開講年度2017
科目名刑法Ⅰ(総論)A
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年2年
担当者三上 正隆
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 4時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
犯罪の一般的成立要件を学ぶ
授業の概要
刑法とは,いかなる行為が犯罪であり,それに対していかなる刑罰が科されるかを規定した法である。刑法総論はおよそ犯罪となるために必要である一般的な成立要件を明らかにする学問分野であり,本授業では,かかる成立要件を体系的に学んでいく。
授業の到達
目標
①刑事裁判の基本原則・刑事手続の概要を説明できるようになる。
②刑罰の意義・種類・正当化根拠を説明できるようになる。
③刑法の基本原則を説明できるようになる。
④犯罪の一般的成立要件(構成要件該当性,違法性,有責性)を説明できるようになる。
⑤犯罪の一般的成立要件に照らして,犯罪の成否を判断できるようになる。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション:授業の進め方・参考図書等の紹介,刑事法の意義【予習】テキストの「刑法:犯罪と刑罰の法」(第1編第1章)を読む(30)
【復習】「刑事法の意義」について確認し,理解を深める(60)
2刑事裁判の基本原則:無罪の推定・証拠裁判主義など【予習】「刑事裁判の基本原則」に関する配布資料を読む(30)
【復習】「刑事裁判の基本原則」について確認し,理解を深める(60)
3刑事手続の概要Ⅰ:警察,検察【予習】「刑事手続の概要」に関する配布資料を読む(30)
【復習】「刑事手続の概要」について確認し,理解を深める(60)
4刑事手続の概要Ⅱ:裁判【予習】「刑事手続の概要」に関する配布資料を読む(30)
【復習】「刑事手続の概要」について確認し,理解を深める(60)
5刑罰論Ⅰ:刑罰の意義,種類【予習】テキストの「刑罰論」(第2編第9章)を読む(30)
【復習】「刑罰の意義,種類」について確認し,理解を深める(60)
6刑罰論Ⅱ:刑罰の正当化根拠(応報刑論,目的刑論,相対的応報刑論)【予習】刑罰の正当化根拠を考える(30)
【復習】「刑罰の正当化根拠」について確認し,理解を深める(60)
7刑罰論Ⅲ:死刑制度(概要,存廃論)【予習】死刑制度の是非を考える(30)
【復習】「死刑制度」について確認し,理解を深める(60)
8刑法の基本原則Ⅰ:法益保護主義,責任主義【予習】テキストの「刑法の基礎」(第1編第2章)を読む(30)
【復習】「法益保護主義,責任主義」について確認し,理解を深める(60)
9刑法の基本原則Ⅱ:罪刑法定主義Ⅰ(意義と根拠,法律主義)【予習】テキストの「罪刑法定主義」(第1編第3章第1節・同第2節)を読む(30)
【復習】「罪刑法定主義の意義と根拠,法律主義」について確認し,理解を深める(60)
10刑法の基本原則Ⅲ:罪刑法定主義Ⅱ(事後法の禁止,刑罰法規の適正)【予習】テキストの「罪刑法定主義」(第1編第3章第3節・同第4節)を読む(30)
【復習】「事後法の禁止,刑罰法規の適正」について確認し,理解を深める(60)
11犯罪論の体系:構成要件該当性,違法性,有責性【予習】テキストの「犯罪論の体系」(第2編第1章)を読む(30)
【復習】「構成要件該当性,違法性,有責性」について確認し,理解を深める(60)
12構成要件総説:意義,客観的構成要件要素,主観的構成要件要素【予習】テキストの「構成要件該当性」(第2編第2章第1節,同第2節,同第3節)を読む(30)
【復習】「構成要件の意義,客観的構成要件要素,主観的構成要件要素」について確認し,理解を深める(60)
13因果関係Ⅰ:意義,事実的因果関係(仮定的消去法の公式)【予習】テキストの「因果関係」(第2編第2章第4節)を読む(30)
【復習】「因果関係の意義,事実的因果関係(仮定的消去法の公式)」について確認し,理解を深める(60)
14因果関係Ⅱ:法的因果関係(相当因果関係説,危険の現実化)【予習】テキストの「因果関係」(第2編第2章第4節)を読む(30)
【復習】「法的因果関係(相当因果関係説,危険の現実化)」について確認し,理解を深める(60)
15全体のまとめ【予習】【復習】これまでの学修内容の総復習
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
定期試験(資料持込不可)の成績(100%)による。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『刑法 第3版』山口厚有斐閣3,456円978-4-641-13908-42015年発行
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『「オリエンテーション」の際に紹介する。 』
参考URL
質疑応答
オフィスアワー:火曜日5限,研究室(6号館5階6525)
備考
・刑法総論の全体的理解のために,刑法Ⅰ(総論)A・Bの継続履修が望ましい。
・授業中は他の受講生に迷惑をかけないように注意すること(私語厳禁)。
画像
ファイル
更新日付2017/05/16 14:47:52