開講年度2017
科目名教育心理学
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者杉山 佳菜子
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 5時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
心身の発達及び学習の過程を学ぶ
授業の概要
 教育心理学は、教育にかかわる事象を心理学的に解明するとともに、教育の効果をあげるために心理的知見と心理的技術を提供しようとするものである。受講生は教育現場において必要とされる心理学的な知識や考え方・ものの見方を学ぶ。
 講義では児童・生徒の心身の発達をふまえ,教育的活動をするために必要な学習過程,学習法,教育評価,適応観,パーソナリティ理解の方法,および学級集団の特質と人間関係などを取り上げる。また,教育現場においてこれらの理論・法則・現象がどのように活かせるのかについても解説する。
授業の到達
目標
1.心理学の理論的な枠組みを知り、教育現場で遭遇するであろう問題を多面的にとらえ、心理学的に説明することができる。
2.教育現場で遭遇するであろう問題に対して、有効な対処法を述べることができる。
3.教育心理学の学習を通して、教育現場で活躍できる教師像をイメージできるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンスと「生涯発達」
○生涯発達とは何かを学ぶ
・発達段階、発達課題、発達の規定因
【予習】授業前にシラバスの内容を読み、教育心理学で学ぶ内容を頭に入れておく。(20分)
【復習】この講義のキーワードを整理する。(40分)
2「認知・感情の発達」
○認知と感情はどのように発達するのかを学ぶ
・言葉の発達、思考の発達
【予習】テキストp.20を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、言葉の発達と発達のつまづきについて理解を深める。(30分)
3「親子関係」
○発達における親子関係の影響を考える
・愛着、親の養育態度
【予習】テキスト「発展学習Q&A3」を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、発達における養育者の役割について理解を深める。(30分)
4「社会性の発達」
○社会性とは何か、社会性の発達について学ぶ
・遊びの発達、道徳性、社会的スキル
【予習】テキストp.23を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、社会性の発達を促すかかわり方について理解を深める。(30分)
5「学習の過程」
○人間の学習の課程について学ぶ
・ 条件づけ、観察学習
【予習】テキストp.34を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、学習過程と効果的な学習方法について理解を深める。(30分)
6「学習意欲」
○“やる気”がある時・ない時について心理学的に考える
・動機づけ、自己実現
【予習】テキストp.31を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、やる気を高める指導方法について理解を深める。(30分)
7「記憶・知能」
○記憶の課程と知能の定義について学ぶ
・記憶の過程、忘却、知能検査
【予習】テキスト「発展学習Q&A6を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、記憶の課程と知能検査の意味について理解を深める。(30分)
8「学校の心理学」
○学級経営に関わる集団の心理を学ぶ
・リーダーシップ
【予習】テキストp.60を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、集団のもつ力を最大限に発揮できる学級運営について理解を深める。(30分)
9「教師-児童・生徒関係」
○子どもからみた教師とはどのような存在か考える。
・教師と児童・生徒との相互作用過程
【予習】テキストp.63を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、教師の児童・生徒への影響について理解を深める。(30分)
10「児童・生徒の理解」
児童・生徒の理解のために、 パーソナリティ理論を学ぶ
・パーソナリティ、アイデンティティ
【予習】テキスト「発展学習Q&A13」を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、言葉の発達と発達のつまづきについて理解を深める。(30分)
11「自己意識」
○青年期の“自分”の捉え方について学ぶ
・自己概念、自己受容性、自己認識
【予習】テキストp.18、19を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、青年期のこころの特徴について理解を深める。(30分)
12「適応と不適応」
○学校生活で不適応を起こす児童・生徒のこころ考える
・学校適応、問題行動
【予習】テキストp.20を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、言葉の発達と発達のつまづきについて理解を深める。(30分)
13発達障碍
○さまざまな発達障碍の特徴と対応を学ぶ
・ADHD、限局性学習症、自閉スペクトラム症、二次障害
【予習】テキスト「発展学習Q&A19」を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】授業の内容を整理し、発達障害児について理解を深める。(30分)
14「教育評価」
○教育方法の理論について学ぶ
・教育評価の理論、テストの作り方
【予習】テキストp.51を熟読し、説明できるようにしておく。(30分)
【復習】自分なりに教育心理学のテストを作成してみる(次週提出)。(45分)
15「まとめ」
○半期間のまとめとして教育問題を考える
・発達と教育の支援   学校教育に関する諸問題、家庭と子ども、社会環境
【予習】自分の興味のある教育問題を取り上げ、意見を述べられるようにまとめておく(60分)
【復習】定期試験に向けて、学習内容の確認
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
授業内で行う小テスト(40%)と試験(60%)による。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ガイドライン学校教育心理学』大野木裕明 他ナカニシヤ出版¥2200+税978-4-7795-1066-3
参考書
  ・
参考資料
参考URL
質疑応答
質問等は講義前後に直接か、メールにて。メールアドレスは初回の講義内で提示する。
備考
各回の【予習】で示した内容の問題は授業終わりに小テストとして理解度をチェックする。したがって、必ず予習をして授業に望むこと。
画像
ファイル
更新日付2017/02/08 19:27:00