開講年度2017
科目名男女共生社会論/ジェンダー論
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者岩田 和男
単位数2
曜日・時限春学期 木曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
男女共生社会という考え方の新しさが説明できるようになる
授業の概要
 「男女共生」が言われるようになった歴史的経緯を明らかにする。まずは、フェミニズムからジェンダー論という、女性たちが社会的性差を告発してきた歴史から、それが男性の生き方に波及して男性学が生まれた経緯や、日本史のなかで日本女性がどういう立場であったか、結婚や家を日本人がどう見てきたかに触れ、「男女共生」が如何に新しい概念であるかを理解する手助けとする。
 また、いわゆるジェンダー論は扱う範囲が収まりきらないほど広いので、入門書を自学習してもらい、要点理解度を小テストで確認する。同様に、日本史における女性の生き方に必要な知識を参考書で自学習してもらい、理解度を小テストで確認する。
授業の到達
目標
 ジェンダー・バイアスあるいは「男女共生」という理念をはばんでいるもの、すなわち、ジェンダー「イデオロギー」という、空気のような無意識を理解し、説明できる。そうすることで、私たちがいかにイデオロギーに縛られて生きているかを理解し、その理解を日々の暮らしに活かせるようになってもらいたい。そして、それを、多くの日本人が戸惑っている日韓関係の問題と重ね合わせて考えられるようになればベスト。
また、2冊の教科書で得られる知見を説明できるようになることも、もう一つの大きな到達目標である。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1講義の視野と視点、この授業で扱う「男女共生」の扱う範囲を説明復習(90分)
2人権論としてのフェミニズム/脳科学・サル学の知見からも復習(90分)、『ジェンダーの社会学入門』自学習(120分)
3ウーマンリブ→フェミニズム→ジェンダー論→男性学という歴史的流れ①復習(90分)、『ジェンダーの社会学入門』自学習(120分)
4ウーマンリブ→フェミニズム→ジェンダー論→男性学という歴史的流れ②復習(90分)、『ジェンダーの社会学入門』自学習(120分)
5日本女性の社会進出はなぜ進まない?①復習(90分)、『ジェンダーの社会学入門』自学習(120分)
6日本女性の社会進出はなぜ進まない?②復習(90分)、『ジェンダーの社会学入門』おさらい・『日本の歴史を読みなおす』自学習(180分)
7『ジェンダーの社会学入門』小テスト・出題範囲以外の必要事項の説明『日本の歴史を読みなおす』自学習(150分)
8小テスト解答・第7回授業で扱った以外の重要項目の説明復習(90分)、『日本の歴史を読みなおす』自学習(120分)
9日本史とジェンダー概説復習(90分)、『日本の歴史を読みなおす』自学習・おさらい(120分)
10『日本の歴史をよみなおす』小テスト・出題範囲以外の関連重要項目の説明復習(150分)
11小テスト解答・第10回授業で扱った以外の関連重要項目の説明・日本史から私たちの問題「結婚」「家」を考える復習(150分)
12日本史から私たちの問題「結婚」「家」を考える復習(150分)
13「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾から学ぶ①復習(120分)、テスト勉強(340分)
14「男女共生」という概念の新しさをドイツ・韓国・台湾から学ぶ②復習(120分)、テスト勉強(340分)
15全体のまとめ・これからの「男女共生」そして日韓―イデオロギー再考―復習(120分)、テスト勉強(340分)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(40%)、コメント・ペーパー(30%)、小テスト(30%)
比率変更あり
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『ジェンダーの社会学入門』江原由美子・山田昌弘岩波テキストブックス3204円40002804812008年
2.『日本の歴史をよみなおす(全)』網野善彦ちくま学芸文庫1200円+税44800892922005年
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『適宜、資料を配布する』
参考URL
1.[抜書き]『日本の歴史をよみなおす(全)』参考にはなるが、本授業で必要な箇所が網羅されているかどうかは未確認
質疑応答
オフィスアワーは水曜日昼休み。メールによる予約が必要です。
kiwata@psis.agu.ac.jp
備考
座席指定にします。取り決め事項については、第1回授業で話します。
画像
ファイル
更新日付2017/02/20 15:10:31