開講年度2017
科目名経済法A
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者樋口 徹
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
独占禁止法の理論と実際を体系的に学ぶ
授業の概要
本講義では、わが国の競争法である独占禁止法の理論と運用の実際を体系的に学ぶことができます。
春学期においては、同法の沿革、目的、基礎概念、規制内容のうち「私的独占」、「不当な取引制限」について学びます。
企業間の公正な競争秩序の維持がひいては一般消費者の利益につながっていることを学んでいきます。                                       
授業の到達
目標
1 独占禁止法の主要な規定の内容とその役割について説明することができる。
2 独占禁止法の運用の動向について述べることができる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1ガイダンス
 講義の進め方や試験の方式などについて説明します。
経済法概説
 経済法の地位、主な経済法領域などについて説明します。
予習:シラバスを読み、本講義内容をあらかじめ把握する。(30)
復習:本講義の中心となる独占禁止法が経済法領域に含まれることを確認する。(60)
2独占禁止法の沿革(1)
 原始独占禁止法の制定から昭和52年改正までの変遷過程を学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
3独占禁止法の沿革(2)
 日米構造問題協議の背景を説明したのち、平成3年改正、平成4年改正について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
4独占禁止法の沿革(3)
 平成8年改正から平成27年改正までの変遷過程を学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
5独占禁止法の目的
 独占禁止法の目的を定めた第1条の条文を分析し、直接目的、究極目的について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
6独占禁止法の構成
 独占禁止法がどのような役割を持った条文から構成されているかその全体像について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
7公正取引委員会の組織
 独占禁止法を運用する公正取引委員会の組織について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
8公正取引委員会の権限
 公正取引委員会が有する主要な権限について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
9独占禁止法違反事件の処理手続
 事件の端緒から排除措置命令、訴訟までの手続について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
10独占禁止法の基礎概念
 独占禁止法で用いられる「事業者」、「事業者団体」、「公共の利益」、「一定の取引分野」、「競争の実質的制限」などの基本的な用語について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
11「私的独占」の禁止(1)
 「私的独占」の定義規定(2条5項)を分析し、どのような企業活動が禁止されるかについて学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
12『私的独占」の禁止(2)
 これまでに「私的独占」に該当すると判断された審決例について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
13「不当な取引制限」の禁止(1)
 「不当な取引制限」の定義規定(2条6項)を分析し、どのような企業活動が禁止されるかについて学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
14『不当な取引制限」の禁止(2)
 これまでに「不当な取引制限」に該当すると判断された審決例について学びます。
予習:配布するプリントで講義内容をあらかじめ把握する。(60)
復習:講義で説明した内容を確認すると共に参考文献にも目を通す。(60)
15まとめ
 春学期の講義全体を振り返ります。
予習:試験対策のため、これまでの講義の要点を確認します。(150)
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験の成績のみで評価します。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない』
2.『プリントを配布する』
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『「はじめて学ぶ独占禁止法」』管久修一商事法務2400円9784785724306
2.『『経済法」(第8版)』岸井大太朗他有斐閣2700円9784641220713
3.『「独占禁止法概説」(第5版)』根岸哲、舟田正之有斐閣4000円9784641144828
参考URL
1.公正取引委員会公正取引委員会のホームページ
質疑応答
講義終了後受け付けます。
備考
独占禁止法の全体像を学びたい場合は、秋学期の「経済法B]も受講してください。
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更新日付2017/05/15 17:45:10