開講年度2017
科目名道徳教育の理論と実践
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者山本 信幸
単位数2
曜日・時限春学期 金曜日 2時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
教科化される「特別の教科 道徳」の学習指導のあり方を求めて
授業の概要
今後の道徳の授業は、「考える道徳・議論する道徳」というアクティブラーニングに基づいた授業展開が求められる。そのために、①教材開発力(身近な題材をどう活用するのか)、②授業構成力と展開力(教師の授業力をどう育成するのか)、③授業改善力(教師の感動と感性をどう磨くのか)という3つの力量向上が喫緊の課題となっており、これらの力量向上を図ることを授業の主な柱とする。
授業では、担当教員の模範授業、学生による模擬授業、指導案分析などを取り入れ、道徳教育の理論に裏付けられた学校現場で生きる「教科としての道徳」を学ぶ。
授業の到達
目標
・学習指導要領から「領域としての道徳」が、「特別の教科 道徳」として教科化される背景や意義をとらえることができる。
・教材開発や指導案分析、模範授業、模擬授業などを通して、自ら考え議論する道徳の授業構成や指導方法をとらえることができる。
・道徳の指導法が他の授業の指導法としても役立つことをとらえ、授業として行う道徳に興味や関心を高めることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1「学校教育全体における道徳教育の意義」
〇学校現場における道徳教育の位置づけをとらえる。
・学校の実態 ・道徳教育の意義 ・学習指導要領解説道徳編
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 シラバスを読み、本授業内容を把握する(30)                          【復習】 学校現場の道徳教育の実態をとらえる(30)
2「学習指導要領から読み取る特別の教科 道徳」
〇学習指導要領道徳編の目標と内容の概要をとらえる。
・道徳の目標 ・道徳の内容項目 ・考え議論する授業
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 学習指導要領解説道徳編の目標を把握する(30)                       【復習】 道徳の内容項目についての理解を深める(30)
3「読み聞かせによる道徳教育の推進」
〇豊かな心を育む読み聞かせの意義をとらえる。
・絵本の読み聞かせ ・題材の教材開発 ・発問分析 ・外部講師
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 自分の気に入った絵本を想起する(20)
【復習】 絵本の教材化という視点をとらえる(30)
4「義務教育段階における道徳の指導の実際①」
〇義務教育段階における道徳の指導の実態をとらえる。
・アクティブラーニングの実際 ・場面発問の授業展開 
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 考え議論する道徳の授業展開を確認する(30)             
【復習】 アクティブラーニングについての理解を深める(30)
5「義務教育段階における道徳の指導の実際②」
〇義務教育段階における道徳の指導の実態をとらえる。
・アクティブラーニングの実際 ・テーマ発問の授業展開
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 考え議論する道徳の授業展開を確認する(30)             
【復習】 アクティブラーニングについての理解を深める(30)
6「学習指導案の構想の仕方と書き方」
〇学習指導案の構想の仕方と書き方をとらえる。
・指導観 ・指導方法 ・目標 ・指導計画 ・生徒の実態 ・本時の展開 ・評価 
〇小テスト(本時のまとめ)と課題4分野の提示
【予習】 学習指導案の構想の仕方と書き方を確認する(30)
【復習】 学習指導案の構想の仕方と書き方を深く理解する(60)
7「道徳の学習指導案の構想の仕方と書き方」
〇道徳の授業展開の仕方をとらえる。
・考え議論し合う授業展開 ・実際の授業の映像視聴
〇小テスト(本時のまとめ)とグループ分け
〇課題(第10・11回に使用する学習指導略案の作成)
【予習】 道徳の学習指導案の構想の仕方と書き方を確認する(30)                 
【復習】 第10・11回に使用する学習指導略案を作成する(120)
8「道徳の内容となる4分野の題材の検討」
〇テーマごとに学習指導案のポイントを検討する。
・自分自身 ・他人とのかかわり ・自然や崇高とのかかわり ・集団や社会とのかかわり 
〇小テスト(本時のまとめ)と模擬授業の順番決め
【予習】 内容となる4分野、それぞれの題材ポイントを考察する(60)                
【復習】 第10・11回に使用する学習指導略案を修正する(60)
9「グループによる学習指導案の検討」
〇4分野のテーマごとに学習指導案をグループで検討する。
・自分自身 ・他人とのかかわり ・自然や崇高とのかかわり ・集団や社会とのかかわり
〇小テスト(本時のまとめ)と課題(学習指導略案)の提出
【予習】 グループごとの学習指導案のポイントを確認する(20)
【復習】 学習指導略案の修正箇所を見直す(30)
10「学生によるテーマごとの模擬授業①」
〇自分自身に関すること、他人とのかかわりに関する授業をする。
・展開の工夫 ・本音で語る発言のさせ方
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 模擬授業のシュミレーションをする(60)
【復習】 授業の改善点から授業の技を深く理解する(30)
11「学生によるテーマごとの模擬授業②」
〇自然や崇高、集団や社会とのかかわりに関する授業をする。
・展開の工夫 ・本音で語る発言のさせ方
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 模擬授業のシュミレーションをする(60)
【復習】 授業の改善点から授業の技を深く理解する(30)
12「第10・11回の模擬授業の考察」
〇模擬授業の考察をすることで、改善点などを見出す。
・改善点や問題点の考察  ・授業の技を磨く方法
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 自分の行った模擬授業と他の模擬授業を振り返る(60)                
【復習】 模擬授業の改善点から授業の技を深く理解する(30)
13「担当教員の道徳の模範授業」
〇担当教員の模範授業を参観し、考え議論する道徳の授業をとらえる。
・発問と展開の工夫 ・生徒の反応(実際の授業と映像視聴)
〇小テスト(本時のまとめ)と次時の事前調査
【予習】 模範授業の指導内容を把握する(60)
【復習】 模範授業の展開から考え議論する道徳の授業展開の仕方についてとらえる(60)
14「楽しく分かりやすく知的な授業のあり方」
〇教材開発を工夫した担当教員の模範授業を参観する。
・愛国心を育む中学校社会科(実際の授業と映像視聴) ・外部講師
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 担当教員の模範授業の展開を把握する(60)              
【復習】 創意工夫した教材開発の必要性をとらえる(30)
15「今後の道徳の展望と教員採用試験における道徳の扱い」
〇学校現場における道徳教育の今後についてとらえる。
・考え議論する道徳 ・多様な価値観の認識と受容 ・教採の実態
〇小テスト(本時のまとめ)
【予習】 学習指導要領の内容を振り返る(60)
【復習】 試験対策として、これまでの授業内容を認識する(120)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
〇評価対象
・毎授業後に実施する小テスト15回、定期試験 ・学習指導略案レポート1回
〇評価配分
・小テスト(3%×15回)45% ・定期試験45% ・学習指導略案レポート10%
テキスト
参考書
  ・
参考資料
参考URL
1.文部科学省ホームページ国の教育施策や動向を知るのに役立つ。
2.国立教育政策研究所ホームページ教科指導の方針を知るのに役立つ。
質疑応答
・講義内容、学校現場の様子、教員採用試験に関することなど、授業終了後に教室や非常勤講師控室にて対応する。
・質問事項を書面や小テストにて提出した場合は、次の授業で書面を通じて回答する。
備考
・授業では参考資料を必要に応じて配布するので、授業用のポケットファイルを用意し、テキストとファイルを毎回持参すること。
・毎回授業後に小テストを実施するので、出席(特に第1、7、14、15、自分の模擬授業の回)に努めること。
画像
ファイル
更新日付2017/02/02 10:00:14