開講年度2017
科目名(◆:実務経験のある教員による
      授業科目)
製剤学
科目ナンバー
開講学科医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
(全)開講学科医療薬学科6年コース 2015年度以降入学
医療薬学科6年コース 2011-2014年度入学
医療薬学科6年コース 2006-2010年度入学
部門専門  
対象学年2年
開講種別春学期
曜日・時限・教室春学期 火曜日 1時限 204
単位数1
必修・選択必修
授業形態講義
担当者(所属講座)
使用言語
最も関連のあるディプロマポリシー
項目


授業の概要
医薬品の有効性、安全性、信頼の高い、高品質な製剤を設計するためには、製剤材料の性質と物性を理解する必要がある。調剤など薬剤師業務と直接関わり合うような粉体の特性や薬の溶けるメカニズム、またその制御方法について解説する。また、日本薬局方第17改正に収載されている各種製剤の特徴や製法、添加剤、製剤に課せられる試験法について説明する。製剤学では、医薬品の適正使用を通じて医療の発展に貢献できるようにする。
授業の到達目標
準備学習(予習・復習など)
授業計画
授業の内容SBOコード
1概論、製剤総則 製剤学で何を学ぶのかについて、日本薬局方の基本的概念と一般総則、製剤総則について講義する。B2-2, E5-2-1
2粉体の科学 粉体の一次物性について、それぞれの特性を説明できると共に、それぞれの測定法などが列挙できる。E5-1-1
3粉体の二次物性(流動性・充填性など)、ぬれ、吸湿性について、それぞれの特性を説明できると共に、それぞれの測定法などが列挙できる。E5-1-1
4コロイド化学 コロイドの概念と性質、コロイドの安定性とDLVO理論を説明できる。E5-1-3
5粘度とレオロジー1 液体の流動現象ならびに粘度の概念が説明できる。E5-1-2
6粘度とレオロジー2 さまざまな流体を分類とその特徴を説明できる。物質の粘弾性について説明できる。E5-1-2
7経口投与する固形製剤(散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤)の製剤総則、製造プロセスを説明できる。
容器と包装 包装、容器の種類、製剤の包装について説明できる。
B-2-2, E5-1-2, E5-1-4, E5-2-1, E5-2-2, E5-2-3
8固形製剤に利用される添加剤の性質について説明できる。E5-1-4
9製剤からの薬物溶出過程について説明できる。E5-1-1
10注射により投与する製剤・透析に用いる製剤について、滅菌法、無菌操作などを理解する。注射剤、透析用剤に用いられる添加剤について説明できる。
目に投与する製剤(点眼剤、眼軟膏剤)について説明できる。
C1-2-6, E5-2-1, E5-2-2
11注射剤や点眼剤などの調製に必要となる、等張化について理解し、等張化に必要な添加剤の添加量が計算できる。C1-2-6, E5-2-1, E5-2-2
12気管支・肺に適用する製剤(吸入粉末剤、吸入液剤、吸入エアゾール剤)・鼻に投与する製剤、直腸に投与する製剤について説明できる。E5-2-1
13皮膚などに適用する製剤(固形製剤、液状製剤、半固形製剤)・その他の製剤について説明できる。E5-2-1
授業の方法・方略
製剤学では、くすりの剤形設計がどのような科学的根拠によってなされるかを実物を手に取りながら理解し、患者指向の製剤を自ら設計方法を提案できるようにする。一般に上市されている製剤のうちジェネリックなどの製剤をについても、実例を交えながら正しい観点から製剤の性能を理解し、患者に情報提供する能力が養えるようにする。
成績評価及び
フィードバック方法
期末試験(90%) 平常点(10%)
教科書
教科書:『最新製剤学』廣川書店
参考書:『日本薬局方解説書』廣川書店
参考書
オフィスアワー
参照ホーム
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更新日付2017/02/02 12:16:30