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
受講態度、出席状況、期末試験を総合して評価します。
テキスト
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『製品開発の知識』延岡健太郎日本経済新聞出版社860+税978-4-532-10862-5
参考URL
質疑応答
・オフィスアワーの時間を利用してください。
備考
・マーケティング論や流通論のように、広く商業に関心を持つと良いでしょう。
画像
ファイル
更新日付2017/01/27 14:00:30