開講年度2017
科目名看護演習
科目ナンバー
開講種別春学期
対象学年3年
担当者城戸 裕子
単位数2
曜日・時限春学期 月曜日 3時限
キャンパス日進キャンパス
実務経験のある教員による授業科目


テーマ
理論とケアを連動させた看護技術とアセスメント力を習得する
授業の概要
本演習では、養護教諭に必要な基礎知識に基づいて、場面に応じた適切な看護技術の提供と実践が可能となるスキルの習得を目的とする。
看護学では、看護学の初学者として看護の対象である人間を捉えるための知識を学習した。
その学びを活かし、本演習では援助を必要としている対象者が最善となる健康状態を生み出せるような援助に向けて、日常生活や学校保健、緊急時における援助に必要な看護の基礎技術を習得することも目標とする。
授業の到達
目標
目標としては以下をあげる。
1) 学校保健の中での医療、緊急時における医療的援助についての基本的知識を習得する
2) 日常生活における援助に必要な看護技術を習得する
3) 基礎看護技術から対象の個別性にあわせた技術の活用を理解し、習得する

尚、本演習で習得した看護技術は、看護実習での実践並びに学校保健での医療の提供につなげることができるレベルを目指す。
授業計画
回数授業スケジュール授業時間外学修・時間(分)
1オリエンテーション並びにコミュニケーション予習】コミュニケーションの定義について予習を行う。自己紹介を3分でまとめる。(60分)
【復習】他者の自己紹介から印象に残ったものをまとめ、自分の自己紹介について見直す。(60分)
2環境整備を考える~安息を得るために~予習】身体的、精神的な安寧を会得する環境とは何かについて項目を整理する。(60分)
【復習】ボディメカニクスを活かした清潔援助の主義を理解、獲得できる。(60分)
3バイタルサインを考える①【予習】バイタルサインの定義と項目を救急応急処置の講義テキストを参照し、項目の定義をまとめる。(60分)
【復習】バイタルサインの正常値を理解し、測定ができる。(60分)
4バイタルサインを考える②【予習】頭から全身状態の観察項目には何があるかをままとめる。(60分)
【復習】観察項目について、知識を深化させ、確実に測定できる。(60分)
5バイタルサインを考える③予習】バイタルサインを測定するためには何が必要かを看護ノートに指示された課題をまとめる。(60分)
【復習】バイタルサイン測定に必要な機器の取り扱いについて正しく取り扱いが出来る。(60分)
6清潔不潔の定義と実際【予習】清潔と不潔について身近な事例を1つあげて、根拠をまとめること。(60分)
【復習】清潔、不潔の定義について知識を深化させ、清潔区域、清潔行為の物品の取り扱い、手技ができる。(60分)
7清潔ケアの実際 ~身近な清潔ケアを学ぶ~【予習】入浴できない場合の代替え手段について考えてくること。(60分)
【復習】手浴、足浴についての学びを深化させ、手技を獲得する。(60分)
8薬について ~内服と外用薬の役割~【予習】身近にある内服薬、外用薬について効用、禁忌などをまとめる。(60分)
【復習】内服薬と外用薬の取り扱いの知識を深め、適切に使用できる(エピペンの使用、薬品の取り扱い等)。(60分)
9移乗と補助具、サポートを知る ~介助者と介助される人の心の違い~予習】移動や移乗に困難を要する場合の、補助として何があるかを調べる。介助犬、盲導犬についても調べる(60分)
【復習】車いすの名称、取り扱い、介助、杖歩行の介助を理解できる。(60分)
10aromaを学ぶ①~香りがもたらす効果~【予習】嗅覚の伝達について解剖学を振り返ってくること。(60分)
【復習】自分の好きな香りから作ったバスソルトを使用し、効果についてレポートを行い、学びを深化させる。(60分)
11aromaを学ぶ② ~ストレス緩和に活かすaromatherapy~【予習】自分の好きな香り、苦手な香りを整理する。(60分)
【復習】セルフハンドマッサージ、または他者へのハンドマッサージを行い、効果と学びを深化させる。(60分)
12排泄を考える予習】排泄に関する解剖について、まとめる。(60分)
【復習】排泄の解剖生理を理解し、排泄ケアの実際を理解できる。(60分)
13医療的ケアの実際① ~吸引と吸痰~予習】呼吸器の解剖学的な仕組み(口腔、咽頭、嚥下)を事前に予習し、理解すること。(60分)
【復習】吸引、吸痰に必要な疾患や状況、観察項目、器具について操作、理解できる。(60分)
14医療的ケアの実際① ~胃瘻~【予習】消化器、内臓の解剖学的な仕組みを事前に予習し、理解すること。(60分)
【復習】解剖学的知識と合わせ、胃瘻に必要な機器の名称、手技の手順が理解できる。(60分)
15全体のまとめ【予習】配布資料等の確認から各単元での講義内容全般を確認すること。(60分)
【復習】テキストや配布資料から講義の振り返りを行う。(120分
    
16定期試験
評価方法・基
準(評価割合)
評価は、筆記試験60%、課題レポート20%、受講参加度を20%として総合的に判断する。
本講義は、看護学と連動させた演習内容を提示し、看護基礎技術の習得を目標としている。
そのため、遅刻欠席については受講態度に位置づけ、厳しく評価を行う。
私語並びに演習中の携帯電話操作を厳禁とし、講義参加度に位置付ける。
テキスト
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『使用しない(教員作成資料を使用する)』看護ノートの配布を予定。
参考書
  ・
参考資料
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『アロマテラピー検定公式テキスト 1級/2級セット(2015年7月改訂版)』(公社)日本アロマ環境協会(公社)日本アロマ環境協会4,990購入必須ではない。
参考URL
質疑応答
研究室14605 
オフィスアワー木曜日2限 (左記時間以外でも原則在室時対応可である。訪室時、事前予約要とする。)
備考
本演習は養護教諭養成課程学生のみの受講とする。
本演習は看護実習室で実施のため、室内履きが必要である。
看護実習室は「清潔区域」であることから飲食類の持ち込み並びに飲食を禁じ、講義前は必ず手洗いを完了していること。演習に不適切な着衣や姿勢が認められた場合は、受講できない。爪は短く切っておくこと。
バイタルサイン測定の講義には、秒針付の時計を着用のこと。
関連科目として、「看護学」、「救急応急処置」、「救急応急処置演習」、「母性看護学」の受講を必須とする。
画像
ファイル
更新日付2017/02/04 12:47:55